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キャラソン日記 2023年9月編

こんにちは、私的音楽同好会です。

今回は、2023年9月分の #キャラソン日記 をまとめました。
ぜひ皆さまも、紹介文を読みながら曲を聴いてみてください!


9/7 キリトリセン

歌唱:そよ
発表年:2022
作品名:BanG Dream! It’s MyGO!!!!!

濃厚で重い人間ドラマを描くバンドアニメMyGOに登場する、執着心を抱えた長崎そよによるカバー曲。アニメMyGOでは、各キャラが「歌ったみた」という体裁でカバー曲を発表しており、ベース担当の長崎そよは、忘れられない失恋を歌った『キリトリセン』(作曲:40mP)をカバーしている。彼女がMyGOに参加した目的は、前のバンドCRYCHICを復活させるためであり、前のバンドメンバーに泣いて縋るほどの執着心を抱えている。仮に、CRYCHICを「『関係無い』って割り切って ゴミ箱に捨てられたなら」、この曲は歌われなかったはずである。また、MyGOが躍進するにつれて、「昨日愛した人」への感情が「切り取られてゆく」辛さも感じているはずだ。
これ程までに彼女の心情を表現した曲が、2012年に制作されていたという事実が衝撃である。カバーによるキャラソンの可能性を感じる一曲。

9/10 ねがいごとキミと

歌唱:カナタ(金元寿子)
発表年:2010
作品名:ソ・ラ・ノ・オ・ト

戦争で荒廃した世界の戦車小隊を描いたアニメに登場する、明るく好奇心旺盛で、少し天然なラッパ手である空深彼方(カナタ)のキャラソン。カナタは素敵なものへのアンテナが人一倍強く、曲中ではもう生息していないイルカへの憧れが歌われており、湧き立つ気持ちをトランペットに語りかけているであろう様子がとても良い。彼女が小隊に入隊したきっかけもトランペットであり、「キミにあげる わたしの声」と歌うほどに、トランペットは彼女から切り離せない存在なのである。メルヘンな楽曲と透明感のある声色を通して、ステキにときめく彼女の雰囲気がよく感じられる一曲である。

9/13 もん!太陽ドリーム

歌唱:夢原のぞみ(CV:三瓶由布子)
発表年:2007
作品名:Yes!プリキュア5

夢原のぞみ=キュアドリームというキャラクターは特徴的な声を持っている。普段の彼女の声色は、通りの良い元気なハスキーボイスだ。いや元気というよりも、むしろおバカさと言った方が正確かもしれない。しかし、変身後ののぞみには、おバカさの陰はない。キュアドリームに変身した彼女の声色はより低く、より強く、一段と引き締まる。『もん!太陽ドリーム』は、基本的には夢原のぞみとしての声を感じさせる部分が多いが、たまにキュアドリームとしての強さを覗かせるような部分もある。結果、他のキャラソンにはあまり見られない、独自の二面性を有する楽曲として成立している。

9/20 Hey, lad!

歌唱:ルコア(CV.高橋ミナミ)、真ヶ土翔太(CV.石原夏織)
発表年:2021
作品名:小林さんちのメイドラゴンS

ドラゴンや神様が人間と共同生活する日常を描いたアニメに登場する、ドラゴンと人間の掛け合いを描いたキャラソン。長い月日を過ごしたルコアと小学生ゆえに成熟さに憧れる翔太の掛け合いを描いた曲で、Aメロでは2人の会話が再現され、Bメロ・サビでは掛け合いを踏まえたメタ的なメッセージが踏まえられている。小林さんのメイドラゴンのキャラソンはアニメ上の物語を再現している構成の音楽になっているものが多く、1人でなく複数人によるキャラソンが特徴的だ。年長者から若者へのメッセージに詰まった一曲である。


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