見出し画像

りんご

今日は短い話を。

今日は いいりんご の日だそうです。
(いい)11 (りんご)5 から来ているそうです。

子どもの頃に読んだ本、教科書だったような気もするのですが、
昭和の初期に起きた、りんごに関する実話を読んだ記憶があります。

青森県の太平洋側、三沢市に淋代(さびしろ)という名前の通り、何にもない裏寂れた海岸があります。
実は、そこから太平洋無着陸横断の飛行機が飛び立ち、世界初の太平洋無着陸横断飛行を成し遂げたというものです。

検索したら、詳しく載っているサイトがありました。

短く簡潔にまとめられており、意外と知られていない歴史秘話といった感じの話なので、興味のある方は是非読んで下さい。
(というか、読んで頂かないと、この後の話がよく分からなくなります)

これはこれで感動的なお話でもあるのですが、
僕の記憶は大分改変されていて、全く別のデタラメな話として覚えていました。

1.二人のアメリカ人が世界一周飛行に挑戦中、淋代に着陸する。
2.何もない所だったけど、土地の人に心づくしの歓迎を受ける。
3.短い期間だったが、一人の少年と仲良くなる。
4.いよいよ出発の日、走り出した飛行機を少年が追いかける。
5.操縦席からパイロットが少年にりんごを投げる。
6.飛行機は飛び立ち小さくなってゆく。
7.それを見つめる少年の手には一個のりんごがあった。
8.パイロットの名はリチャード。
9.少年の手に残った一個のりんごから、やがて一本の木が成長する。
10.そしてできたりんごの実は大変おいしく、リチャードデリシャスと名付けられ、今に至る。
11.青森県がリンゴの生産日本一なのも、この出来事による。

もう、何から何までデタラメです。
ずっとこういう話だと思い込んでいました。
しかも、少年がリンゴを受け取るシーン(実際にそんな事は無かった)に至っては、映画か漫画で見たように、りんごを胸に涙ぐむ着物姿の少年の絵までありありと思い起されるのですが・・・・
一体どこの何の記憶なんだ?

今更ながらに、自分の記憶力の無さと捏造力?に驚かされます。検索したからよかったものの、あやうく堂々と間違った話を書くところでした。

ここまで来ると、実話にインスパイアされた創作ですとか言って、短編小説が書けちゃいそうです。
自分の記憶はあてにならない事が良くわかったので、間違いない!と思っている事でも、調べてから投稿するようにしようと思った、いいりんごの日でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?