見出し画像

雨の福島花見山(1/2)

先日船岡城址の夜桜を見に行ってきましたが、今回は福島市にある花見山はなみやまへ行ってきました。
最初にお断りしておくと、今年は桜の開花が例年以上に早く、折角の花見でしたが新緑の中を歩くハイキングになってしまいました。挙句に雨模様で写真も全然ぱっとしないので、画質を落としています。
いつか行ってみようと考えている方の参考になればという事で書いてみました。

いつも夜桜ばかりだから、たまには明るいうちに花見をしたいねと家内が言い出しました。
船岡はいつも行くから、どこか近場できれいな所はないかなと言うので、15年ぐらい前に行った花見山に行く事にしました。

花見山をご存じない方のために説明しますと、花木農家の阿部さんという方が、多くの人に花を楽しんでもらいたいと、自分の山を無料で解放しているのです。
もちろん四季折々の花が楽しめるようきれいに手入れがされており、いつでも楽しめますがやはり桜の時期は格別です。
写真家の秋山庄太郎が何度も訪れ「福島に桃源郷あり」と絶賛した事で有名になりました。
僕も最初に行った時は、突然目の前に現れた絶景に「こりゃ本物の桃源郷だわ」と思ったのを覚えています。

さてこの花見山ですが、個人の所有というだけあって住宅地にあるので、大勢の人が自家用車で訪れると周辺住民の迷惑になりますし、駐車場もありません。
そこで車の通行は厳しく制限されており、遠く離れた駐車場に停めて歩くか、駅から出ているシャトルバスを利用する事になります。

そんなわけで車は使わず電車で福島へ向かう事にしました。
仙台から福島までは在来線で1時間20分。各駅停車なので結構辛いです。
新幹線だと20分強で着きますが、片道3,700円とかなり割高です。
昔は快速も走っていたのですが、JRお得意の便利な電車は減らして無理矢理新幹線に乗せる作戦のせいで、無くなってしまいました。

しかし、お花見の時期だけは毎年快速が運行されます。
そこで調べてみると、今年も「風っ子花めぐり号」という快速が運行されることがわかり、4月8日の切符を発売日の夜に取ろうとしたら満席でした。
そこまで人気だったとは誤算です。
仕方なく一週間後に4月15日の切符を予約したら、こちらは無事に往復取る事ができました。
恐らくこの時点で、今年の桜は早いという情報が出ていたので、4月8日は売り切れて、15日は敬遠されたものと思われます。

迎えた4月15日、この日は予報通り朝から今にも降りそうな曇り空で、かなり肌寒いです。
大きめの傘を持って仙台駅へ。
やってきたのは昨年12月に乗ってnoteの記事にもした、ストーブでスルメを焼いて食べた列車です。

4か月ぶりの再会

今回はストーブはありませんが、臨時列車であちこち活躍しているようです。

桜も散って天気も悪く、キャンセルが出たのでしょう。車内はガラガラです。

車内はガラガラ

先日夜桜を見た一目千本桜は、花の時期であれば徐行してくれるのですが完全な葉桜なので普通に素通りでした。寂しい。

すっかり葉桜です
ちなみにこの場所を車内から写したものものです

そして定刻通り福島駅に11時11分に到着しました。
ここでまずは昼食です。
駅から近い所でネットで探したラーメン屋さんへ行きます。
丸信というラーメン屋さんで、スープが二層のユニークなラーメンが売りです。

お店は小さい

最初は鶏ガラスープで味わい、麺を食べるうちに下層の醤油が混ざってきて、最後は完全な醤油ラーメンになるというもの。
モチモチの平麺にスープが絡んで、自然な味変も堪能でき満足の一杯でした。

澄んだスープだけど麺の下に醤油ダレが隠れています

ここはまた来てみよう。駅から徒歩3分なのでお勧めです。

食べ終えたら駅へ戻ります。
駅前はバス乗り場になっていますが、その中に目立つ黄色いジャンバーを着た人が数人います。ここがシャトルバス乗り場&切符販売です。
500円を払って往復切符を買います。

黄色いジャンバーの人たちから切符を買います

帰りまで失くさないようにしないといません。
また乗る際と降りる際に運転手さんに切符を見せる必要もありません。
帰りにここのバス停で降りてから、黄色いジャンバーの係の人に渡すのです。

シャトルバスは20分間隔で運行されており、桜の時期は満員になりますが、乗車時間は15分なので少しの我慢です。
間もなくバスが来ましたが、可愛い小型の観光バスでした。

なんか可愛いのが来た
中はこんな感じ

中は木目調の内装で、福島市出身の古関裕而の歌が流れています。
ああ栄冠は君に輝くを一緒に口ずさんでいるとバスは動き出しました。
ちなみに今日は我が家の貸し切りです。なんだか申し訳ないです。

曲目が書かれていました
ちょっと前にNHKでドラマ化されていましたね

こうして我が家しか乗っていないバスは、一路花見山を目指します。

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?