見出し画像

2022 Feb. KC Top 100プレイヤーの分析

はじめに

ペペロンです。KCお疲れ様でした!

個人成績はTop 1000以内に入った程度で前回よりは伸びたもののTop 100には遠く及ばない結果となりました。
前回の2021年11月KCでTop 100プレイヤーがどのような試合数と勝率でTop 100入りしたかを調べたいと思ってデータ分析を行ったnoteを執筆したのですが、今回も執筆することになりました。
前回分は以下のリンクからご覧ください。

今回も銀アイコン以上は獲得したことのない人による分析ではありますが、このnoteを読むことで、銀アイコン以上を目標とする人々にとって何か参考になることがあれば嬉しいです。
なお、分析内容や結果の考察について、別の考え方もある、こういう切り口で分析してはどうかなどの建設的な意見交換については大歓迎です。コメントやTwitterのDMをいただけますと幸いです。

今回もtoto 赤さんが収集していたデータをありがたく利用させていただきました!私が収集したデータも提供させていただきましたが、大半はtotoさんのデータです。
Thank you for your research and support, toto!


注意点

分析結果を発表する前に注意点です。
①:上位プレイヤーからすれば当たり前のことしか書かれていないと思われます。
②:金アイコンと銀アイコンの比較は行わず金+銀アイコンによる分析とします。少しだけ触れておくと、金アイコン所持者の方が銀アイコン所持者よりも勝率ないしは試合数が多い傾向にありました。
③:分析対象は試合数と勝率に関するデータはTwitter等で公開されている70名、デッキ内容の分析については88名となります。Top 100プレイヤー全員のデータではありません。
デッキ内容については、判明した限りであるため、実際はもっと多くのデッキが使用されている可能性があります。また、どのDP帯で使用したかについては考慮しておりません。
④:あくまでも2022年2月に実施されたKCカップの結果分析です。最近ボーダーラインが下がっている傾向がありますが、次回以降大きく外す可能性も否定できません。
⑤:トータルでの勝率が高いとしても最終20戦程度の勝率が悪い場合はDPが低くなることで順位を大きく下げることもあれば、逆にトータルでの勝率が低いとしても最終20戦程度の勝率が高い場合はDPが高くなることで順位を大きく上げることもあります。そのため、同じような試合数・勝率であっても順位が違ってくる可能性が高いです。
⑥:上記の理由より次回以降のKCにて下記の分析内容には当てはまらない場合も出てくると思われます。分析結果を盲信してアイコンを逃したといった苦情は一切受け付けません。
前置きが長くなって申し訳ないですが、これらを踏まえて結果を見ていただけますと幸いです。


分析結果

それでは分析結果を見てみましょう。
大きく分けて
①:使用デッキの分布
②:試合数と勝率の分析
③:試合数の少ないプレイヤーに関する分析
④:前回KCとの比較
となっております。


①:使用デッキの分布

KC Feb. 2022 Top 100 Player デッキ分布

実装されて間もない幻影騎士団が大人気となる結果でした。3割もの方が幻影騎士団を握れるようにKCまでの2週間で調整してきたないしはKC中も調整しながら使ってきたということになりますね。今後はKC直前のパックが環境にどのような影響を与えるかしっかりと考察していく必要があるのではないでしょうか。
ハーピィは今回も安定した結果を出していますが、3番手霊獣はかなり幻影騎士団をメタったデッキである印象です。金アイコンに幻影は1人しかいなかったのですが、これは幻影騎士団が弱いという意味ではなく、幻影が強すぎた故にメタカードを積まれて勝てなくなったという見解が正しいのではないでしょうか。

続いて使用デッキ数の分布です。

※デッキ内容のマイナーチェンジは1デッキとしてカウント
※公表していないだけで複数デッキ使用している可能性あり

大体の方が1デッキのみでアイコンを獲得されていることから、基本的には1つのデッキを極める方が良さそうです。なお、複数デッキを利用している人もDP帯によって使い分けているパターンが多いようです。


②:試合数と勝率に関する分析

試合数・勝利数に関するデータ
試合数と勝率のクロス集計表

今回のデータを見ると、
試合数350戦程度かつ200勝程度(勝率57%程度)
もう少し範囲を広げて考えると、
試合数250戦〜500戦程度かつ勝率56%以上
が一つの指標と言えそうです。

前回よりは試合数が減少傾向ですが、詳細な考察は④:前回KCとの比較で触れたいと思います。


③:試合数の少ないプレイヤーに関する分析

前回では300戦未満の13人を取り上げましたが、今回は250戦未満の15人を取り上げます(今回はなんと200戦未満が7名でそのうち1名は100戦未満という驚異的な結果でした)。

幻影の他、霊獣やウィッチクラフトのような強い人が握るとどんな対面でも乗り越えられるようなデッキが前回と同様少ない試合数でも優秀な成績を残せるようです。ただし、霊獣はアグロタイプというよりも罠を構えてライブラリアウトも勝ち筋の一つに入れるようなタイプ(底なしやデビリアンソングなどの環境メタカードが積みやすく、逆に刺さりにくい)、ウィッチクラフトも速攻で勝負を決めに行くというよりはじっくりとアドバンテージを稼いでリソース差が開いてから一気に勝負を決めに行くといったデッキなので試合数が少ないとしても試合時間が長くなりやすいため、結局デュエルしている時間は他の人と変わらない可能性も高いです。
実際は誰でも比較的使いやすいようなデッキでも上手い人が握ると差がついたりするものですが、やはり使い手によって差がつきやすいデッキは存在すると思います。それらのデッキの練度を極限まで高めるのは至難の業だと個人的には思いますが、選択肢に入れておいても良いかもしれませんね。


④:前回KCとの比較

Top 100ラインのDPが前回と比べると約5000DP減少しています。

前回のKC 100位DP:58733
今回のKC 100位DP:53514

また、前回のnoteでは以下の分析をしております。

銀アイコン以上を目指す場合は
平均値ベースで考えるならば、
試合数420戦程度かつ240勝程度(勝率57%程度)
もう少し範囲を広げて考えると、
試合数350戦〜550戦程度かつ勝率56%以上
が一つの指標と言えそうです。

https://note.com/peperon_links/n/nc29ea762c58b

今回のデータを見ると、
試合数350戦程度かつ200勝程度(勝率57%程度)
もう少し範囲を広げて考えると、
試合数250戦〜500戦程度かつ勝率56%以上
となっております。
勝率の傾向はあまり変わらないものの試合数が減少傾向にあるため、そのままDPも減少傾向にあると考えることができるのではないでしょうか。

さて、なぜこのような現象が起きたのかですが、Twitterやnoteなどの情報を基に考察してみると、以下の3点が原因として考えられそうです。見当違いの可能性も大いにあるので、小耳に挟む程度で見てもらえると助かります。

  1. 幻影使いがミラーやそれ以外の対面でメタカードを使われて(底なしやデビリアンソングなど)、デュエルし続けても安定した勝率を出すことが難しいと判断した。あるいはメタが回る前にDPを十分盛れたことでそのままデュエルせずにステイするという選択を取った。逆に幻影が苦手なデッキも上位帯では幻影と連戦することになるとあまりDPを稼げないと判断した。

  2. 試合時間の長期戦化

  3. Top 100を狙うようなプレイヤーがあまりマスターデュエルに流れなかった一方で、それ以外のプレイヤーがマスターデュエルに流れてKCをあまり走らなかった結果、いわゆる上位帯マッチングが前回KCよりも早い段階で発生した。

1.に関しては、少なくとも今回の調査でTop 100プレイヤーのうち35人が幻影を使っていたことが判明しているので10回中3回以上幻影に当たると考えると、底なしやデビリアンソングなどのメタカードを積めば刺さる確率は高そうです。流石に露骨な対策カードを入れられると猛者が集まるDP帯で勝ち続けるのは難しいのではないでしょうか。結果、メタが回る前にDPを十分盛った人はステイし、メタが回った後になると幻影を使ってもDPを吸われる可能性も大いにあったため、魂の1戦を制して後はステイという選択肢を取った人もいるのかもしれません。

2.に関しては、1.と似てはいるのですが、1試合あたりの試合時間が前回と比較して長期戦化した可能性についてです。ウィッチクラフトや罠霊獣を相手にする場合、試合時間が長くなる傾向にあります。また、幻影ミラーにおいても対策として底なし落とし穴を採用することで相手の展開を妨害していく構築が見られたようです。結果的に試合速度が低下し、試合数やDPが伸びなかった可能性です。

3.に関しては、あまりKCを走らないプレイヤーに限らずこれまでそれなりにKCを走っていたプレイヤー(DP10000〜30000程度と想定されるプレイヤー)もマスターデュエルに流れた可能性です。一見関係なさそうに見えますが、上記のプレイヤーが減り、一方で銀アイコン以上を狙うプレイヤーがあまり減っていないとなると、同じDP帯であってもより強い相手と当たる確率が高くなります。このような潰し合いが早いタイミングで発生したことで全体的にDPが伸び悩む結果となった可能性です。低いDP帯で盛れなくて悩む可能性がより高くなったと言えそうですね。


おわりに

もちろん、環境の変化によって試合数や勝率の関係性が変わることはありますが、前回と今回の内容を踏まえると、おおよそ勝率57%以上を維持しながら試合数を重ねることが優秀な成績を取るための基準となりそうです。それを踏まえた上で試合数をより多くこなして勝率の低さをカバーするか勝率をより高くして試合数の少なさをカバーするかで各自戦略を立てれば良いのではないでしょうか。基本的には1デッキを貫く人が多いので、事前にいろいろなデッキに触れてそこから1つに絞るのが良さそうです。

KC中はもう二度と走らない、他のことに時間を使った方が遥かに有意義って思うにもかかわらず、いざ終わるともう一度走りたくなる。
そんな不思議な感覚や魅力がKCにはあり、デュエルリンクスのスピード感ならではの面白さがKCには凝縮されていると思っています。

次のKCを走るときや走るまでの戦略を考える際など何かの参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました!
4月のKCも頑張りましょう!!




P.S. 諦めないことの難しさ
日曜日の夜の時点でDP20000台しか盛れていないとします。ここから銀アイコン獲るにはDP35000くらい欲しいです。それでも獲れると信じて徹夜してでも走ろうと思うでしょうか?
私は走ろうとは思えませんでした。現実的なラインに設定し直してしっかり睡眠を取って月曜日にDP30000まで盛って最後まで走ることなくKCを終えています。

しかし、上記のような状況でも諦めることなく、銀アイコンを獲得されたような方も何名かいます。
また、試合数が仮に少ないとしても今回のKCでは100戦未満で銀アイコンを獲得された方もいます。

最後まで諦めないことが大切というのはよく聞く言葉ではありますが、それを行動に移すことは非常に難しいです。逆境に対して苦にならないような人、心が折れない人、あるいは、良い意味で現実を無視できる人、調整を人一倍やってきたなど自信を持っている人。そんな人は稀だと思います。根性が全てを解決するとは思いませんが、最後の力を振り絞るときに根性が大いに関係しているのではないでしょうか。

どうすればそのような力が湧いてくるのか、はたまたそれ以外にどのようにして銀アイコンや金アイコンを獲れたのか、これを読んだ金アイコンや銀アイコンを獲得された皆さん、こっそりと教えてもらえると嬉しいです!笑


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?