2つの「できる」をみる。
はじめに
今回の話は僕個人の見解になるのであくまで一個人の意見としてお読みください。選手の皆さんにとって絶対解とはなり得ません。
そしてさらにリハビリ(0→80)、コンディショニング(80→90)においてではなく100→120への変化を目的としたトレーニングの場合にのみ使える考え方の1つだということをご了承ください。
新しい動きを取り入れる
僕個人の考えとしては100→120の分野のトレーニングにおいて、今までやったことなかったような新しい複雑な動きをある程度取り入れていく必要があると考えています。
さらに前提として、僕は現在運動制限になるような故障もなく今の自分の限界をさらに広げていくことを目的としてトレーニングをするアスリートをターゲットにしています。
ということは自分の体に眠る新たな可能性を引き出していく必要があると思っています。
まあこの辺はまたどこかで話していくとして、重要なのはこの後です。
習得するプロセス
新しい動きって最初は絶対できないですよね。だって今までやったことがない動きなんだもん。頭がまずその動きを理解していない。
で、このあと大事なのはその新しい動きを
「正しく出来る」が先か、「とりあえず出来る」が先か
ってことなんです。僕の場合、ここは圧倒的に
「とりあえず出来る」→「正しくできる」
の順だと思ってます。最初は、どこの筋肉を使ってるとか代償動作が起こっているとか気にしなくていい。同じような動きがとりあえず出来たら嬉しいですしね。
で、その動作を繰り返していくうちにより楽に、より綺麗に行えるように試行錯誤していけばいいと思います。
「正しくできる」を追い続けた結果、その動作の習得に死ぬほど時間がかかったら悲しくないですか。
新しい動きをトレーニングとして取り入れる目的は「自分の身体にまだ可能性がある」ことを実感することなので。
もっとわかりやすく言えば、定期テストの時に基礎の基礎から勉強してテスト範囲まで辿り着けずにそのテストが20点であることよりも過去問解きまくってとりあえずそのテスト80点取った方が嬉しくないですか?っていう話です。笑
「正しく出来る」も理解しておく
ただし、このプロセスを踏むにはいくつか注意点があって。
まず、どう動けたら「正しく出来る」状態なのか理解していることです。
それさえ理解していればあとは今の自分の動作との違いを修正していくだけなので。これが出来ないと「とりあえずできる」がゴールになってしまいます。「とりあえずできる」は運動としてはすこぶる効率悪いのでそのままにしとくとむしろ今までのパフォーマンスに影響及ぼします。
もしわからなければ周りの「正しく出来る」トレーナー頼った方がいいです。絶対。
「正しくできる」動きもトレーニング内容に入れる
「とりあえず出来る」動きしかしていないと下手な運動だけでセッション終わってしまうので僕としては少し微妙です。自分の中で「正しくできる」動きもセッションに取り入れていくことで上手な運動も取り入れられるし、逆に運動が下手であることも気づくと思います。
レベルが高い動作で「とりあえず出来る」をしておきながら基礎レベルの「正しく出来る」を完璧にしておくってことです。
過去問解いて範囲のわかる定期テストを乗り越えて内申点を確保しておきながらそれ以外の時間で基礎の積み重ねをして応用の聞く考え方を身につけていれば、範囲が決まっていない入試でも最終的には対応できるようになるというイメージですね。
この2つは新しい動作を取り入れる上で必ず頭に入れておくべきです。
まとめ
ここまでたくさんどっちのプロセスが大事か述べてきましたが、「最初から正しく出来る」がベストですよ、もちろん。
定期テストの準備なんていらないくらいに基礎がしっかりと積み重ねられている人が理想です。
ただ、この例と1つ違うのは「運動が上手い=この例でいう基礎が積み重ねられている」とは少し違うことです。ここが一種のジレンマなのですが、、
ただこの例でいう「基礎」をある程度作ることは出来ます。そのためにはこの記事の主題である「とりあえず出来る」プロセスをいくつか踏んでいく必要があると思っています。
終わりに
もう一度「はじめに」のところちゃんと読んでください。その前提を外すと大変なことになるので。
今回も稚拙な文章をお読みいただきありがとうございました。
ではまた。
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