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自分じゃない誰かの価値観を想像するのに役立っていること「占星術」

自分の常識だけで誰かの価値観を想像するのは疲れる

私は、何回かだけ遊んだことがある友人と2人で買い物に行ったり、同僚と仕事をしているときなど、付き合いの浅い人と過ごすことにちょっと疲れてしまうことがある。その度合いは10段階中3〜4くらい。特に、ランチは何を食べるかとか、先に休憩したいかどうかとか、この作業はどっちがやるかとか、ひとつのことを決めるような場面ではその度合いが6〜7くらいになる

「どっちでもいいよ」とか「先に決めていいよ」とか、優しい人は言ってくれるのだけれど、「まてよ、私が同じように言うときは我慢してるときだ」とか、「これって私ももう一回くらいは譲る素振りを見せたほうがいいものなのか?」とか、考えてもわからないことに悩むのがめんどうになってしまうのだ。そうして、「まぁ、いいって言っているんだからいいのかな」と、半ば思考を強制停止させて結論を出し、あれで合っていたのかなと後でちょっぴり気になってしまう、なんてことがよくある。

「占星術」で相手の価値観を想像すると楽になる

そんなとき、「自分以外の価値観にどんなものがあるのか」、レパートリーを知っておくことがとても役に立った。その方法の一つが「占星術」だ。

西洋占星術では、ある人がある場所で生まれた日時を使い、その瞬間の空に太陽系の天体がどこにあるかによってその人の持つ特徴を分析する。

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例えば私は、生まれたときの太陽がおうし座にある。おうし座は、ものごとの現実性を大事にする「地星座」に分類される。一方で私の夫は太陽がさそり座なので「感情」を大事にする「水星座」である。
だいぶザックリした読み方だが、これだけでも「そうか、夫は物事の感情の部分を大事にする価値観をもっているかもしれないんだったな」というふうに、この人は自分と違うということを思い出せる知識になるのだ。

ちなみに、生まれたときの太陽の位置は、いわゆる「私は〇〇座」というときの星座だが、西洋占星術のおもしろいところは、太陽以外に9つの天体も分析の対象にしているところだ。太陽は”人生の目標”や”価値観”を表すとされるので重要視されるが、他にも”無意識の感情”や”プライペートの自分”を表す月や、”何にワクワクするか”がわかる金星など、複合的にどこまでも深く読んでいけるところが本当におもしろい。しかも、10天体すべての位置が再び同じ配置になるのには25000年もかかると言うから、これはほぼオンリーワンの分析といってもいいのではと思えてくる。

占星術を知ってからは、相手の価値観は私とは全く別物の可能性があることを知れたので、例えば相手が「どっちでもいいよ」と言ってくれたのであれば、もしかしたら相手は私の「気持ち」を大事にしてくれているのかも知れない、それならそのまま受け取ってみようかなと思えるようになった。自分だったら同じ状況では違う発言をしているかもしれないけれど、その人は、その人だけの価値観や思考回路を経てそう言ってくれているのだと。

占いは、その人の運命を占うものというイメージもあると思う。人は生まれながらに宿命を持っていて、聞きたくなくてもそれを知らされてしまうような。でも、私が西洋占星術を勉強してみて感じたのは、あくまで星を読むことで「その人の持っている素質」を教えてくれるものなんだということ。それを活かすかどうかはその人次第であり、自分を深く知って幸せに生きるヒントになるものなんじゃないかと感じた。

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こんなふうに「西洋占星術」によって自分にはない価値観の存在を知り、他人の見方が変わってきた私だが、他人をどう捉えるかについてもう一つ役に立った考え方がある。それが”人生は自分次第”という「形而上学」の考え方だ。これも私が自分と他人をいい意味で切り離して考えることにとても役に立っているので、また別の機会に書きたいと思う。


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