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この仕事を選んだわけ~続き2:北京オリンピックと共に

更に続きを。
熱戦が続いた2022年北京オリンピックを通して更に思い出したこと、そしてこれからの自分に対して思うこと。
今後の自分のための備忘録としても、この場に書き残しておきたいと思います。
※2022年2月28日、世界情勢が不安定になっています。
 一刻も早く平和な日常が戻ることを心から祈りつつ投稿します。


1、仕事を選択した一番の理由

前回の記事では「トレーナー」という職業を選択した経緯を書きました。
ひょんなことからその経緯を無事思い出せて笑、ふうと一安心。

すると面白いことに、また更に根本にあった理由を思い出したのです。

私が仕事を選択する時に漠然と思っていたこと、それは「物事を現状から良くする仕事をしたい」ということです。
私はゼロから何かを生み出すというよりは、現状の資源を活かして、そしてそれらの資源を掛け算するような感覚で、物事をより良くしていく仕事をしたいと考えていました。(久しぶりに思い出しました、この感覚。)
そのため、コンサルティングの仕事にも興味がありました。
ただ、どうせやるなら自分の好きな分野で、コンサルティングの要素を出せる仕事がいいなあと思っていたのです。
「好きな分野:スポーツで、かつコンサルティングの要素:現状をより良くする」という理由からも、トレーニング系のトレーナーを選択していたのです。
そうでしたそうでした、またもやすっかり忘れていました笑
怪我や痛みに困る人を治療する、治すということ、マイナスの状態にあることをプラスマイナスゼロに戻す仕事もとても大切で重要な仕事ですが、私の場合はゼロ、もしくは現状よりもより良い方へもっていく仕事をしたい、そういう視点も持ち合わせていたことを思い出しました。


2、北京オリンピック:選手のコメントから思い出せたこと

このことを思い出せたのは北京オリンピックの2選手のコメントがきっかけです。

まずは羽生結弦選手。
世界中で様々な人が彼のパフォーマンスに心を動かされたことは間違いないと思います。
成績や結果もさることながら、チャレンジすることの偉大さ、素晴らしさはこの先ずっと忘れることがないと思います。
そんな羽生選手が、試合後のインタビューでこんなコメントをしていたそうです。
下記に記事を引用します。

コメントの一部を抜粋すると、「僕はオリンピックで金メダルをとるために、そして4回転半を決めるための正しい努力をしてこれたと思っています」と。
私は、その選手の努力の質を向上させるためのサポートをしたい。
もちろん羽生選手が世界中で最もハイレベルなパフォーマンスをしている選手の一人であることは間違いありません。ただ、今までの経緯から考えても、怪我に悩まされてきた選手の一人でもあると思います。もちろんどんな競技でも選手始め、周りの方々の努力あってのパフォーマンスだということに敬意を払った上で、誤解を恐れずに自分の意見を述べるとしたら、私は羽生選手のように怪我に悩むアスリートを減らしたい。怪我はもちろん起きる時には起きるものですし、怪我をきっかけに気づくことはたくさんあると思うので、怪我のすべてが悪いことだとも思っていません。
けれど起きてしまった怪我の対応に費やす時間や労力を、よりパフォーマンスを向上させる時間に変換させていけるようなサポートをしたい。
怪我は予防するもの、予防できるものだと思います。例えば、上半身の怪我が多いならば下半身の使い方を、そして下半身の怪我が多いならば上半身の使い方を開拓することで怪我のリスクを減らし、よりパフォーマンスを向上させることができます。私には怪我が教えてくれるサインを元に、選手が怪我に困らずより高みへと前進していくためのノウハウがあります。そのノウハウを使ってもらうことで、その選手が持っているパワーをより前進するためのパワーとして使ってもらいたい。
怪我の予防を考えるということは、元来体に備わっている力を合理的に使うことになるため、結果的に様々な技術の向上、パフォーマンスの向上を見込むことができます。
例えばフィギュアスケートであれば、より高く跳ぶ、回転数を上げる、着氷をキレイにする、動作の連続性を高める、ジャンプそのものの体の負荷を減らす、ステップのバリエーションを増やす、手足の先まで使った表現の幅を広げる、何よりも質の良い練習を繰り返すことができる~等々が考えられます。
怪我は伸びしろ、体からのサインです。


そして、平野歩夢選手。
圧巻のパフォーマンスでしたね!
ここもコメントを掲載した記事を引用します。

「誰もやっていないからこそ、“正解”の例もなかったり、ヒントもなければ」と。
その勇敢な、開拓者としてのチャレンジの一助になるサポートを提供したい。
少なからず、体の面から選手がより前進するための伸びしろを開拓することができる。
より高く跳ぶ、より長い時間空中にいる、そして多様な技を繰り出す・開発する、安定したパフォーマンスを発揮する、そして何よりも体を消耗品にせず、より長い期間前進していけるように怪我を予防することを大前提として。

3、これからが本当の自分の仕事

こんな偉大な2選手のコメントをおかりして意見を述べるのも恐縮ですが。

自分の培ってきたノウハウを使って欲しい。

「スポーツの現場で“結果”を出すために」「よりハイレベルなパフォーマンスを発揮するために」という観点から様々な仕事に取り組んできたこの18年。
中でも、クライミングという特殊な競技にどっぷりつかった10年。
オリンピックや世界選手権で活躍する選手とコアに関わる、現場で、要は結果で勝負できる仕事を追及した私のキャリアで得たノウハウを、様々な開拓者に使って欲しい。
体の仕組みを合理的に使うこと、そしてそこに手のノウハウを活用すること。
選手の体の個性を活用してパフォーマンスを構築すること。
まだ、世界中でも私しか気づいていないノウハウを手にしている、手にしてしまったと思っています。
そのノウハウを、より高みを目指す開拓者、プレーヤーに使ってもらうこと、そしてそのノウハウをトッププレーヤーだけでなく、体を使う全ての人のQOLの向上に役立てるような仕組みを作ること、それがここからの私の本当の仕事だと思っています。
その結果新しい時代、新しい未来に貢献できたらこれほど幸せなことはありません。

(それにしても、ちょっとビックマウスでしたかね~!
その根拠、世界中でも私しか気づいていないと思っているノウハウの根拠をこれからまとめていこうと思います。)


4、今にフォーカスする

今、私は2歳になる娘の育児をしながら過ごしています。
コロナ禍であることもあり、少しのんびりしながら今までただひたすら突っ走ってきた18年間の仕事を棚卸しして、これからのことを考える日々を過ごしています。

以前別のオリンピックの記事にも書きましたが、幼少期の頃におそらく自分がこの仕事を目指すきっかけになったであろうバルセロナオリンピック、そして昨年の東京オリンピックからこの北京オリンピックを通して、様々なことを感じ、またオリンピックをきっかけに次の仕事のビジョンが見えてきました。
3年目になる棚卸しの方向性が、やっと形になってきたような感覚があります。
このタイミングでもう一つどうしても書き残しておきたいことがあります。
「今を大切に歩く」ということです。
これは特に私が持ち合わせている性質が故に、書き残したいのですが、定めた目標に向かって、どうやったらそれが達成できるのかを考え、実践するというのは私の持ち味の一つでもありますし、こうやって過去を振り返ってみると色々あるにせよ、新卒の頃に自分が思い描いていたことが割と現実になっているなあと感じます。
でも、その道中には様々なことが起こりますし、そもそも走る必要はないんですよね。
走っているつもりはなくとも、今振り返ると突っ走っていた18年間でした。
これからの日々は、もちろん先も見据えつつ今という時を大切に、今にフォーカスしながら歩く。
良いことも、そうでないことも色々ありますが、それもまたエッセンス。
腹の据わったパフォーマンスビルダーになるための修行ですね。


5、おわりに

やっと「この仕事を選んだわけ」シリーズを完結できそうな気配がしてきました笑
思った以上に色々な気づきを与えてもらったこのnoteのコンテスト企画に心から感謝します。貴重なアウトプットの機会をありがとうございます。締め切り間際に飛び込んでよかったです笑!
まだまだこれからも様々な気づきがあるのでしょうが、日々の一歩を大事にしながら歩んでいきたいと思います。

最後までお読みいただいた方々、ありがとうございました。
そして何よりも、ウクライナの皆さんに平和な日常が戻りますように。


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