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ごみのお話


ごみって何でしょうか?皆さんはお分かりになりますか?
哲学的な話とかではなく、毎日捨ててるあのごみの事です。

いらない物に決まってるじゃん!腐ってるような生ごみ?汚いもの?
色々思いつくかと思いますが、大体こんな感じじゃないでしょうか。

では、あなたが大事に何かをコレクションしていたとしましょう。フィギュアでも漫画でもブランド品でも靴でも何でもいいですが、ある日家族から「邪魔だから捨てて、そんなのただのごみ」と言われたらどうでしょう?

これはごみじゃない!と怒りますよね。

では、いわゆるゴミ屋敷と呼ばれる家の住人は、ごみの中に住んでいる認識があると思いますか?

答えはノーです。

あの人たちにとっては、大事な資産(と思い込んでいる)なのです。いくら周りの人から見て汚いとか、悪臭がするとか、明らかにごみだとか思っても、本人にとっては財産以外の何物でもありません。

法律上はごみについて明確に定義されています。

世の中のありとあらゆる物は「有価物」と「廃棄物」に分かれるとされています。
つまり、お金を出して買ってもいいよと言ってくれる人がいるようなものであれば、ごみにはなりません。
誰も買ってくれない価値のないものがごみという事になります。

このごみですが、2種類に分かれます。
それは一般廃棄物と産業廃棄物です。

産業廃棄物はよく耳にするかと思いますが、何を指すか知っている人はあまり多くないと思います。

知らないけど、字面がおどろおどろしいので、なんとなく有害なものとか、公害を引き起こすものといたイメージがないでしょうか。家の近所に産廃処分場の建設計画が出来たら、よくわからないけど反対するという人は多いのではないかと思います。

ごみについて規定されている唯一の法律、廃棄物処理法には一般廃棄物と産業廃棄物についてそれぞれ書かれています。

一般廃棄物は産業廃棄物以外の廃棄物であると書かれています。

禅問答みたいですね。

つまり、産業廃棄物とは何かを知らないと、一般廃棄物もわからないという事になります。

産業廃棄物とは、事業活動に伴って排出される20品目を指します。この20品目はここでは掲載しませんが、明記されています。
代表的なところでは「金属くず」「廃プラスチック類」「廃油」「汚泥」などなどです。

乱暴な言い方ですが、規模の大小に関わらず、企業から出るごみはほぼ産業廃棄物と言ってもいいぐらいです。

例えば、会社で書けなくなったボールペンが出たらどうしますか?ごみ箱に捨てる人が多いのではないでしょうか?

厳密にいえば、本体のプラスチックは「廃プラスチック類」、バネは「金属くず」、まだ残っているインクは「廃油」に該当します。

あくまで厳密に言えばです。

会社でお昼にコンビニ弁当やカップラーメンを食べたらどうしますか?ごみ箱に捨てますよね?
それ本当は「廃プラスチック類」です。

このように普段意識していないゴミですが、なかなか奥が深いものです。そして、廃棄物処理法の罰則は大変重いので、注意が必要です。

やれ、リサイクルだSDGsだ海洋プラスチックだと流行りに乗って騒ぐ日本人のなんと多いことか、あなた、今捨てた保存期限の切れたミネラルウォーター、それ廃アルカリですよ。

と、チコちゃんに叱られる風に終わってみます。

時々、このごみ知識シリーズを書いていきたいと思います。

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