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味覚ひんやり 思索じっとり

Hello〜 ペリーです。

「休日何してる?」という定番質問があります。
これ難しくて、「特筆すべき最近ハマっている事」なのか、「いつもだいたい休みの日にしている定番の事」なのか、はたまた「単純に趣味を聞かれてる」のか、求められてる回答を見極めにくいのです。

ところが今、私には「最近ハマって、ほぼ毎週定番となり、そこそこ趣味と呼べるもの」という、最強無敵のどっからでも聞いてこいや俺の休日の過ごし方をよォ!、なことがあります。

それはアサイーボウルを食べることです。

ドォン!

・「今更?」感が逆にアリ
・が、こじらせておらず適度に浅い(ーボウル)
・店舗がおしゃれ地域にあり行くのが楽しい
・彩りが豊かでテンションが上がる
・冷たくておいしい
と好きな理由を容易く列挙できるこの料理に私はしっかり魅せられ、マジでほぼ毎週食べているのであります。

ある時、アサイーボウルを食べてひんやり良い気分の私は考えました。
「『アサイーボウル食べるの好きなんですよ』というと、『あぁ、体に良いですもんね』とか『意識高いですね』という返しになる事もこの先たぶんあるよな。
自分は果たして本当に心の底からアサイーボウルが好きで食べているか?あるいは単に『アサイーボウルを食べるおしゃれでヘルシーな自分』を好きなだけか?」

この「ガチ趣味 or ファッション趣味」論、つい気になって深みにはまってしまいました。

自分はスタバでパソコン開いて作業するのが本当に心から好きか?雰囲気を演出して楽しんでいるだけではないのか?
自分は本当に絵を描くのが心から好きか?ちょっと変わったことをしている自分に満足しているだけではないのか?
自分は本当にアーティストが心から好きでライブに来ているのか?ただ友達と一緒に来るのが楽しくてそのきっかけにしているだけではないのか?

スプーンをぺろり。
思索の沼に沈んでいく私を、アサイーの適度な酸味が優しく連れ戻してくれるのでした。

ガチ趣味とファッション趣味はどちらが正しいというのは無く、大切なのは「自分が楽しいと感じられているか」ではないかと考えます。
延々と続く単調な人生にささやかな息抜きの隙間を作り、気持ちを切り替えてくれる。
ともすれば際限なく家に閉じこもってしまう自分を陽の光の元に連れ出してくれる。

スタバがマジで好き、作業も軌道に乗る。
別にスタバでやることに意味はないけど、雰囲気に浸れるし、家出るきっかけになる。

絵を描くのがマジで楽しい。
絵を描くの別にそこまで好きじゃないけど、なんか特別感あって気分上がる。

このアーティストがマジで好き、だからライブに行く。
このアーティスト別にそこまで好きじゃないけど、友達と会場ではしゃぐの楽しい。

とにもかくにもそこに「これするの楽しい」があり、いくぶんか自分の気持ちが救われる感覚があるのなら、その原因が行為そのものであれそれを取り巻く諸々であれ、それは「好きなこと」に違いなくて、それが趣味だろ、趣味ってそういうもんだろと弱気な自分に啖呵を切りたくなりながら、私は空になったボウルを静かに返却口に戻し、店を後にしました。

アサイーボウルに関してはマジで好きです。

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