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手元に残した

ルーフバルコニーのあまりの広さと相まって好きが高じて増え過ぎた植物の殆どは、ちゃんとした方が引き取ってくれた。そして小さな鉢からより広大な地面に植えられ大切に育てられている。とても良い縁だったと思う。

それでも全体の1/12位は手元に残した。その中で長年苦楽を共にしてきた竹は、どうしても手離せなくて、時季外れだったが止むを得ず植え替えをした。それも直径にして1/3も小さな鉢に。無理な植え替えをしたせいか2週間程経ってから落葉し始めて冬の間に葉は一枚だけになり色も褪せ枯らしてしまったかと不安になった。持って往く為に無理を通したのがいけなかったと思いつつ水を切らさない様にしてた矢先、引っ越しの二日程前に何と筍が一つ出て来た。

枯らしてしまい悪い事をしてしまったと思っていたので筍を発見した時、とても嬉しかったが、別れる事になってしまった他の植物達に申し訳無い気持ちもあり複雑でもあったが、彼等の分までちゃんと育てていこうと思う。


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竹の成長は早い。あっという間に伸びる。が、少しでも水を切らすと停滞か下手をすると止まる。今の時期の晴天は太陽と風とが企てているかの様に乾燥が早いから僅かな時間でも水切れは禁物。

ぐんぐん伸びる筍を観て居ると、’破竹の勢い’よりも淡竹の急激な成長に例えて’淡竹の勢い’という方が矢張り日本的。と云ってもこの竹は淡竹では無い。

これからの新しい生活が楽しみになって来た。

Q. tuminoda

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