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キャラソン日記 2024年5月編

こんにちは、私的音楽同好会です。

今回は、2024年5月分の #キャラソン日記 をまとめました。
ぜひ皆さまも、紹介文を読みながら曲を聴いてみていただければと思います。


5/1 Respect for U

歌唱:宮下愛(CV.村上奈津実)
発表年:2023
作品名:ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の”私のラブソング編”という企画の中で宮下愛の恋愛観を歌った一曲。普段はダジャレで周囲を和ませる面倒見の良い彼女だが、恋愛をするなら何気ない生活さえ出来れば良いと言う。それは、サビで歌われる「ありふれたLIFE そこに愛のSPICE! 加われば絶対に楽しいね」という歌詞に彼女の姿勢が詰まっているのだ。普通の日常をちょっと楽しくしたいと思える真っ直ぐな愛さえあれば、幸せな日々になると教えてもらえた一曲。

5/4 腹ペコ・レックス

歌唱:富山敬
発表年:1980
作品名:ニルスのふしぎな旅

故郷ラップランドを目指す少年の旅を描いた『ニルスのふしぎな旅』に登場する狡賢い赤キツネのレックスの曲。レックスの生きがいは、主人公のニルスに復讐することであり、常にその機会を狙っている。この曲は自分自身の強さをニルスに堅持するような歌詞が多く、重いビートのロックサウンドとの相性がとても良い。アニメでは脇役として描かれるが故に一人称視点での見せ場が少ないものの、本編内ではレックスの登場シーンのBGMとして流れることもあり、ニルスを狙う彼の心境を代弁しているようである。

5/8 世界はNEOHAPPY

歌唱:美浜ちよ(CV.金田朋子)
発表年:2002
作品名:あずまんが大王

日常系アニメの先駆者として呼び声の高い『あずまんが大王』に登場する美浜ちよのキャラソン。00年代から流行し始めた日常系アニメは現実のノイズがカットされることが多く、他の世代よりも大変な境遇にあった就職氷河期世代からの支持が厚い。明朗快活で礼儀正しく人懐っこい小学生である美浜ちよは、他のキャラと比べて日常系を代表しているキャラであり、彼女のキャラソンでは「がんばっているみんなに もちきれないしあわせ プレゼントしましょう」と歌っているのだ。無邪気な彼女が贈ってくれた”NEO HAPPY”があれば、地獄のような生活を過ごしていても、徐々に痛みが和ぐのではないだろうか。

5/11 RISING

歌唱:越前リョーマ(CV.皆川純子)
発表年:2002
作品名:テニスの王子様

脅威のキャラソンの曲数を誇る『テニスの王子様』に登場する青学のスーパールーキーである越前リョーマの最初のキャラソン。テニスプレーヤーの父から英才教育を受けた越前リョーマは、どのような相手・状況にも物怖じず、負けず嫌いな性格である。この性格故にトップを狙おうとする彼の生き方は、「ひとり歩く孤独な王の道」だとしても、「僕はずっと上を目指してく」と決めているのだ。常に勝敗が付きまとうスポーツの世界では、孤独にも耐えうる強いメンタリティが不可欠であり、そんな彼の強さに惹かれる方も多いのではないだろうか。

5/15 青春スパイク!

歌唱:夜木沼伊緒(CV:沢城みゆき)
発表年:2017
作品名:スクールガールストライカーズ

ラノベスタイルRPG原作のアニメ『スクールガールストライカーズ』に登場する、気さくでハイスペックな夜木沼伊緒によるキャラソン。妖魔から世界を守る少女達が集まる学校が舞台であり、そこに通う彼女は大らかな性格で面倒見の良く、運動神経も抜群であるため、周囲からの信頼が厚い。そのため、チームのサブリーダーとなっており、「ぶっつけ本番もイイじゃない」と周囲を励ましながら戦いに挑むのだ。この曲では、軽快なリズムに乗せて前向きな彼女の姿勢が歌われており、聴いているこちらもやる気が出てくるほどである。これほどに「笑顔はエナジー」という言葉がよく似合う人はそう多くないはずだ。

5/18 ムッツリーニと機関銃

歌唱:土屋康太(宮田幸季)
発表年:2012
作品名:バカとテストと召喚獣

勉強を題材としたギャグ系ラノベ『バカテス』に登場する、寡黙なスケベであるムッツリーニによるキャラソン。1989年に発売された別冊宝島104号『おたくの本』によれば、初期オタクの中には80年代アイドルのラッキーショットを血眼で狙っていた方もいるようだが、その魂がムッツリーニに受け継がれている。彼も同じ目的で日常的にカメラを準備しており、この曲では瞬間的なショットにかける彼の覚悟が歌われている。間奏やアウトロの一人言では彼の戦いが垣間見え、ムッツリーニの勇姿を眺めることができる。視聴者からすると、彼はいつも私たちを笑わせてくれる存在であり、ポップカルチャー黄金期のエンターテイナーを彷彿させるスイングジャズがよく似合うのだ。

5/22 愛する人を守るために

歌唱:緋村剣心(CV.涼風真世)
発表年:1996
作品名:るろうに剣心

幕末の動乱を描いた『るろうに剣心』の主人公である、「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客である緋村剣心のキャラソン。普段は小さな優男である剣心だが、大切な人を守るためひとたび逆刃刀を抜けば敵なし。そんな彼にも、左頬の十字傷に隠された辛い過去があり、キャラソンの中でも「心の痛みなくなるまでは 男は戦い続けるだろう」と歌っており、剣心の抱えた葛藤も歌われている。憂いを帯びた彼の声に夢中になった視聴者も多いのではないのだろうか。

5/25 無敵級*ビリーバー

歌唱:中須かすみ(CV.相良茉優)
発表年:2020
作品名:ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』に登場する、中須かすみによる内的な葛藤が歌われた一曲。彼女は”かすみん”という愛称で周囲に慕われており、自分自身を可愛いと疑わない素振りが多い。しかし、”かすみん”から中須かすみという素の自分に戻ると、絶対的な自信はなくなり、「ため息を繰り返してる」のだ。Bメロでは、中須かすみが「努力しても追いつけないのかな」と呟くと、”かすみん”から『ううん!弱気で凹んでちゃダメ』と激励され、彼女が抱える内的な葛藤が吐露される。そして、Bメロの最後には「この世界中でたった一人だけの私をもっと好きになってあげたい」と叫び、サビでは中須かすみと”かすみん”一緒になって笑顔で歌い出すのだ。誰かに否定されても「私は私を信じていたい」という、彼女の強さが歌われた一曲である。


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