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天皇賞秋の指数と見解

 この記事は日曜に行われる重賞レース(重賞が重複した場合は格が高い重賞を優先)の指数と見解を述べる記事となっています。今週の対象レースは天皇賞秋です。掲載内容や予想法については以下の★をご覧下さい。

★ 掲載内容

➀先週取り上げたレースの回顧
・好走馬のレース前指数&回顧
・次走注目馬
➁データ分析
・過去のレース前指数傾向(掲示は昨年のみ)
・有力馬のレース前指数診断(G1のみ)
・過去5年のデータ分析
 ➥ポイント⑤~⑩に纏めて提示
・レース指数ベスト8(近5走)
➂指数
・能力指数(過去1年間のパフォーマンス)
・PRD指数(予測されるパフォーマンス)
・総合指数(上記指数にデータを加味)
➃見解
・印と全馬の総合指数
・印を打った馬のポイントと短評
➄買い目
・馬連/ワイド/3連複など
➅その他
・サポートでの他OP~重賞の予想
 ➥福島TVOP ○インターミッション(12人/2着)
  京成杯AH ◎クリノプレミアム(7人/3着)
  新潟牝馬S ◎ホウオウイクセル(6人/2着)etc.

★ 筆者の予想スタイル


 他にも日曜裏メインを予想する『今週の厳選馬』(日曜日に行われる中央競馬2勝C以上を対象に、穴馬を多数取り上げる記事)をよろしくお願いします。過去の結果や詳しい内容については、下記の☆をご覧下さい。

☆ 今週の厳選馬〔不定期〕

➀基本有料/100円
➁対象レースは2勝C以上
➂指数と調教を用いた予想

・上位5頭の能力/PRD/総合指数
・近条件の調教パターン
・印を打った馬の調教評価と短評
➃購入者限定特典付き(無い場合もあり)
・厳選した1~3R分の予想
 ➥ポルックスS ◎ダノンスプレンダー(1人/1着)
  下関S ◎オメガラヴィサン(3人/2着)
  アネモネS ◎クロスマジェスティ(8人/1着)etc.

☆ 過去〔4月1週~〕の記事


1.菊花賞の振り返り

➊ 菊花賞の結果

菊花賞:結果21

➋ 菊花賞の予想記事
➌ 菊花賞の回顧

 昨年は逃げ馬が息を入れたため、上がり5F勝負になったが、今年は逃げ馬が飛ばした影響で、見た目以上にスタミナが求められるレースとなった。その中で勝利したのはアスクビクターモア。レース以前は気性面から距離延長が不安視されたものの、ハイペースになったこともありスムーズに折り合えた。今後併せ馬を課せるほど気性面に余裕ができれば、どの距離でも安定した成績を残せるだろう。2着はボルドグフーシュ。この流れでも追走に苦労せず、上がり最速を出せた点は評価したい。ただ古馬になっても好勝負を続けるためには、発馬後の二の脚を鍛え、脚質に幅を持たせる必要がある。

➍ 次走注目馬〔〇回りで見直したい〕
▽⑱セレシオン(9人/11着)

 前半こそ好位で折り合えていたものの、流れが速くなると付いていけず、勝負所で置いて行かれた。直接的な敗因はペースにあると考えているが、コーナリングを見る限りベストは左回りだろう。またパドックで入れ込んでいたように、これほど観客が多いと気性的に厳しい。素質に関しては重賞級のものを持っているだけに、成長でどこまでカバーできるかにかかっている


2.天皇賞秋のポイント

➊ 昨年のレース前指数〔3年連続〇馬が好走〕

天皇賞秋:結果21

 G1の中では最も能力順に決まり易いレースで、50以下の能力指数をマークした馬は無条件で消してもいい。特に牝馬に関してはこの傾向が強く、近5年で50以下だった馬は〔0-0-0-3/3〕に対し、50以上だった馬は〔2-0-3-1/3〕と、大多数が馬券に絡んでいる。今年はユーバーレーベンを含む3頭が該当しているが、前走の内容から注目すべきはマリアエレーナだろう。

➋ 有力馬のレース前指数診断〔上位人気5頭〕
・評価A組

ジオグリフ㋐

 推定5人気のジオグリフ。ダービーの着順から人気を落としているが、内容に関してはそこまで悪くない。というのも枠順的に取りたいポジションを取れなかった中で、直線の半ばまではダノンベルーガと差のない競馬をしていた。母のアロマティコが新潟二千で高いレース指数を出した点や、半弟のアルビージャが同舞台で好走している点から、ここで狙うべき1頭だろう。

ジャックドール㋐

 推定2人気のジャックドール。キャリア11戦で1度も掲示板を外していないように、安定して高いパフォーマンスを出せている。さらに極端に間隔を詰めて挑んだレースを除けば、6戦6勝と文句の付けようがない。ただ今回に限れば同型の多さが難点で、ノースブリッジの出方次第ではハイペースに巻き込まれる可能性がある。仕上がりは良いだけに、好位で我慢したい。

・評価B組

イクイノックス㋐

 推定1人気のイクイノックス。ダノンベルーガ同様キャリアの浅さが目立つものの、レースを使うごとに良化している。特にダービーでは序盤こそ速い流れに戸惑ったが、直線に入ってからの迫力は勝ち馬をも凌駕していた。ただ前走みたく折り合いに専念した場合、距離短縮が原因で届かないシーンも考えられる。キタサンブラック産駒の成績からも、軸には向いていない。

・評価C組

シャフリヤール㋐

 推定3人気のシャフリヤール。この世代のダービーは近年稀に見るハイレベルで、2着のエフフォーリアは同レースで古馬を圧倒し、6着のタイトルホルダーは中長距離界の頂点に君臨している。ただこの馬に関しては、JCでコントレイルに敗れるなど、ダービー以降国内で実績を残せていない。また海外帰り且つJCが目標という点も、高評価できない要因の一つである。

ダノンベルーガ㋐

 推定4人気のダノンベルーガ。出走する3歳牡馬の中では、最も高い平均指数をマークしているものの、前走のレース内容から人気以上の評価はできない。というのも脚を溜めて圧勝した共同通信杯に対し、満足に脚を溜められなかったダービーでは、3着馬さえ交わせなかった。今回も前走に近い展開が予想されるだけに、自分のリズムで好位を取れなければ厳しいだろう。

➌ 過去5年のデータ分析〔各該当馬は総括の表に掲載〕
ポイント① キャリア〔10戦以内の連対率40%〕

天皇賞秋:キャリア➀

ポイント➁ 間隔〔中20週以上が3勝〕

天皇賞秋:間隔➁

ポイント➂ 生産地〔安平町が4勝〕

天皇賞秋:生産地➂

ポイント➃ 前走人気〔1人気が5勝〕

天皇賞秋:前走人気➃

ポイント➄ 前走着順〔2着以内の複勝率33.3%〕

天皇賞秋:前走着順➄

ポイント⑥ 前走馬体重〔510kg台の複勝率33.3%〕

天皇賞秋:前走馬体重➅

ポイント⑦ 調教パターン〔2017年は不良馬場〕

天皇賞秋:調パタ1

天皇賞秋:調パタ2

天皇賞秋:調パタ3

 ベスト(赤):Wで4F52.8秒以内/併せ馬先着
        中間6本以上の本数が望ましい
 ベター(青):Wで4F52.7秒以内/併せ馬併入
        軽めの手応えが望ましい

ポイント①~➆ 総括〔データから見る注目馬〕

天皇賞秋:表

 以上上記に挙げたポイント①~➆全てに該当したジャックドールをデータから見る注目馬とする。この馬の強みや問題点に関しては先に述べたため、ここでは状態面について述べるが、前走以上は間違いないだろう。というのも1週前の併せ馬は、騎手が軽く仕掛けただけで相手に並びかけ、最後まで一心不乱に加速し続けるなど、並大抵の動きではなかった。ただ最終追いの時計やフットワークを見ると、究極に近い状態とは到底思えない。また賞金的に負けられなかった金鯱賞と比較しても、迫力不足のように映る。陣営が早々と香港カップの招待を受諾している背景から、叩き台の可能性が高い。

ジャックドール㋐調

➍ レース指数ベスト8〔括弧内は当時の斤量/今回の斤量〕

1位 ⑨ジャックドール   金鯱賞1着[56/58]     114.3
2位 ①マリアエレーナ   小倉記1着
[54/56]     110.6
----------------------------------------------------------
-
3位 ⑦イクイノックス   ダービ2着
[57/56]     108.3
4位 ➂パンサラッサ    札幌記2着
[57/58]     106.3
5位 ➃ポタジェ      大阪杯1着
[57/58]     106.3
6位 ⑪レッドガラン    新潟大1着
[57.5/58]  106.2
7位 ②カラテ       新潟記1着
[57.5/58]  106.0
----------------------------------------------------------
-
8位 ⑧シャフリヤール   ジャパ3着
[55/58]     104.3


3.天皇賞秋の指数

天皇賞秋:表22

【総合指数/ベスト8】※左から能/P/総

1位 ⑨ジャックドール   67.8 / 67.2 / 68.4   2人気
-------------------------------------------------------
2位 ⑦イクイノックス   56.4 / 68.9 / 59.9   1人気
3位 ⑥ジオグリフ     56.0 / 62.8 / 58.0   5人気
4位 ①マリアエレーナ   57.7 / 53.2 / 56.9   7人気
5位 ⑧シャフリヤール   58.0 / 50.7 / 56.4   3人気
6位 ➄ダノンベルーガ   55.6 / 56.9 / 56.2   4人気
7位 ③パンサラッサ    57.3 / 50.2 / 55.7   6人気
--------------------------------------------------------
8位 ②カラテ       52.4 / 42.4 / 49.9   9人気


4.天皇賞秋の見解

天皇賞秋:見解22

 本命◎は➅ジオグリフ。先にも述べたが、前走の負けを悲観する必要はない。というのも直線での垂れ方や血統背景から、距離が2F長かったと考えている。その中で今回は距離短縮且つ、継続騎乗で本番に挑める。また状態面に関しても、併せ馬の内容から前走以上は堅い。後は時計勝負になると分が悪いものの、これだけ先行勢が揃えば、上がり勝負にはならないだろう。

 相手上位△は、枠なりの好位で運べれば、前走以上の脚を使える状態にある➀マリアエレーナ。中山記念みたく自分のペースで2番手との差を離せれば、残ってもおかしくない➂パンサラッサ。前走の競馬が示すように、レースを追うごとに成長している⑦イクイノックス。大阪杯の結果からも同型の多さは気になるが、打開できる能力を持ち合わせている⑨ジャックドール

 相手下位▽と穴馬☆は、前走の内容から距離短縮は強調材料だが、状態面に関してやや不安が残る➄ダノンベルーガ。騎手としての実績は申し分ないものの、何故かこのコースでは鳴りを潜めている⑧シャフリヤール。新潟記念や東京新聞杯で高いパフォーマンスを見せたように、この舞台なら実力馬と張り合える②カラテ。以上本命から相手上位を軸に3連複18点で勝負。


5.天皇賞秋の買い目

➅-①③⑦⑨-①②③⑤⑦⑧⑨   3連複18点

受け取ったサポートは指数の精度を向上させる研究に使わせていただきます。また、サポートして下さった方にはお礼として、他重賞で狙っている馬の情報をお伝えします。