見出し画像

せりが美味しい

今日は買い物がてら、隣町の名取市の閖上(ゆりあげ)というところへ行ってきました。ここは津波の被害がひどかったところで、ようやく町が再建できてきたという感じです。ここにはいわゆる復興商店街があり、新鮮な地場のものが食べられるのでいつも賑わっています。

ここへ行ったのは、家内が友人の誕生日プレゼントに名物のせり鍋セットを贈るためでした。
せり鍋はここ10年ぐらいの間に流行り始めたもので、今では地元の居酒屋メニューには欠かせないものとなっています。

元々宮城県はせりの生産量が全国1なのですが、この名取市というところがせりの栽培が盛んで、一大産地となっていました。
でもせりは日常的にメインで食べる食材ではありません。僕も食べていませんでしたし、どうやって食べるのかと言われても思いつかない、脇役的な存在です。
せいぜい七草がゆの具材にするとか、何かの薬味とか、おひたしやぬか漬け程度でしょうか。

なんでもとあるせり農家さんが、せりを主役にした食べ物は無いだろうかと考え、名取のせりは柔らかく全部を食べる事ができるので、そこをウリにしようと考えたらしいです。
普通は切り落とす根っこの部分を主役にしたのです。

ぼくが初めてせり鍋を食べたのは7~8年前だと思いますが、その時に根がポイントだと聞いて、うへぇこんな泥に浸かってた部分を食べるの?と思ったのですが、とりあえず水できれいに洗って、鍋に入れて食べてみたらおいしい!
根の部分は、ほのかな土の香りがして、ああ根っこを食べているんだなとわかります。歯ごたえもシャキシャキして美味しいです。
茎や葉っぱの部分は柔らかく、せりの風味とさわやかな味で箸が止まらなくなりました。

それ以来冬になると、3,4回は作って食べます。普段は鶏肉ですが、たまに奮発して鴨肉にします。
市販のせり鍋のスープが売っていますが、個人的には比内鶏のきりたんぽ用スープの方が合うと思っていて、毎回比内鶏スープできりたんぽも入れて食べています。

そんなわけで、無事お鍋のセットの発送もできたので、復興商店街にあるお店で昼食も食べてきました。
そこのお店は海鮮丼やしらす丼がメインですが、せりそばというものがあったので、今日はそれにしました。
海鮮系のものは来るたびに食べているのと、今日は朝食が遅かったので軽いものでいいやと頼んでみました。

一面に刻んだせりが乗っていて、なかなか美味しかったです。ただよく見ると根の部分が入っていませんので、そちらは鍋用にしているのでしょう。
子供の頃はせりや三つ葉など、味や香りにクセがあるものは嫌いだったのに、年を取ると好きになるのって不思議です。
もっとも今でもセロリとパセリは食べられませんが(笑)

今日は魚が食べたかったので、夕飯はかながしらのカルパッチョといわしの丸干しを焼いたものにする予定ですが、来週あたりはまたせり鍋にしようかなと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?