女の園の星 ネタばれ3巻感想

単行本派なので、めっちゃくちゃ久しぶりに読んだ~!
なので読み進めながら「あ、この人こんな人だった懐かしい」って久しぶりに再会した友人のように、昔お世話になったバイト先の人のように、ゆるゆる緊張が解けていって、キャラや作品との距離はすぐに回復していき、安心して読めた。

やっぱりみんな魅力いっぱいで、ちょっとおかしい、独特の感性を持ち合わせているのがいいですよね。
そしてツッコミ不在でカオスなんだけど、それが許容される世界観、というのが最高。

そして、読み終わって心から思ったのが「あー和山先生の漫画って、全員許されているんだな~。現実はいろいろあるかもだけど、こんな世界があってもいいよね?」って空気感がいいんだよな~ということです。

ちょっと変なこと言っても、「常識」から外れたって、その人の個性がそのまま受け入れられる、その違いを楽しむ余裕すらある、ゆるーい空気がやっぱりいいなって思ったんです。

自分も女子高だったんですが、たしかにそんな空気はありました。
今思えば特殊です。だって、中高生の時って、強烈に周りの目が気になって「普通」とか「流行り」に自分を合わせていく時代じゃないですか?
それなのに、舞台を女子高という一種の無法地帯に置いたのは、やっぱりそこが「許される、受け入れられる」という空気間に親和性が高いし、リアリティがあるからだと思いました。

そして、ゆるい、永遠に続きそうな楽園も、学校生活、青春、二度とこない3年間っていうリミットもあって、そこが切ないし、いつか古森さんも鳥居さんも卒業して、星先生たちはまた彼女たちを見送って、新しい生徒が今度はやってきてってそういう現実も同時に強く意識させられるから、緊張感もあるんですよね。そして、それがはかないし、みんなのやり取りも一瞬の大切な貴重なやり取りに思えるし、ゆるさと刹那の両方があって最高だなーなんて思うのです。

読み終わると、やっぱりリアルだから自分の今にも置き換えたり、またノスタルジーに浸ったりするわけだけど、今のこの生活や人間関係、ちょっとした当たり前も当たり前じゃないってハッと気づくんですよね泣。

…と評論家かい!みたいな戯言を言っちゃいましたが。
3巻はね、もうね、小林先生が各話に必ず登場していて最高でしたね笑。
何を隠そう小林先生が推し、やはり顔がいい…!色男で最高ですね、正直えっちな目で見てしまします…笑。
ほとんど、星先生の視点で物語は進むわけなので、それだけ彼が星先生の日常に溶け込んでいる、わりと重要人物であるってことですよね(迫真)!!

そりゃ夢にも出てきちゃうよ~インド人のフォーメーションにもいるよ~泣。
怒涛に私の心はかき乱されましたよ。腐女子マインドも持っている私は、小林先生と星先生に関しては、何も考えたくない、邪なことは!2人はなんにもないの、カップリング要素とかないんだよ!そんなふうに見たくないという気持ちと、いや何か実はあってほしいという気持ちでこの3年間定まっていなかったんです。

けど、やっぱり限りなく黒になりました、私の中で。
別に何かにカテゴライズされなくても、けっこう星先生と小林先生ってお互いを重要人物に今おいているってことです。
とにかくそれだけわかりました。11話は読後、天を仰ぎましたね。話せば1万字は軽く超えそうなので、また別の機会にこの11話だけの感想を書きたいくらいです(誰も読んでくれる人いないだろうけど笑!)

そんで、三者面談は初めて声出して笑った。実は園星はもちろん大好きな漫画だったんだけど、心でくすっとなっても馬鹿笑いするような感じではなかった。私の中では、なんかインテリジェンスな笑いというか。

だから、古森さんの話は最高すぎて腹抱えて笑った。

うん、とにかくまとまらないけど総じて3巻も最高でした!!!!!

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