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2021 Nov. KC Top 100プレイヤーの分析

はじめに

ペペロンです。
今更ですが、KCお疲れさまでした!

個人成績はあまり良くない結果でしたが、反省材料としてTop 100プレイヤー(金アイコン:Top10、銀アイコン:Top100)がどのような試合数と勝率でTop 100入りしたかを調べたいと思うようになりました。Twitterでざっと見た限りは大体400戦程度で勝率57%くらいかなと予想していましたが、ちゃんと分析しようと思い、note執筆に至りました。

銀アイコン以上は獲得したことのない人による分析ではありますが、このnoteを読むことで、銀アイコン以上を目標とする人々にとって何か参考になることがあれば嬉しいです。
なお、分析内容や結果の考察について、別の考え方もある、こういう切り口で分析してはどうかなどの建設的な意見交換については大歓迎です。コメントやTwitterのDMをいただけますと幸いです。

本note執筆に際してtoto 赤さんが既にかなり情報を収集していたため、totoさんに連絡を取って収集データの利用を快く許可していただきました。Thank you for your research and support, toto!!

※下記ツイート後もtotoさんは情報収集を続けており、また、私も連絡を取った際、少しだけデータを提供したため、下記ツイートよりも情報がアップデートされております。


注意点

分析結果を発表する前に注意点です。
①:上位プレイヤーからすれば当たり前のことしか書かれていないと思われます。
②:金アイコンと銀アイコンの比較は行わず金+銀アイコンによる分析とします。少しだけ触れておくと、金アイコン所持者の方が銀アイコン所持者よりも勝率ないしは試合数が多い傾向にありました。
③:分析対象は試合数と勝率に関するデータはTwitter等で公開されている73名、デッキ内容の分析については87名となります。Top 100プレイヤー全員のデータではありません。
デッキ内容については、判明した限りであるため、実際はもっと多くのデッキが使用されている可能性があります。また、どのDP帯で使用したかについては考慮しておりません。
④:あくまでも2021年11月に実施されたKCカップの結果分析です。最近ボーダーラインが下がっている傾向がありますが、次回以降大きく外す可能性も否定できません。
⑤:トータルでの勝率が高いとしても最終20戦程度の勝率が悪い場合はDPが低くなることで順位を大きく下げることもあれば、逆にトータルでの勝率が低いとしても最終20戦程度の勝率が高い場合はDPが高くなることで順位を大きく上げることもあります。そのため、同じような試合数・勝率であっても順位が違ってくる可能性が高いです。
⑥:上記の理由より次回以降のKCにて下記の分析内容には当てはまらない場合も出てくると思われます。分析結果を盲信してアイコンを逃したといった苦情は一切受け付けません。
前置きが長くなって申し訳ないですが、これらを踏まえて結果を見ていただけますと幸いです。

分析結果

それでは分析結果を見てみましょう。
大きく分けて
①:使用デッキの分布
②:試合数と勝率の分析
③:試合数の少ないプレイヤーの分析
となっております。

①:使用デッキの分布

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環境トップのハーピィ、サンドラ、時計塔HERO、ガイア、幻奏が上位を占める結果となりました。やはり環境デッキを使いこなせるようになることが重要であることは言うまでもないですね。一方で、それ以外のデッキでアイコンを獲得されている方もいます。ただし、環境外のデッキでアイコンを獲得されている方はいわゆるスペシャリスト中のスペシャリストと言える存在であることから、なおさら銀アイコン取得は難しくなると思われます。
(そもそも環境デッキを使いこなしたところで銀アイコン取得が難しいのですが...)

次に使用デッキ数の分布についてです。

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※デッキ内容のマイナーチェンジは1デッキとしてカウント
※公表していないだけで複数デッキ使用している可能性あり

約7割が1デッキのみでアイコンを獲得されていることから、基本的には1つのデッキを極める方が良さそうです。ジェネラリストよりもスペシャリストを目指せということですね。
苦手デッキ相手には
・採用札を替える
・苦手なデッキが流行している時間は敢えて走らない
・ある程度開き直る
等の対策を取っていると思われます。

逆に言えば、今サンドラが流行しているという理由だけで突貫工事のガイアを使っても酷い目に遭うだけということになりますね。2デッキ以上を使っている人は普段からその2デッキを練習しているからこそ勝てるのではないかと推測します。

②:試合数と勝率に関する分析

試合数・勝利数に関するデータ

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試合数と勝率のクロス集計表

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これらのデータに基づくと銀アイコン以上を目指す場合は
平均値ベースで考えるならば、
試合数420戦程度かつ240勝程度(勝率57%程度)
もう少し範囲を広げて考えると、
試合数350戦〜550戦程度かつ勝率56%以上
が一つの指標と言えそうです。
当然と言えば当然ですが、勝率が高ければ高いほど試合数を必要とせず、勝率が低ければ低いほど試合数を必要とすることが読み取れますね。

次回以降ボーダーラインが上がっている場合は上記分析結果よりも追加で試合数を重ねてDPを稼ぐ、逆に下がっている場合は勝率が良ければそこまで試合数を重ねなくとも大丈夫という見方もできますね。

また、少々乱雑な言い方ですが、
250戦未満:効率狂
250〜349戦:勝率重視型
350〜499戦:バランス型
500〜599戦:試合数重視型
600戦以上:戦闘狂
と分類することもできそうです。
(個人的には3日間で300戦してる時点で十分戦闘狂と言いたくなります笑)

過去のKCでの極端な例を挙げると、
最強の効率狂として試合数180戦程度&勝率72%程度
最強の戦闘狂として勝率53%程度&試合数1100戦程度
で金アイコンを獲得された方がいらっしゃいます。
(どちらもスゲェとしか言いようがありません...)

多くの人は350戦〜500戦の間で勝率57%前後にしてアイコン獲得という戦略が良いかと思いますが、極端に時間がない人は最強の効率狂、逆に時間がたっぷりある人は最強の戦闘狂を目指す戦略も考えられますね。

③:試合数の少ないプレイヤーに関する分析

デュエルが好きで気付けば試合数が増えていたというパターンもあると思いますが、多くの場合はDPを思うように伸ばすことができずに結果的に試合数が増えてしまうのではないでしょうか。
個人的にはできるだけ最小試合数で最大の結果を出したいと思っていますが、1日中やってたのにDPがほとんど変わらずに試合数だけが伸びたという経験があります。
そこで気になったのは300戦未満でアイコンを獲得された方はどんなデッキを使っていたかということです。

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サンドラ、ハーピィは環境トップ、時計塔HEROやフライトTGは準環境、領域海皇も決して見ないデッキではないためマークの対象になっていたと思いますが、ウィッチクラフト、堕天使、ギミパペに関しては恐らくそこまでマークされていなかったと考えられます。ギミパペは1キルを積極的に狙っていくようなデッキである一方で、ウィッチクラフトや堕天使はじっくりとアドバンテージを稼いでいくデッキであるため、他のデッキと比較して1試合あたり時間を要する傾向があると認識しています。そのため、実質的には300〜400戦くらい行った人と総プレイ時間はあまり変わっていない可能性は否めません。とはいえ、Tierリストに入っている/入っていないに関係なく回すことが難しい分だけ多くのデッキに対抗できるパワーを秘めたデッキ(俗に言うシャカシャカ系デッキ)は勝率を伸ばしやすいと言えそうです。上記の例としては、サンドラ、ウィッチクラフト、堕天使、フライトTGあたりがそのデッキに該当すると思われますが、他にもバランサーTGや霊獣、クリストロンあたりも当てはまると思われます。しかしながら、回すことが難しい分だけ練度を高くすることが難しいのは言うまでもないでしょう。

おわりに

多くの人にとっては、環境デッキの中で自分の肌に合うデッキを見つけてそのデッキの練度をひたすら高めておき、試合数400戦前後かつ勝率57%前後の成績を残すことが銀アイコン獲得への道筋となりそうです。一方で、KC走れる時間が限られているような人にとっては、回す難易度が高いものの多くのデッキに対応できるようなデッキをひたすら練習することで圧倒的な勝率を出せば銀アイコンの可能性は0ではありません。逆に、勝率が思うように伸びなくても試合数をこなすうちに捲くって銀アイコンを獲れる可能性も0ではありません。ありきたりな言葉ですが、制約がある中でも最後まで諦めなかった人に勝利の女神は微笑んでくれるのかもしれませんね。
自身がどのようなデッキ選択や戦略で次回以降のKCに臨むのかについて、少しでも参考になれば幸いです。ここまでお読みいただきましてありがとうございました!!


P.S ①
銀アイコン以上を獲ったところで、現実世界で直接何か役に立つことがあるかというと正直あまりないような気もしますが、どんなことであろうと世界Top 100に入るというのはそう簡単ではないはずです。アイコン獲得のための日々のスケジュール調整や練習、KC中の戦略を考え抜き、負けが続いてもそれでもデュエルボタンを押す根気を持っているというのは別の場面でも思わぬ形で役に立つこともあるのではないかと思っています。
...となんかそれっぽいことを言ってみましたが、結局のところそんな難しいことを考えなくともめちゃくちゃ楽しんだ者が一番なのかもしれませんね。

P.S. ②
銀アイコン以上のプレイヤーがKC前、KC中にどのような戦略で臨み、最終的にアイコン獲得に至ったのかについては、noteやインタビュー記事等である程度知ることはできますが、より一般的な傾向としてアンケートを実施して調べてみるのもありなのではないかと思っています。ただ、これはアンケート項目の選定&アンケート結果の分析・考察...と非常に手間が掛かるため、気が向いたらやろうと思います笑

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