今の状況/花見/図書室/わたしとあなたの境界線/サンプル採取
22:14PM、リビングのちゃぶ台にてノートPCを開く。
右には夫、左には子が寝ている。
ドアを挟んで乾燥機のまわる音が聞こえる。
あとはわたしのタイプする音、外の車が走る音。
静かだ。
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桜が満開になり、近くの名所に人が多く集まっている。
花のもつ力はすごい。
虫のみならず、人間をもひきよせるのだな。
1歳の子も指をさして「お、お、」と声をあげる。
「小さい時は花見なんて全然たのしくなかったけれど」
とよく母が言っていた。
「花見をしたなぁ、って花を見ながら思い出すのがいいのね。」
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小学校の図書室に初めてはいったとき、
「ここにある本を全部よもう」とおもった。
本を読むのはすきだったし、簡単に制覇できると思っていた。
転校をしたということもあったけれど、その目標は達成できず。
何冊あったのだろう。
ふと、思い出した。
春の記憶だからだろうか。
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記憶、記憶、記憶。
わたしの記憶、他の誰かの記憶、みんなの記憶。
記憶がつもっているものごとほど語りにくいものはない。
「わたし」と「あなた」の境界線をすうっと引きたい。
パイ生地にナイフを走らせるように。
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義兄がわけてくれた遺伝子検査キット、本日サンプルを採取。
ノリで姉弟四人受けることになったけれど、はたして結果はいかに。
おなじ父・母(たぶん)から出来た四人の遺伝子の差異を比べるのがたのしみ。
テロメア(寿命がわかる)が超!短かったら泣けちゃうな。
検査項目は350個も。
知りたくないことも知ってしまうかも。
検査項目リテラシーが問われるところ。
新宿にHIVの無料検査を受けに行った時のことを思い出す。
検査結果をしりたいけどしりたくない。
もし陽性だったら、と未来を考えるときのあの感じ。
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部屋がさむくなってきた。
夫と子は相変わらずねている。
子はブランケットがあるものの、夫はそのまま寝ている・・・
寝室へゆきましょう。
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23:53PM、リビングちゃぶ台から投稿。