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[Crochet]Prymのかぎ針レビュー

先日オカダヤさんで買い求めたPrymのかぎ針で作品を一つ作ってみたのでその使用感についてまとめました.

作ってみた作品

使用針:Prym 3.0mm
糸:ハマナカ アメリー(wool70%, Acryl30%,かぎ針参考使用針5/0-6/0)
パターン:「やっぱりねこが好き!」ポーチ→これは後日別記事でまとめます.

購入動機

私が愛用しているかぎ針は、編み物を習った学校(ヴォーグ学園の準師範です)の指定教材だったCLOVERのアミュレです.とても使い心地がよく、作品を編む上では申し分無く、初めての方におすすめを聞かれたら何の迷いもなくこちらをお勧めできるというぐらいによいものです.

しかし、ちょっと飽きた、と思いながらネットを見ていたらAmazonでドイツ製Prymのかぎ針の人気がすごく出ていてレビューも高評価.そして、今編もうとしているブランケットに使いたいDMCの糸がひどく糸割れするので、針を変えることで解決するかもしれないとふと、思い試してみることにしたのでした.
※Caution!:  以下の感想ですがCLOVERアミュレとの比較が前提ということだけご承知おきください

愛用のCloverアミュレ.割れてしまったお気に入りの植木鉢に入れて使っています

レビュー

1)糸割れする

糸割れします.特に引き抜く時がダメ.道具に慣れていないせいかと思い、結局一つ作品を編み切るまで様子をみましたが改善されず.恐らく、針先の形状に問題があるのではないかと思っています.よくよく針先のカエシの先端を見てみるとPrymはかなり尖っていて、かつ、気持ち内側に向いているんです.多分、これが原因.

左:アミュレ 右:Prym

2)滑らない

気持ちよく針が毛糸の上を滑ってくれません.微かにざらつきも感じる.編む速度がかなり落ちる.

3)持ちずらい

適切なグリップ位置が見つけられませんでした.ドイツ製ということを考慮するともしかしたら手の標準サイズが欧米人と日本人では違うのかもしれません.輪針も長短があり、選定には手のサイズや好みが影響を及ぼすことを考えると、こちらのグリップの方が持ちやすいという方はいるのかも.

4)しなりが悪い

見た目と質感とは裏腹にかなり硬い.たこ釣り竿を使ったことがある人がいればわかると思うのですがあんな感じ.まるで棒、はたまた塩ビパイプのよう.CLOVERは先端部が金属で一見こちらの方が硬そうなのですが、圧を加えるとCLOVERの方がいい感じでこちらの動きを受け止めてくれます.しかし、私の手はゆるめなので(編み地が柔らかくなりがち)もしかすると、手がきつめの方にはこれぐらいの方がいいのかもしれません.

5)針の号数が老眼鏡をかけないと見えない

(お若い方は関係ないです)号数が凸でエンボスされているのですが、これが裸眼だと見えなくて号数確認に手間取る.CLOVERは凹になっていて、記号部分が暗く見えるので老眼鏡をかけなくても見えます.しかしながら、Prymも号数別に色分けされているので、この点は使い慣れれば問題なくなるはず.

総評

かなり、ストレスでした…ネガティブな指摘だけになってしまったのがとても気になり、よいところも探そうとしたのですがどうしても思いつかず.なお、単品の値段はいずれもそれほど変わりません.Amazonのレビューをよく読んでみると、同じ様な感想を書かれている方がちらほらといる一方で、良かったという方も多くいらっしゃるので合う方にはよいお品なのかもしれません.使用要件まで書いてもらえるとより判断がつきやすくなるようにも思いました.

使い心地の悪い針で編むと、編むスピードが段違いに遅くなりしまいには編み物が嫌いになる経験ができたと、前向きに考えたい.それにしてもセット買いしなかったのは良い判断だった.

あとは、やはりいろいろ試してみるのも勉強になることがわかったのでいずれTulipさんのEtimoを試してみようと思いました.

ではでは.Happy Knitting!


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