見出し画像

【音楽理論】覚えて便利なコード・ピアノでわかる実践的な転回系

こんにちは。マーキーです。

前回、「そもそもコードとはなんぞや」って言うお話を致しました。出来るだけ簡潔に、ざっくり書いたつもりでも結構長くなっちゃったんですがいかがでしたでしょうか。

前回の最後に「三和音の基本形」の説明をしました。
これのおさらいも含めながらお話をしていきましょう。と言うつもりです。


白い鍵盤だけで考えた時に、始めの音から1個飛ばしずつで2つ、合計3つの音で三和音の基本形を覚えましょうっていう話をしたんですよね。

また別の機会に書きますがCメジャースケール、ハ長調の曲であればこの中のコード使ってればまぁ外すことはないのです。

で、じゃぁこれで実際演奏や作曲を、というのももちろん可能なんですが今回はもしかしたらやっちゃいがちかもしれないポイントをお話しようと思います。


鍵盤の数は88鍵

で、合ってるでしょうか…?僕のうろ覚えの知識では確かそれくらいなんですけど…冗談です。88鍵です。

88鍵の鍵盤があっても
音階はドレミファソラシの7つと間にある黒鍵5つ分、合わせて12個の音階しかないのですよね。

鍵盤は88個でも音階は12個ですから、つまり低いドがあれば基本値的なドがあり、高いドも超高いドもあるんです。

このドレミファソラシドの左のドから右のドのインターバルを「オクターブ」と言いますね。

歌姫とか謳い文句で「4オクターブの歌声」「5オクターブの歌姫」みたいな謳い文句を見た事はあるでしょうか?
大雑把に言うと低いド~中~高~さらに上のドまで出るよ!っていう感じなんですよ。

一応自分も4オクターブは出るのですが、5オクターブ6オクターブとか出る人は…正直ばっかじゃねぇのって領域です。

音域が広いってことですから当然凄いことなんですよ。凄いことなんだけど「だからといって歌が上手いとは別問題」ですのでご注意ください。

話が逸れました。

コードの話って言いながら何故オクターブについてお話をしたかと言うと

コードも同じでオクターブ毎に存在してるんですよね。

Cと言うコードも鍵盤にドがある分だけのCがあります。
んで、別にどこのCが間違いとか正解とかっていうのも、まぁありません。
CはCですからね。

なんですが、コードのCだけで曲を作るってなるとすごく大変です。
なのでまぁ一般的にいくつかのコードを使って曲っていうのは出来上がっております。

例えばC→F→G→Cみたいな。

仮に弾いてみるとしますよね。

C

画像1

F

画像2

G

画像3

C

画像4

そんなに難しくはないと思います。

ただ、Gに行ってからCに戻るの、白鍵四個分の移動になるのでやや遠いです。逆に、もう「ソシレ」まで行ってるので

オクターブ上のC

画像5

で鳴らすっていうことも可能は可能ですよね。こっちの方が移動距離は短いんです。

じゃぁもう一度Fに…Gに…Cに…

どっかで戻らない限り、オクターブがどんどん上がり続ける魔法です。

別にオクターブ上がっても鳴ってる音は同じコードの音なのでいきなりメロディとぶつかったりっていうことはないんですが、

オクターブを上げるっていうのは、曲のテンションが上がってる、という表現にも使えるのでやたらめったらあげてくもんでもないと思いますし、

離れたところを弾くってそれだけでミスタッチしやすいと思いませんか?

もちろん上記の曲のテンションとか、表現上で2オクターブ行ったり来たりみたいな曲はあると思いますけど、「意図してやってない」のだとしたらまぁまぁ優しくないんじゃないかなって思っちゃうんです。

こういう場合にどうするかっていうのをご説明しますね。

転回系コードで余裕が持てる

はい、転回系コードです。

前回の記事で多分展開系って書いちゃったんですけど、転回系です。

まぁまずは目で見て理解しましょう。

画像7

これが、ごくごく基本形のGメジャーですね。

ドの青丸はまだ気にしないでください。

次に

第一転回系が

画像7

こちらで

第二転回系が

画像8

こちらです。

青丸のドは同じオクターブのドを示していると思ってください。図の関係でドの位置をずらさないとわかりにくくなってしまいそうで…

指の形は基本形とやや異なっていますが、鳴らしている成分は「ソ」と「シ」と「レ」の三音だという事は変わっていません。

なのでこの場合、3つともGメジャーというコードを鳴らしているのに変わりはないんですが、ルート音を変えることで若干の雰囲気の違いだったり、演奏面で余裕を持ったりっていう事ができるのが転回系のいいところです。

ピアノは右手と左手があるので左手で低いソをルートとして弾いてれば全部Gですし右手だけ見たときにはGonB、GonDと「コードはGだけどルート音はBだよ、Dだよ」というオンコードといった表記になります。

なので、逆に耳コピなんかでベースラインだけ拾ってとると、オンコードにやられて原曲とはちょっと違うコード進行になっちゃう可能性もありますね。ベースラインだけじゃなくてコード感をちゃんと感じてコピーしてくださいね。

作曲の時にもこの転回系っていう動き方を意識してみると、ピアノも運指摘にリアリティのある響きになるんじゃないかなぁと思うんですよね、実際にピアノあんまり弾かないのでわからないですが…


ちなみに先程のコード進行で言えば

C

画像11

F

画像12

G

画像11

C

画像12

って弾くとどうでしょう、


ほとんど指の移動がないですよね。移動しても大体となり位で済むので忙しくないんですよね。


僕もギター弾く人間なので、オンコードっていうのはなんか特殊なもののような気がしちゃうんですけど、実はキーボードやピアノ弾かれる方では特殊どころか結構当たり前なことなのかも知れません

あと先ほどベースラインって事を書きましたが、曲で

ファミレドって段々下がっていくベースラインを作りたいんだけど、

コードとしては例えば、DじゃなくてGを使いたい、って仮になったとします。

そのままのコードだとファミソドっていうルート音になってしまうので、転回系を使ってファミレドの動きにする、とか意識してみるとベースとコードの動きとかも考えていけるようになるかもしれませんし

逆にベースラインは浮かんでるんだけど、いまいちしっくりくるコードじゃない…っていうときにはもしかしたらこの転回系で落ち着くケースもあるかもしれません。

是非三和音の基本形、転回系を覚えてうまく使いこなしていただければ幸いです♪

ここまでお読みいただきありがとうございました。

サポートしてもらえると嬉しいです。 私の今後の活動を広げていく為に使わせていただきます。