陳浩基『13・67』 上 感想 3/3 無差別テロと凶悪犯脱走 刑事クワン引退前夜の大事件
引き続き、陳浩基『13・67』 上 の感想を書いていきます。
EP3「最長的一日 クワンのいちばん長い日」
警察引退日当日のクワンとその助手として学ぶローが登場します。
前回までのEPがTVシリーズだとしたら、今回は劇場版のような内容です!
香港の商店街で硫酸が撒き散らされる無差別テロが頻発。捜査が難航する中、新たなテロが発生!
時を同じくして、かつてクワンがとらえた凶悪犯が病院から脱走!逃走車を発見した警察官と激しい銃撃戦の末、警察側が手下3名を射殺するも、本人には逃げられてしまいます。
硫酸テロと凶悪犯の脱走、当初まるで関係ないと思われていた二つの事件がクワンの捜査が進むにつれて複雑に絡み合っていきます。些細な証言の言葉遣いから真相を見抜くクワンの観察眼はさすがの一言。
今回の事件を前線で経験したことでクワンは特別顧問として警察に復帰する決意をし、ローを弟子として本格的に指導していくことになります。
それにしても犯人の狂気に満ちた脱走計画は、「理屈の上では理にかなっているけど、たとえ思いついてもなかなかできないだろw」と思いました(笑)
今回はここまで。次回からは下巻について書いていくつもりです。
陳浩基の最新作『網内人』も早く読みたいなあ。
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