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アジる?

 鯵るだったら、鯵を釣ったり、食べたりすることと思います。しかし、カタカナのアジは、アジテーション(agitation)の略で、日本語では、扇動、運動、議論だそうです。これに接尾語の「る」をつけたものが、「アジる」です。意味は、主に不信や不満等の人の気持ちを煽り、行動に引き込もうとすることです。昭和の初めの頃から使われ、全共闘時代(1960年代)では、演説や檄を飛ばすことを指し、頻繁に使われたようです。

 野党の与党への批判のことを、「アジる」行為と捉え、コミュニケーション手法としては、令和の現在においては最低とみなされるという記事を読みました。少しひっかかたので調べてみました。昭和40年頃までは、使われていたコミュニケーション手法が、昭和の終わりの20年と平成の30年の約50年を経過すると、時代遅れの最低のコミュニケーション手法になることに、時代の移り変りや世俗の変化を感じます。

 読んだ記事では、政治と金の問題やコロナに対する失政で、国民の不満は爆発しているのに、野党に対する支持が伸びないのは、「アジる」ような人々が嫌がるコミュニケーション手法を、いまだに使う野党に問題があるとの指摘でした。

 野党が、「アジる」に親しみのある60歳以上の方をメインターゲットに据えて、コミュニケーションをしているとは考えづらいです。多分、人々の反応がわからずに、昔ながらの手法を使っているのかもしれません。  

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