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深海の圧力

随分と前ある日の事、深海に沈めて圧縮したインスタント麺の容器の話を何気なく知り合いに話したら、‘欲しいの;’と。
勿論、実物をこの目で視てみたかったから即答で頼んだ。
そして、深海で圧縮するなら海繋がりでシーフードの容器にしようと話したら成功率はカレーそしてオリヂナルの順でシーフードは、歪んだり割れたりして綺麗に圧縮出来ない事が多く成功率が低いとの事。それが何故なのかは判らない。
それならばと、後日オリヂナル味のヤツにお湯を注いで5分〜10分待って食べた。自分にとって3分は、余りにも早い。早過ぎる。箸で持ち上げてプツッと千切れる位が丁度良い。そして洗って渡した。
すると一ヶ月かそこいらしたら出来上がってきた。
初めて手に取って観た時は衝撃だった。子供の頃、TVで観たモノが大人になって手に取ってまじまじと観る事ができるとは思わなかったから。
これを手に入れてあと数年で四半世紀を迎えるのか、もうそんなに前なのかと思った。コレ観て月日の流れの残酷さを痛感。


インスタントカップ麺の中の肉、ずっとケミカルミートって呼んでたのに公式が謎肉と呼んでるのを知った時、少しショックだった。
ケミカルミートと呼んでた当時はSNSはおろかインターネットも普及してなかったから製造社に声が届くことは無かったし呼んでたのは自分だけだったからまわりも5分以上置いて食べる変な奴位に思ってたかも知れないが、今ではすっかり市民権を得ている様だ。

だけれども、この容器は引越しの際どこかにいってしまった。
潰れぬ様、箱に入れておいたから棄ててはいないと思うのだけれど、画像のみの思い出になりそう。

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