信頼しないでください、もっと疑ってください
ウォームアップも兼ねてnoteを再開。
最近、仕事も含め、あまり書いてなかったもので…。テヘペロ。
タイトルは、最近親しい編集者に言った言葉です。(普通は人から言われた言葉を引用するよな)
わたしは自分の仕事に自信を持ったことがない。
物を書いている間は常に道順が正しいのか不安だし、納品してからは編集者の目が恐ろしいし、公開されてからは嗚呼ついに公衆に晒された… みたいな心許ない気持ち。
だから、「信頼しています」なんて編集者に言われた日には、タイトルどおりの言葉が毎回頭を過るのだ。
締め切りを破ったことはない。取材先への遅刻や失礼な対応等でトラブルを起こしたこともない。当然炎上(?)だって経験はない。(時に炎上するくらいが熱くていいのかも知れないが。)
最近は比較的、書いたものがほぼママの形で掲載されるし、編集者からも好意的なお言葉を頂く機会も少なくない。(大半がお心遣いだと分かっております、スミマセン)
しかし、記事が公開されるたびに毎回思うことは「もっとできたはずだ。なぜもっとやらなかったんだろう」これ一択だ。
私は私が不甲斐ないのである。そしてその不甲斐なさこそが、私らしさでもある。
いつだって一番無能だ。個性もなく輝く才もなく、人様の書いた文章がいつだって眩しくて。でもその自信のなさがライターとしての自分の個性だと思うし、この頼りない業界で、なんとか脱落しないための命綱なのだ。
駆け出しの頃、初めてお仕事を下さった編プロの社長に「きょどってるよね(笑)。きょどり系ライターでやってけば?」とからかわれたのを憶えている。
あれから3年。表向きはそれなりにスマートに仕事をこなせるようになりました。でも裏側の私は、何も変わっていません。きょどり系ライターのままです。
だからどうか「信頼しています」と簡単に口にしないでください。もっともっと私を疑って下さい。でも安心してください。(安村?)あなたより必ず、いつだって私が私を疑っていますから。
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