エルピス すごいドラマだ。

こんにちは。

25日が終わった途端の「ハイ!!クリスマス終わりでーす!!年末!!年末年末!!」感が潔くて好き。


エルピスが最終回を迎えた。
以下ネタバレ有りです。
あらすじや人物紹介など全てすっ飛ばして、ただ書きたいことだけを書いてしまっています。

普段ドラマは見逃し配信で時間のある時に観ることが多いけれど、エルピスに限ってはほぼ全話をリアルタイム視聴した。
それだけ最新話のオンエアが待ちきれなかったということだ。
それと、こういったドラマが地上波で月曜22時から放送されているということを体感していたかった。

これまで(1〜9話まで)、本当に悔しい、やるせない思いがたくさんあった。
何度も希望が打ち消され、捻り潰され、その度に絶望があったけれど、誰か彼かがギリギリのところで踏みとどまってくれて、なんとかここまでくることができた。
多分、浅川さんだけでも、岸本くんだけでも絶対に無理だったと思う。
最終話はどういった結末を迎えようと、浅川さんと岸本くん、村井さんや、彼らの活動に協力しこれまでともに戦ってくれた人達の挑戦を見届けるぞという気持ちで観ていた。
あっという間だったけれど 魅せ場 がたくさんあって、最終話だけで映画を一本観ているようだった。


最後の牛丼のシーン、チェリーちゃんと松本さんのシーンでちょっと泣いてしまった。

物語の序盤では水しか飲めなかった浅川さん。
本当に具合が悪そうだった。
フライデーボンボンでの「エナーズアイ!☆」も観ていて辛かった。
そんな彼女が、最終話で大盛りの牛丼を口一杯に頬張っている姿。それだけでうるっときちゃうな。
浅川さんの最後の笑顔が印象的だった。
長澤まさみのあの笑顔を最後の最後で出してくるの、ずるいなあ〜
浅川恵那の強さも弱さも色んな表情でみせてくれた長澤まさみ、……最高!!めちゃめちゃかっこよかった。

岸本くんもいろんなことがあった。
第一印象ではあんまり使えないおぼっちゃん とか思って申し訳なかった。
はじめのうちは全然乗り気じゃなかったのに、気づけば誰よりもこの事件にのめり込んでいた。
自分の足で情報を集めて、色んな人に会ってインタビューを撮って、そうやって事件関係者に直接的に関わっていたからこそ、希望からの絶望もひとしおで。
ご飯も食べられない時期があったけど、ラストでは牛丼美味しそうに食べてて良かった。
眞栄田郷敦も、失礼ながら今まで顔と名前しか知らず彼の作品は観たことがなかったけれど、この岸本くんという役ですっかり惹き込まれてしまった。
岸本くんの真っ直ぐな眼差しの前で、真実が明かされていくシーンの数々が印象的だった。
よく浅川さんが岸本くんの眼力の強さに言及していたけど、本当にそうだ。

チェリーちゃんが最後に笑っていてくれて良かった。
どれだけこの日を待ち望んでいたんだろうか。
そもそも彼女が岸本くんにこの話を持ちかけなかったら、何もかも始まっていなかったことを考えると、最初に彼女が勇気を持って起こしたアクションがすごく意味のあることだったのだ。

ドラマの結末には賛否両論あるようで、Twitterで色々な意見を目にした。
最初に浅川さんが取り上げようとしていた大門亨の告白、強姦事件の話題は、ニュース8放送直前にスタジオに登場した斎藤の訴えによって、冤罪事件の真犯人の話題に変わった。
これにより、大門亨の想いと強姦事件の真相は世間に知らされることなく闇に葬られることとなり、賛同できないという声があった。
確かに自分も、その日の放送は代替案でいくことが決まり、浅川さんと斎藤が握手しているシーンで「そうきたか…」と思わず呟いてしまったけれど、仮に大門亨の告白、強姦事件を報道していたら、これまでの全部が掻き回されて大門も然るべき罰を受けるという上手くいった結末に「ま、これ、ドラマだから。」と思ってしまったかもしれない。
すべての問題にけりをつけず不完全にすることで視聴者に考えるきっかけを与え、現実の社会問題と、このエルピスというドラマが陸続きであることを訴えかけるメッセージだとしたらすごい。
(製作陣へのインタビューなど全て追えていないのでもし言及されている方が既にいらっしゃったら不勉強ですみません)

あとやっぱり外せないのは斎藤。
この作品の中でいちばん恐い人。
斎藤がこっち側(浅川と岸本側)ではない人間だということがだんだんとはっきりしてきたくらいから、斎藤が登場するシーンではゾワゾワした。
まともに見える人が実は一番狂っていたりする。
浅川さんと復縁して付き合っている時の彼の言動も、「まじで好きになっちゃいけない男」って感じだった。
大事なことをはっきり相手に伝えず、判断を相手に委ねることは全く優しさなんかじゃないぞ、斎藤。
斎藤のことは人として好きになれないけれど鈴木亮平は凄かった。
色んな作品で(表情だけでなく体型も大きく変えて)色んな顔を見せてくれる鈴木亮平の今後にワクワクしています。


エンディングも毎回最高だった!
大豆田とわ子のエンディングがたまらなく好きだった私には終始ぶっ刺さっていた。
最近はずっと口ずさんでいる。

特に最終話は映画のエンドロールみたいだった。
エルピスに関わってくれた全ての人、ありがとう と思っています。

このドラマをリアルタイムで追うことができて良かった。
2022年最後の思い出になりました。


一応昨日で一旦仕事納めみたいな感じだった。
年末年始は特に休み希望も出さなかったので、今年は大晦日〜元日の最も濃いところで働くことになった。
年またぎでおしごとの皆様、一緒にがんばりましょう。
一年間、げんきによくがんばりました!

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