AJCCの指数と見解
この記事は日曜に行われる重賞(重複した際は格式が高い方を優先)の指数と見解を述べる記事となっています。今週の対象レースはAJCCです。掲載内容や予想スタイルについては、以下の★をご覧下さい。
★ 掲載内容
★ 筆者の予想スタイル
他にも主に日曜の裏メインを予想する『今週の厳選馬』(2勝クラス以上のレースから、穴馬を多数取り上げる記事)等よろしくお願いします。詳しい内容や過去の結果については、下記の☆をご覧下さい。
☆ 今週の厳選馬〔不定期〕
☆ 過去の記事
1.日経新春杯の振り返り
➊ 日経新春杯の結果
➋ 日経新春杯の予想記事
➌ 日経新春杯の回顧
まず全体のペースとしては、すんなり隊列が決まったこともあってスローペース。それでも差しが効きやすいコースではあるが、内の馬場が見た目以上に傷んでおらず、内で脚を溜めていた先行馬に恵まれた。その中で勝利したのはヴェルドライゼンデ。トップハンデながら、枠と状態の良さを活かして完勝。イーガン騎手の騎乗も文句の付けようがなく、流石重賞馬といった印象を受ける。この内容を続けていけば、G1奪取も夢ではない。2着はキングオブドラゴン。戦前から述べていたように、レース指数5位にも関わらず55㎏で挑めた点が大きい。上位4頭との差は3㎏以上あり、普通に力を出せれば馬券圏内は堅かった。今後は元の斤量に対応できるかが鍵になるだろう。3、4着馬に関しては成長分というよりも、斤量差で好走できたと見ている。出した指数からも、もう少し力を伸ばさないと重賞制覇は難しい。
➍ 次走注目馬〔今後は馬場よりも〇〇を重視〕
レース後に鞍上が「もっと水を含んだ馬場の方が良かったかもしれない」と述べているが、私は馬場適正よりも状態面が尾を引いたと考えている。というのも最終追いの動きが重く、函館記念時と比較しても差があるように感じた(それでも相手関係的に勝負になると踏んで重い印を打った)。良馬場の中日新聞杯でも十分通用しているだけに、次走以降はデキを重視したい。
2.AJCCのポイント
➊ 昨年のレース前指数(ノーザンF且つ〇〇が浅い馬)
年明け最初の別定G2だけあって、実力馬が好走しやすいレース。現競馬界を席巻するノーザンFが強く、過去5年で4割近くが馬券に絡んでいる。その中でもキャリアの浅い(15戦以内)馬が有利で、アリストテレスやブラストワンピースなど、一昨年まで4年連続で勝利していた。以上の傾向から、距離は長いが折り合えさえつけば一発あるエピファニーに注目したい。
➋ 過去5年のデータ分析〔各該当馬は総括の表に掲載〕
ベスト(赤):Wで4F52.9秒以内
併せ馬必須/併入or先着
ベター(青):Wか坂で4F52.9秒以内
併せ馬必須/遅れでも可
以上先に挙げたポイント①~➆の内、➃を除く6つに該当したガイアフォースをデータから見る注目馬とする。この馬の強みはセントライト記念でのパフォーマンス。負かしたアスクビクターモアは菊花賞、ラーグルフは中山金杯を制し、9着のショウナンマグマですらディセンバーSを勝つなど、日経新春杯に出走した4歳馬とは違い、古馬相手に通用する下地がある。前走は8着に敗れたが、敗因は距離よりも発馬後に無理やり好位を取りにいった点(これで道中折り合いを欠いた)にあると考えている。ルメール騎手に乗り替わることで、折り合い重視の走りができれば、ここでは力上位だろう。
➌ レース指数ベスト8〔括弧内は当時の斤量/今回の斤量〕※近5走
3.AJCCの指数
4.AJCCの見解
本命◎は➃ノースブリッジ。ここ2走は凡走しているように見えるが、毎日王冠は致命的な出遅れ、天皇賞秋は究極の瞬発力勝負になり参考外。エプソムCの内容から、発馬を決め同型の外(揉まれない位置)を取れれば、この距離でも粘れる能力はある。位置取りとしては、戦前のコメントからバビットがハナ、シャムロックヒルが2番手、その外にこの馬だと考えている。
相手上位△1頭目は➅ユーバーレーベン。オークスを勝利して以降馬券に絡んでいないが、なかなか相手関係や状態面に恵まれなかった。今回に限っては相手弱化且つ、昨年兄が連対した舞台で挑める。馬体重が大きく増えていなければ、人気通り好走できるだろう。2頭目は⑨エヒト。とにかく七夕賞のパフォーマンスが高く、この相手でも全く見劣りしない。昨年は最後の不利が響いて9着だっただけに、状態面の良さを活かして早めに動ければ、十分見せ場を作れる。3頭目は⑩ガイアフォース。上の総括でも記したように、日経新春杯に出走した4歳馬とは格が違う。菊花賞で8着に敗れたとはいえ、発馬後のリカバリーが原因で折り合いを欠き、能力を発揮できなかった。配当的な妙味を考えてこの印までにしたが、ルメール騎手に乗り替わることで、折り合いを重視した騎乗ができれば、ここでは頭一つ抜けている。
相手下位▽1頭目は➂ブラックマジック。ダイヤモンドSは距離が長く、七夕賞とケフェウスSは苦手な道悪、カシオペアSは長休明けということを考えると、適度に間隔を空けた今回は期待できる。得意舞台と枠を活かしてどこまでやれるか。▽2頭目は⑪エピファニー。総合指数からは買いにくいが、前走のレース指数はここでも勝負になるレベル。折り合いさえつけば、血統的にこの距離をこなせる余地はある。穴馬☆は⑫レッドガラン。札幌記念しかり、天皇賞秋しかり、着順は悪くとも指数はそこまで低くない。レース間隔やダートの成績から軽視されているのであれば、積極的に買いたい。