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旧枠モダンの大会で使った黒単ランデスの話@20220917アメドリ新宿店

1.前書き


※筆者は旧枠モダン村新規入村者のため環境理解に役立つとか
 そういう要素はこの記事は無いです。あしからず。

7月、8月は色々あって参加できなかったので、2か月ぶりの旧枠モダンの大会参加となりました。
今回持ち込んだのは、《邪悪の気配/Evil Presence(NPH)》を採用した
黒単土地破壊デッキです。

2.デッキリスト


【生物:0】

【スペル:】
3《葬送の魔除け/Funeral Charm(TSB)》
4《邪悪の気配/Evil Presence(NPH)》
4《燻し/Smother(WWK)》
4《涙の雨/Rain of Tears(TMP)》
3《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena(APC)》
4《もぎとり/Mutilate(TOR)》
4《汚れ/Befoul(USG)》
1《氷の干渉器/Icy Manipulator(10E)》
4《魂の饗宴/Soul Feast(UDS)》
4《堕落/Corrupt(USG)》
1《次元の門/Planar Portal(INV)》

【土地:24】
24《沼/Swamp(10E)》

【サイドボード:15】
2《ミシュラの工廠/Mishra's Factory(MH2)》
2《強迫/Duress(USG)》
3《不純な飢え/Vicious Hunger(NEM)》
4《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》
2《夢魔/Nightmare(5ED)》
1《隆盛なるエヴィンカー/Ascendant Evincar(10E)》
1《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(LGN)》




3.前提、着想

前回の旧枠モダン大会に参加した際に感じたのが、
《霊体の先達/Karmic Guide(ULG)》デッキが非常に強力
という点でした。
自分が黒絡みのデッキを使っていたため単純に【プロテクション(黒)】
がキツかったというものありますが、
《なだれ乗り/Avalanche Riders(TSB)》をはじめとしたCIP能力持ち
クリーチャーを釣られて単純にアドバンテージを取られたり、
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment(TMP)》との無限コンボである
いわゆる「カーミックボンバー」型でコンボ対策を強いられたり、
赤緑白のナヤカラーで《踏み荒らし/Overrun(TMP)》などの全体強化と
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(SCG)》で面で攻めてくる
アグロ型など攻め手が多角的で、
現代のMTGにあるような汎用ただツヨカードがほとんど存在しない
カード単体の役割が限定された旧枠時代のカードプールにおいて、
異例とも言えるほどの対処のしにくさを痛感しました。

そのため、少なくとも相手の思惑通りに《霊体の先達/Karmic Guide(ULG)》をプレイさせていては割に合わないと思い、可能な限り簡単にプレイさせないような動きの出来るデッキを持ち込みたいな考えました。
ここで、上記の《霊体の先達/Karmic Guide(ULG)》デッキの特徴として、

・《霊体の先達/Karmic Guide(ULG)》は5マナで比較的重い
・マルドゥ(赤白黒)型、ナヤ(赤緑白)型など3色構成が多い

が挙げられ、であれば「マナベースを攻めれば一定の成果があるのでは?」
と考え「土地破壊デッキを使う」ことを選択したのでありました。

加えて、《霊体の先達/Karmic Guide(ULG)》デッキ側もコンボ一辺倒ではなくアグロ型にシフトしていたこともあり、旧枠モダンのクリーチャー基準である《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》から出てくる3/3象トークンなどの面での攻勢を捌ける全体除去を搭載できるデッキがいいな、
とも考えていました。

ここで普通に考えたなら、定番の《石の雨/Stone Rain(S00)》から
《地震/Earthquake(5ED)》の全体除去を有する赤と、
1ターン目《極楽鳥/Birds of Paradise(RAV)》から2ターン目3マナ土地破壊カードのプレイが可能になる緑を組み合わせて往年の赤緑ランデスとかに
なるのですが、カードリストとにらめっこしている際に
ピーン!と来てしまったんですよね。



《邪悪の気配/Evil Presence(NPH)》

ん?3色デッキの2色土地に貼り付ければ実質ランデスでは?
黒には《涙の雨/Rain of Tears(TMP)》《汚れ/Befoul(USG)》があるから
これ入れれば12枚体制で十分土地破壊デッキになるぞ!
しかも《ミシュラの工廠/Mishra's Factory(MH2)》とかマンランド系の
採用率が旧枠モダンはすごい高いから、それらを実質無効化出来て
無駄になりにくい!

黒単色にするとマナ加速からの2ターン目に3マナ土地破壊カードは
打てないけど、これならその穴を埋めて1,2ターン目から
相手のマナベースを妨害できる!
これはキタ――(゚∀゚)――!!

はい、もう駄目ですね。
深夜にクソカードで電波受信して冷静でいられるカードゲーマーは
多分いないでしょう。
むしろ冷静でいられたらカードゲーマーじゃないです(暴論)

黒単にすることで全体除去枠は【プロテクション(黒)】も流せる
《もぎとり/Mutilate(TOR)》が採用可能、
フィニッシュ手段は黒単なら《堕落/Corrupt(USG)》が最大出力で使用可能、
追加で《魂の饗宴/Soul Feast(UDS)》も採用して
メインはノンクリーチャー構成にして相手の除去を腐らせよう。
(むしろ積極的に《もぎとり》を撃つ想定なので自軍生物は採用したくない)
あと1ターン目のマナクリーチャーは絶対に倒したいので
《葬送の魔除け/Funeral Charm(TSB)》も採用して、
カード補充は《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena(APC)》にして、
往年のアリーナドレインデッキみたいにしたら完成や!

ということで完成したメインボードを使って、twitterで漁った直近の旧枠モダン入賞デッキ相手に一人回ししていたところ、
青白コントロール系が採用している《物語の円/Story Circle(10E)》とか
《象牙の仮面/Ivory Mask(9ED)》が、まあどうしようもなく無理であることが判明

単色にしたのと、メインデッキをノンクリーチャーにして《堕落》をフィニッシュ手段にした点の弊害をもろに喰らっています。
最初は「《ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk(MED)》積んで流せばええか」と軽く考えていましたが、そうすると折角採用した<クソカード>《邪悪の気配/Evil Presence(NPH)》も一緒に流れてしまってコンセプトちゃぶ台返しも甚だしい結果が待っていると気づき、八方ふさがりに。
サイドボードから白マナ源タッチして《解呪/Disenchant(ZNR)》か?
とも考えましたが、ダメラン系統しかない旧枠モダンのマナベースを
サイドからタッチするのもしっくりこず、結局は直近の入賞リストを調べて
「相手の純粋な白マナ源は11枚だから、こっちの土地破壊カード12枚全部相手の白マナ源に当てれば《物語の円/Story Circle(10E)》は起動できない」
という単純な算数理論を味方につけて細かいことは無視することで解決。

《象牙の仮面/Ivory Mask(MMQ)》については、《堕落/Corrupt(USG)》などの直接火力と入れ替えでサイドから《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》《夢魔/Nightmare(5ED)》などのクリーチャー陣を入れてなんとかすることに。メインはノンクリーチャーだから、きっと相手はサイド後に除去抜いてくれるはず、うん。

ちなみに《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable(LGN)》は、

・《邪悪の気配/Evil Presence(NPH)》で相手の場には必ず《沼》がある
・《葬送の魔除け/Funeral Charm(TSB)》の「沼渡り付与」モードを《フェイジ》に使う。
・《フェイジ》能力でワンパンKO!

の《邪悪の気配/Evil Presence(NPH)》を骨までしゃぶり尽くす
ロマン砲枠です。

4.大会結果

ということで、出だしは真面目に考察していた風が
途中から電波丸出しになったデッキを引っ提げて大会参加。

9月17日(土)17:00~
アメニティードリーム新宿店
MTG旧モファイトクラブ12

参加者11人、対戦いただいた皆様、ありがとうございました。

■1戦目:青黒激動 ××

■2戦目:青黒ネザースピリット ×〇×

■3戦目:赤単ワイルドファイア ××

■4戦目:bye

会場黒すぎワロタwww
聞いた話によると11人中8人黒かったらしいです。
前回、全然黒いなかったじゃん…
3色デッキどこ?《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》どこ?
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(SCG)》どこ?
《霊体の先達/Karmic Guide(ULG)》どこ?
《邪悪の気配/Evil Presence(NPH)》で土地破壊とはいったい、ウゴゴゴゴ

ただし、細かい反省点は色々あって
●そもそも『団結のドミナリア』で《衝動/Impulse(DDN)》が再録されて
 青系が増えることが想定されたので、フィニッシュ手段に《堕落/Corrupt(USG)》などビッグアクションが多い今の構成は、単純にカウンターされやすいので不向き。
●代わりに毎回サイドインしていた《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer(TSB)》はほぼブロックされない(白系でサルタリー採用していないと無理と思われ)ため、かなり活躍していた。メインのダメージソースはこっちでいいかも。どうせブロックには使えないから3/3象とか出されたら気兼ねなく《もぎとり/Mutilate(TOR)》してしまえばいいし。
●《汚れ/Befoul(USG)》はもっと生物除去として使ってよかった。
 赤単ランデス戦とか、メインのピン除去が《燻し/Smother(WWK)》なので
 残った《なだれ乗り/Avalanche Riders(TSB)》に当てられないから
 土地破壊より《汚れ/Befoul(USG)》で《なだれ乗り/Avalanche Riders(TSB)》除去った方がよかった。土地止まった1本目はともかく、2本目はそれで延命できたし。
●2戦目3本目で相手の《島》に《邪悪の気配/Evil Presence(NPH)》張って青マナ枯渇させて《堕落/Corrupt(USG)》通すプランで動いてたけど、最後にその黒マナ源から《強迫/Duress(USG)》撃たれて《強迫/Duress(USG)》落とされたところは、結局どうすればよかったのか困ったところだが、うーん。


ということで、完膚なきまでにメタ読みをミスって爆死してしまいましたが、ここまでTier1らしきものがいないフォーマットというもの珍しいもので、そういう自由さ、各々懐かしの好きなカード使って遊んでいる感覚が
旧枠モダンというフォーマットのいいところかもしれませんね。

これに懲りずに、来月も参加できればと思います。

ところで、《邪悪の気配/Evil Presence(NPH)》だけじゃなく
旧枠モダンにはこんなカードもあるんですよ。



ンンンンンッ!
拙僧は昂ぶっておりまする!


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