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【キューブドラフト】秘伝のタレ - ドラフトアーキタイプ編

1. はじめに

前回の記事ではマナ基盤目線からキューブドラフトの制作について語ってみました。

今回はドラフトアーキタイプの目線から語っていきましょう。

2. ドラフトアーキタイプとは

ドラフトアーキタイプとは、最近WotCが取り入れた、「アーキタイプを意識したドラフト体験」の概念です。

例えば直近兄弟戦争では青白が兵士、赤緑がパワーストーンランプ、白黒がリアニメイトみたいな感じの奴です。最近だとプレリリースパックのおまけやMTGArenaの待機画面なんかに書いてあるあれです。

この手法を取り入れることで、ドラフト製作者・ドラフトのプレイヤーともにカードを厳選するプールが狭くなるので負担が軽減されます。

ここからは取り入れたアーキタイプについてよかったやつ・悪かったやつを紹介します。

3. よかったアーキタイプ

名前の横によかった度を表す★をつけてます。★が多いほどいいやつでした。

3.1 ステロイド・アグロ ★★★

《火炎舌のカヴ―》とか《ブラストダーム》とかをつかった唯著正しき赤緑ビートダウンです。

イニシアチブ対策で構築で最近注目されてくれ

そりゃあもちろん悪いわけがないのです。順当に殴るのです。

しかしここに《アウルベア》や《サルーフの群友》が入るとちょっと話が変わります。キャントリップ生物は強すぎました。というか殴るならしっかりとアドを失うべきでした。

パウパーで強い子はつよいんよ

というわけで若干のボロは出たものの、順当にクリーチャーパワーで殴るデッキはマジックを象徴するので必要ですという話。

3.2 コントロール ★★★

これもしかり。《神の怒り》、《対抗呪文》などなど。なくてはならないマジックの要素の一つです。カウンターや除去でさばいてフィニッシャーを着地させるのはコントロールのだいご味でこれはキューブでも実現させて良いものです。

らすご

ただしこれはほかのものと違って無意識にカードパワーが跳ねるので環境の精査が最も厳しく難しいポイントでもあります。
例を挙げると《剣を鍬に》は少しパワーが高くてダメでした。

これはやっぱレガシーのカード


3.3 コンボ(必要4枚以上)★★☆

若干難しめの無限ループは見つけたもの勝ちですが、ドラフト体験に急なコンボが出てくるのも面白いでしょう。

必要枚数が減る(例えばヨーグモス医院とか)と、さすがに再現性が上がってダメですが、ドラフトである以上ある程度カットが効くので《星霜の学者》+《犠牲》+《ナントゥーコの鞘虫》+《流浪のドレイク》みたいなコンボは許容だと思っています。

3.4 リアニメイト ★★☆

上述のコンボから発展して、リアニメイト戦術はドラフトに若干のびっくり体験を足せるのでいいスパイスだと思っています。

ただし増やしすぎると壊れるので適切な範囲で、です。

3.5 クロックパーミッション ★★★

忘れてはいけません私が一番好きなカード《惑乱の死霊》。クロックパーミッションも、カウンターとクロックで戦う唯著正しきマジックのデッキです。

なくてはならない存在だと思っています。

3.6 +1/+1カウンター ★★★

これも近年では緑と白を象徴するアーキタイプになります。ドラフト制作者的にもハードルが低いためうれしいです。

接合親和を使ったとき以外は特に暴れることもなかったので調節しやすく、またわかりやすいのでプレイヤーにも人気なのがいいです。

3.7 墓地利用 ★★★

《サイカトグ》とか《年経た枝指》とかあんな感じのやつ。
結構使えたり使えなかったりが場面によってすごくブレるので《ゴルガリの墓トロール》とか全然許せます。

《甦る死滅都市、ホガーク》?ダメに決まってるでしょう。節度は守りましょう。

これはだめ。早すぎる

3.8 サクリファイス ★★☆

《ゴブリンの砲撃》とかの無料のサクリ台はやめろと告げ口されましたが私はそのぐらいは許容してます。
結局このアーキタイプはサクリ台とサクられるクリーチャーがどっちも強くないと暴れないので意外と調節はいろんなところでできるのです。

《墓所這い》とか《恐血鬼》とかになったらさすがに《ゴブリンの砲撃》とかは自重します。

4. 悪かったアーキタイプ

4.1 親和

ぺぽどら1暴れ散らかしましたこいつは。だって無色だものとりあえず取っといて、親和の色にならなくても使えばいいじゃない。

親和の色になった時は、ほぼ構築級のデッキに仕上がります。

4.2 ヨーグモス医院

最後まで残したけど金欲しさに《スランの医師、ヨーグモス》を売却しました。

サクリ台の最高級が《スランの医師、ヨーグモス》だった上、なんといっても不死持ちに意味を持たせて上家がコンボ見つけてすぐ再現できるのがよくない。

4.3 オラクルコンボ

LO自体ドラフトの禁じ手に近いのにそれを自分にやって勝手に勝ちに行くとかいったい何様なんですかね。

LOを控えめにしてますが、リアニメイトを許容している以上雑に再現できることがしばしばあるのでやめました。

5. おわりに

ぺぽどらで作ったアーキタイプじゃーって並べて紹介してみました。
意外と悪しきアーキタイプは少ない、というかアーキタイプになる前にメスが入るのが現実です。制作者の目は甘くないですよ。

それから、親和を除いて悪かったアーキタイプは特に1枚のカードから成り立っている場合が多かったため、アーキタイプでよくなかったのは厳密には親和ぐらいかなという感じです。

現状上記に上げたアーキタイプで満足いくドラフトプールとなっているので逸脱しないよう保守していきたいです。

また次回、不定期で書くと思います。それでは~。

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