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足りない

何か足りない。何かを欲している。こう感じたことはないだろうか。私はよくこの感情に掻き立てられる。

もちろん、これを書いている今も。1つは性格に関して。1つは勉強に関して。1つは人間性に関して。1つは生活に関して。1つは…あらゆることが何か足りてないのだ。

おそらく誰しもが自分の欠点を分かっている。私だって、把握できるところはしているつもりだ。その欠点がきっと何か足りてない感情を掻き立てるのだろうと思う。

例えば。私には引きずりたくもないのにどうしても引きずってしまう過去がある。他人に言わせればそんなの昔のことじゃん。大したことない。なんでそんなに気にしてるの。って言われたり、思われたりするんだろうけど、私にとっては昔のことなのに、どうしても忘れられなくてトラウマになっている。きっと、このトラウマから逃れるために、その時に失った何かを埋めるために、ずっと何か足りない状態でここまで成長してしまったんだろうと思う。

他にも。自分のことを皮肉られたり、真っ向から意見が対立してしまう時、私には論破する力がない。この時にも何か足りない。もう少し何かがあればいいのに、と思ってしまう。

でも、この''何か''が分からない。色々試してみても、どれも違う気がする。きっと、私には何かが足りないから、''何か''が分からないんだろう。

多分、この“何か”は1つではないのだろう。そして、たとえ1つ見つけたとしても、同時にまた別の“何か”が永遠に生まれ続けるのだろう。

きっとこれからも、失ってしまった何かを探しながら、はたまた何か足りないのにその何かが分からない、ともがきながら生きていくのだろう。もやもやするけれど、たまには失ってしまったものに目を向けて、生活していきたいと思う。

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