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フィリピンの貧困率増加という悲しい現実。経済成長しているにもかかわらず。

マブハイ!皆さんご機嫌いかがでしょうか。PEです!

という事で今日はネガティブな内容ですが、しかし、現実的な問題でもありますので、お伝えしていきたいと思います。経済成長しているフィリピンですが、貧困率は増加している闇に関してです。

さて、先日ですが、フィリピンの世論調査機関(SWS)が発表したレポートによりますと、「貧しい」と感じている人の割合が43%という数字が出ました。

この数字ですが、記事を全て見たわけではありませんが、私はこの数字に疑問を持ってます。もっと悪いと見ています。恐らくですが、この数字には、スラムの住人やホームレスは含まれていないと見ています。もし、それが事実であれば、更に43%という数字より跳ね上がります。

先ず前提として、フィリピンの経済成長率は物凄く高いです。経済成長が高いという事で物価上昇は伴うのは仕方ありませんが、それに伴い、給料も上がり、普通であれば平均的な生活ができたり、旅行へも行けたり、生活必要品(例えばTVなど)も購入することができるようになります。

しかし、現実は違います。

物価上昇は確実にフィリピンではあるのですが、給料が上がらない。。。つまりは、普通に仕事を持てている人々も生活が困窮になります。

しかし、職を得るのもこの国では大変です。何故かと言いますと大学卒業資格が必須だからです。数年前にようやく、国立大学の授業料無償化が決まりました。これは貧困層の子供たちにとってもメリットです。しかし、学校でいい成績を取らなくてはいけませんし、入学試験にも合格しなくてはいけません。

つまりは、どの子供たちにとっても勉強が必須になります。ただし、特に貧困層の子供たち(スラムエリア)は、勉強をする環境はほぼなく、更には親から働くことを強要され、勉強など二の次、三の次。。。親も勉強が大切だとは思っているのでしょうけれども、そこに対して動く親はほぼ居ません。先ずは、今の生活が重要だからです。

仮に、大学へ行けたとしても親のヘルプ、そして、兄弟のヘルプをしなくてはいけないという事で、在学中に働くことを余儀なくされる学生も多く、一時的に休学をし働く学生も多いのが現状です。しかし、働き続けると親もそのお金を当てにし、復学すらできません。これが現状。つまりは、フィリピンの大学卒業率も日本に比べると高くはありません。

無事に仕事を得たという人も、給料が上がらないため、気が付けば接待が伴うBARで働く女性も多くなります。しかし、接待を伴うお店もお客さんからのチップも低いですし、、、お金を得るためにはお客さんと外出をして体を売ることもしなくてはいけません。

悲しい現実です。最悪のケースは妊娠、そして、お父さんになる人は知らずのうちに帰国。。。。子供を育てるのも大変という悪循環のケースもあります。

また、外国からするとフィリピン=自国の下の国というイメージが多く、安くて当たり前と考える方も実は結構いまして、お店などは料金を下げる努力をします。でも、その下げたつけは全て従業員。。。

つまりは、フィリピンという国は、経済は成長しているのですが、そのいい面、給料が上がり、普通の生活ができるという方はほぼ居ないわけです。どの一般家庭へ行ってもTVを持っている家庭は少ないですし、ブラウン管スタイルのTVをまだ持っていたり、冷蔵庫も高性能ではなく、電気代がものすごく高くつく、昔の冷蔵庫を使い続けています。

電気代も高騰している今、全てが非効率の状況です。

この現状を打開するには、企業も給料を上げる努力をしなくてはいけません。もちろん国もそのことに対して法整備をしたりなどですね。

経済が成長している国がこんなにも貧困を感じている、本当におかしな現象だと思います。

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