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フィリピンの公立病院の闇。救われる人も救われない!金が全て!

マブハイ!皆さんご機嫌いかがでしょうか。PEです!

という事で、今日はですね、フィリピンの公立病院の闇についてお話をしたいと思います。

昨夜になりますが、急に、フィリピン人の知り合い(一般のフィリピン人で・年齢は約70歳前後)の家族の方より連絡をもらいました。内容としては心臓発作まではいかないのですが、近くの病院のERへ搬送されたという内容です。

電話をもらったの時間が昨夜の18時頃だったと記憶しています。とにかく、様子を見に行こうという事で準備をしてすぐに現場(病院)へ駆けつけました。

病院へ到着したのは約19時頃、日も落ちておりまして、急いでERまで行きました。ここからが結構な衝撃が始まります。

ERはこんな感じでした。もう病院ではありません。もちろん病院の敷地内にこのERはある訳ですが、完全に仮設テントです。もちろんエアコンも無く、野良犬だって、このテントの中へ平気で入ってくる環境です。この環境を頂けでも驚きました。

さらに驚いたのは病院の対応です。とにかく遅い。。。既に、知り合いはERにいて、ベッドで横になっていた訳ですが、治療は全く始まっていません。何故か?検査をして、その結果を元に治療が始まるという事ですが、その結果が出るのに4日はかかると言われているという事です。つまりは、4日は何の治療もできません。

これがERの現実です(公立病院)。これで患者を救う事が本当にできるのでしょうか?当然ながら、この病院に留まっていては危険すぎるという事で、私立病院へ移動をすることを決断されたわけですが、ここでもフィリピンらしい面倒さがありました。

・移動先病院の空き病床の確認
これがなかなか見つかりません。何故なのでしょうか?どの病院へ行っても空きがない、、、の一点張りです。フィリピンはコロナの感染者はほぼ終息しているですが、何故、病床が無いのでしょうか。しかし、探す以外に他の方法はありません。ちなみに、公立病院だからなのか、移動先の病院を探すお手伝いは一切ありません。

・移動に際に公立病院からの照会レターが必須
手続きに必要なんでしょうね。これは必要だと言われれば仕方がありませんので、レターの発行を待ちます。しかし、、、待てど暮らせど一向にレターは発行されません。何十分ではないんです、、、数時間という時間です。レターってそんなに時間がかかるのでしょうか。しかもです、まだ検査結果が出ていないので、何をレターに書くのでしょうか?

・双方の医者同士の情報共有電話
これも必要だと言われましてですね。情報を共有するのは分かります。しかしです。何も治療もしていませんし、検査結果も出ていない状況で何の情報共有??全く意味が分かりません。そして、時間がやはりかかります。。。

・保証金が必要
これですよね。。。外国人の場合、保険へ加入をしていれば保険会社が治療費などを支払ってくれるという保証があるのをフィリピンの病院は知っています。その為、保険へ加入している外国人は普通に私立の病院へ行けば、多少の待ち時間はありますが、そのまま入院などができるのです。これは優遇ですよね。外国人として生まれて良かったと感じるでしょうか。しかし、一般のフィリピン人は異なります。何と、、、保険へ加入をしていても保証金が必要です。その保証金の支払いが無いと病院へ行く事も入院することも検査することもできません。保証金は幾ら??15000ペソ~30000ペソ前後です。日本円で3~6万円。

高いんです。銀行口座も持っていないフィリピン人がこの保証金を気軽に用意することが果たしてできるでしょうか?補償金の支払いが無ければどうなるの?簡単に言えば、拒絶です。治療も受けることができません。

なんとまあ悲しい現実です。

つまりはお金がない人は命を救ってもらうことができないという訳です。公立病院は、新しい建物を建設していました。この建設費は市民からの税金な訳です。しかし、その税金を支払っている市民の治療はお金次第。何ともおかしな国フィリピンな訳です。

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