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宇宙飛行士応援!リポビタンJELLY FOR SPACEと熱き応援団たち-後編-[榎木谷 海]

 これまでの記事では、「リポビタンJELLY FOR SPACE」(宇宙日本食の区分:飲料)の開発秘話や「リポビタンJELLY FOR SPACE」が宇宙に行く日についてお届けしてきました。後編となる今回は、リポD SPACE PROJECTのみなさんが進めてきたプロジェクトの反響についてお伝えします。
以前の記事からご覧になられたい方は、こちらをご覧ください。
前編:宇宙飛行士応援!リポビタンJELLY FOR SPACEと熱き応援団たち-前編
中編:宇宙飛行士応援!リポビタン JELLY FOR SPACEと熱き応援団たち-中編

田原さん(下)へのインタビューの様子。
右上は本記事の執筆を担当した榎木谷。
気さくに色々と話してくださいました。

“リポD SPACE PROJECT”の反響
 若田光一さんが「リポビタンJELLY FOR SPACE」を選び、宇宙に持っていってくれたことで、今後さまざまな反響があると思います。実際に、若田さんがISS で召し上がっている映像が地球に届いた日には、もうすごい反響でしょうね。取材当時は、まだリポビタンJELLY FOR SPACEが宇宙に行く前でした。ここでは、田原さんにお伺いした「“リポD SPACE PROJECT”を始めてから取材時点までの反響」について、書きたいと思います。

リポD SPACE PROJECT

自分の目指すところに向かって、一歩を踏み出す勇気を応援するブランド
 「ファイト イッパーツ!」でお馴染みのリポビタンD(指定医薬部外品)。そのCMを思い浮かべると、汗水垂らす屈強な体の人が出てきませんか?世の中の人のリポビタンDの応援活動のイメージは、圧倒的にスポーツだ、と田原さんは言います。いろんなスポーツを応援しているそうなのですが、ラグビーや野球のイメージが特に根強いそうです。実際に、スポーツ関連の宣伝を目にする機会が多くそのイメージが着くのは至極当然ですね。
しかし、リポビタンブランドは、スポーツ分野に限らず、“自分の目指した目標に向かって前に進み続ける人々を応援するブランド”なんです。失敗しても、立ち止まってしまってもいい、それでも前に進もうとする人々の背中にそっと寄り添いたいブランドなんです、と教えてくださいました。

田原さんは、宇宙開発分野においても、目標に向かって頑張る人々を後押ししたいと思い、小さな応援活動を続けてきたそうです。それが草の根的に広がり、現在の活動に繋がっているのですね。リポビタンDで宇宙開発を応援していることに対して、世間的な認知はまだそんなにないと思っているそうです。ただ、宇宙日本食はそれを覆す破壊力があると信じています。「宇宙で召し上がっている映像が流れてきたら、リポビタンと宇宙で繋がりつつ、地上ではリポビタンD(指定医薬部外品)で、宇宙ではゼリー飲料で挑戦を支えられたら最高だなと思っています。」と最高の笑顔でお話してくださいました。
ついこの間まで、田原さんの手元にあったリポビタンJELLY FOR SPACE(宇宙日本食の区分:飲料)が、今は宇宙空間にあります。世間に「リポビタンと宇宙」が広まるまでそう遠い未来ではないと、私は思います。

リポD SPACE PROJECTの皆さんの熱い思い
 小さくコツコツと応援活動を続けてきたリポD SPACE PROJECTのみなさんの共通点は、「頑張っている人をほっとけない!宇宙が好きというよりは、宇宙開発を目指して頑張っている人が好き、そういう人の挑戦、あきらめない気持ちを応援したい!」という点だそうで、それは田原さんへのインタビューが始まった最初の時点からひしひしと感じていました。
大正製薬で働いている方々は、応援活動を呼びかけるとたくさんの社員が協力をしてくれるそうです。その中でも有志が集まって活動を続けてきたリポD SPACE PROJECTの皆さんは「応援のスペシャリスト」ということですね。TwitterやHP、社内への応援メッセージ募集など、そのほとんどの活動を社員が運営しているのだとか。
読者の皆さんは、リポD SPACE PROJECTのHPをご覧になったことはありますか?ワードチョイスや文章のテンポなど本当に面白くて読みやすいです!それを全部担当されていたとは。
その活動を逆に応援したくなりますね(笑)

田原さんから「宇宙開発を目指している人たちの素敵さに気づくと、一人でも多くの方々にこの分野に挑戦をし続けている方々のことを知ってもらいたくなりました。リポビタンの宇宙日本食は、世の中に宇宙への興味関心を高めるお役に立てるはず、と信じています。特に、次世代の子供たちに宇宙への興味関心のきっかけを提供し、宇宙に携わりたいと思う人口を増やすことが、この分野への本当の意味での応援に繋がるのかなと思っています。」と応援団長らしい素敵なコメントをいただきました。

一番伝えたいこと
今回、インタビューを受けていただいた田原さんに「読者の皆様に一番伝えたいこと」を最後にお聞きしました。そのままの言葉をお届けしたいので全文載せさせていただきます。

「宇宙日本食をメンバー全員で愛を込めて作りました。人類が新たなことに挑戦していたり、自分が思い描くありたい姿、目指しているところに苦しみながらも頑張って進もうとしている人たちを、応援したい一心で製品を作りました。ぜひその思いが伝わることを願っています。
一人ひとり目指していることは違っても、前に進み続けることがとても大切なことだと思います。行きつかなくても、一歩一歩進んだことに意味があるのではないでしょうか。
いつの時代もそういう方々の背中に寄り添っていたい。これが、私たちの思いです。
私たちも製品を通じて、皆さんとの繋がりを感じています。各地の応援活動では、みなさんに力をもらい、皆さんをサポートする製品開発の原動力になっています。
製品を通じた応援の愛が伝播して、日本の宇宙開発の発展を応援する文化が広まることを願っています。皆さんが今、目指していることがあればリポビタンは全力で応援しています。」

 前編・中編・そしてこの後編まで読んでくださりありがとうございます。今回は「リポDSPACE PROJECTの反響」についてお届けしました。この記事を読んでくださった皆さんには、リポD SPACE PROJECTの活動、また「リポビタンと宇宙」の繋がりを伝えられたのではないかなと思います。
まだ、リポビタンJELLY FOR SPACEを召し上がったことがない方は、ぜひ手に取ってみてください。

少し余談になりますが今年の9月の中頃、パリで開催されたInternational Astronautical Congress(IAC)と言う学会に参加してきました。
その会場にJAXA宇宙飛行士の星出彰彦さんがいらっしゃって、対談する機会をいただきました。
その時に宇宙日本食についてもお話をしたのですが、「やっぱり、慣れ親しんだ味。地球で食べている味が恋しくなる。」とおっしゃられていましたね。
ちなみに、前回の記事で“『宇宙に行くと味覚が変わるから強めの味にしたほうがいい』と工夫するメーカーさんもいらっしゃる”と言うことを書いていましたが、星出さんは宇宙に行っても味覚が変化しないタイプだそうです(笑)

人によって違いがあるそうで、味覚に関して一概にこうだとは言えないようです。味覚が変わる要因の1つに、「ISSは重力がなく水分が上半身に上がってきて顔が浮腫んだり鼻が詰まったような感じになったりするからそれもあるかもしれない」とのことでした。

宇宙応援部のこれからの活動については“リポD SPACE PROJECT”の公式Twitter【リポD宇宙応援部】HPなどで随時情報が更新されている模様なので、皆さんもチェックしてみてください! 
リポD SPACE PROJECTの皆さんのこれからのご活躍に大変期待しているとともに、いつまでも応援しています。この度はインタビューをお引き受けくださり、ありがとうございました。

田原 陽子(たはら ようこ)
大正製薬株式会社 マーケティング本部 マーケティングPR部
リポD SPACE PROJECT

法政大学卒。大正製薬入社。企業広報部門で社内広報と対外広報を担当。2005年、小惑星探査機「はやぶさ」とリポビタンDの出会いをきっかけに、宇宙開発をめざしてがんばる方々に魅了され、この分野の挑戦を応援することを社内に働きかける。2018年より、マーケティング本部でリポビタンDのPRを担当。全国から応援メッセージを集める活動を軸とした応援活動を開始。2020年には「リポD SPACE PROJECT」を発足。宇宙探査、有人宇宙、ロケット、天文、民間企業までさまざまな分野の挑戦を広く応援している。

■リポD SPACE PROJECTホームページ
https://brand.taisho.co.jp/lipovitan/lipod/space/
■Twitter【リポD】宇宙応援部
 https://twitter.com/Lipod_Utyu

榎木谷 海(えのきだに うみ)
総合研究大学院大学5年一貫博士課程3年。JAXA宇宙科学研究所に在籍し、赤外線天文学を専門としている。研究テーマは、銀河の形成進化と宇宙望遠鏡の装置開発。

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