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月の名前

いやぁ、急に寒くなって、秋が無いまま冬になりそうな気配です。
もうすぐ10月も終わりで、気が付くとあっという間に今年も終わりになっているのでしょう。

そんなわけで、今日はこよみの各月の名前についてちょっと書いてみたいと思います。

僕たちが使っているこよみは、ローマで作られたものをほぼ受け継いでいます。
ローマでは一年が10か月のこよみを使っていました。
元々は1月は軍神月、2月は開花月、3月は成長月、4月は繁茂月と呼ばれていました。5月以降は 5番目の月、6番目の月 と順番で呼ばれて、10月までありました。

それに2か月を加え、うるう月を加えるなどして、今のこよみにだいぶ近くなりました。

やがてユリウス・カエサル(英語読みでジュリアス・シーザー)が改暦をした時に、後から加えた後ろの2か月を、年の始めに移しました。
つまり、11月12月1月2月・・・という並びになったのです。

新1月は 始めの月、2月は きよめの月と呼ばれ、
英語読みではジャニュアリー、フェブラリーとなります。

さらに、シーザーは自分の名前をこよみに入れました。
7月のジュライがそうです。ジュリアスから来ています。
これがユリウス暦と呼ばれるものです。

この時に1年が365日、うるう年は366日になり、
奇数月は31日、偶数月は30日と、ほぼ今のこよみになりました。

それから40年近く経ち、アウグスツス帝が改正を行ったのですが、
やはり自分の名前をこよみに入れたくなり、8月に自分の名前を付けました。オーガストです。アウグスツスから来ています。
そして、8月は30日までしか無かったので、シーザーの月は31日まであるのに気に入らん(偶数は縁起が悪いともされていた)という事で、8月を大の月にして、その分を2月から持ってきました。

最初に書いたように、元々10か月だったところに2か月を追加して、その2か月を最初に持って行ったので、2月は元々は1年の最後の月だったのです。
そのため、元から1日日数がが少なかった2月が更に短くなってしまったのでした。

ところで、5番目の月から10番目の月は、ずれて7月から12月になったわけですが、7月と8月は人の名前が付いたからいいとして、9月から12月は、それぞれセプテム、オクト、ノベム、デセムというラテン語を基にした呼び名が付いています。

英語読みになると、セプテンバー、オクトーバー・・・となりますが、
セプテムはセブンで7、オクトはオクトパスで解るように8という意味があります。ノベムは英語ではナイン、9です。

このように2か月ずれてしまったのに、呼び名はそのままなのです。
ちなみに3月(元々の1月) 軍神月は戦の神マルスの名がつけられており、そこからマーチになっています。

わが日本では、睦月、如月から霜月、師走まで名前が付けられていますが、高校生の時に、これを覚える方法として 獅子が縄踏み象や来む を逆から読めと教わりました。

ししがなはふみざうやきむ → むきやうさみふはなかしし というわけで、睦月、如月、弥生、卯月、五月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走 ですね。

日本の呼び名の方が味があっていいですね。

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