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一時帰国が決まって、今思うこと。

協力隊としてザンビアに派遣されて、もうすぐ早くも8ヶ月が経とうとしている今日この頃です。


今週、コロナウイルスの影響で、世界に派遣されている全隊員の一時帰国が決まりました。

コロナがアフリカ大陸でも増え始めてきた頃、日本のニュースでも取り上げられていたせいか、大丈夫?って心配して連絡をくださる方々が私の周りにはたくさんいました。気遣ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。

ザンビアは発症事例が暫く0件だったので、連絡をくださった方々には、まだコロナもなければコロナで差別を受けたこともないし、今のところ平気だよ、という連絡をしていました。

日本には馴染みのないザンビアで暮らしている私のことで、これ以上心配してもらいたくない気持ちも少なからずありました。

しかし、私たちの一時帰国の前日に、フランスへ旅行されていたザンビア人夫婦の陽性反応が確認され、ザンビアにもコロナの事例ができました。

近隣国でコロナが出始めたこともあり、国としてイベントを中止にすることや、ザンビアの学校を全て閉鎖することを発表していましたが、学校に関して、閉鎖する日の前日に、私たちは一時帰国に。もしザンビアにいたとしても、これから配属先で活動はできない状況でした。


一時帰国について、ザンビアは帰国日の連絡があった3日後にはフライト、というスピード感で事が進んでいます。
その間にフライトキャンセルがあって、日付を変えてチケットを取り直しになる出来事があったこともあり、きっと事務所は休む暇なく、私たちのために動いて下さっていることには間違いはありません。臨機応変に素早い対応をしてくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

このスピード感の背景には、空港閉鎖が迫っていたり、ある経路のフライトが今後止まってしまうというものがあり、それまでに一時帰国を、ということも大きいです。

少し前までは、訓練所同期が派遣されている国の一時帰国が次々と決まっていく中、ああ、私はまだ活動ができているなんて幸せなことだなあ、ザンビアは一時帰国なんて暫くないんだろうなあ、とのん気に考えていたのに、即こんな状況に。

なので、頭と心がまだ現状に上手く追いついていない状態でこの帰国直前まで来てしまって、ふとした空白の時間に、放心状態になってしまっている自分がいます。


私はザンビアに来てから、2年間の任期が終わるまでは、おそらく日本に帰ることはないだろうな、と思っていました(家族の事情が何かあれば考えていたかもしれませんが)。

2年間頑張る、と、覚悟を決めて来た以上、日本に帰ることはなんとなく逃げなのでは?と、自分の中で戦闘態勢のスイッチが入り、そう勝手に思い込んでいたからかもしれません。

それなのに、自分の意志ではなく突然決まった一時帰国。

この状況について、仕方がないことであることは頭ではわかっているのですが、少し気持ちのやりどころが見つけられていない自分がいます。そしてそう思っている人は、きっと私の他にもたくさんいるはずだと思います。

今回、業務一時帰国という名目での帰国になっていますが、実際はこれから何も予定がない状態。そんな自分をまだ上手く受け入れられていないのかもしれません。

通常は任国外旅行の一部として使う一時帰国は、上限日数が年間20日間以内、と決められているけれども、今回は状況によって、いつまで一時帰国になるのか見当のつかない状況であることに、相当不安を感じていることに気づきました。

また、ここ数日は、自分の今の活動に区切りをつけて、配属先関係者に挨拶して、帰国のための荷造りや準備をこなすことに必死になっていたけれど、それを終えてまもなく帰国をする今、今後の日本での生活に対して、一気に不安が込み上げてきていることに気づきました。


そんな時に、選考の時に席が近かったことから仲良くなって、今も連絡を取り合っている方々と、自分の任国の一時帰国状況はどう?、というやりとりをしていたときに、訓練所同期でもあるお姉さんが、「私たちはまだ活動が1年以上あってラッキーだよね」「自分の活動の見直し期間だよね」なんて、とてもポジティブな言葉をかけてくださいました。

そのやりとりを思い出して、本当にその通りだと思いました。


帰国したら、まずは少し、心も身体も休めることが必要で、その意味や大切さをわかっているはずなのに、その傍ら、必死にこれから何をしよう、どうやって過ごそう、なんて、次々と浮かんで、全く頭が休まらない状況を自ら作ってしまっている自分。

そんな余裕がない状況を作っているからこそ、良いアイディアが出てこないこともわかっているはずなのに、詰め込むことがまだまだ抜けない自分。

ザンビアよりも何だかせかせかと1日が過ぎて行く日本。そんな気持ちのまま一時帰国をしたら、さらに自分を追い込んでしまうのでは、と思ってしまいました。

と、今ここに、少し自分の素直な気持ちを書いてみることで、冷静になってきました。


まずは、自分の母国である日本に、このような理由ではあるけれども帰れるようになったことを素直に喜んで、会いたい人に会ったり、おいしいものを食べたり、行きたいところに行ったり、やりたいことをやったり、と、久々の日本を楽しむということがものすごく大事なのかもしれないです。

今後のいろいろなことを考えるのは、そこからでも良いのかもしれないですね。


あまり難しく考えすぎず、ひとまず一時帰国してみて、心の向くままに動いてみればいいのかな。

久しぶりの日本、私にはどのようにうつるのかな。


今は早くザンビアにまた戻ってきたい、と思っている自分もいますが、少し気持ちを切り替えて、日本で生活してみたいと思います。


以上、任地から首都に向かう、ビックバスの中からの更新でした。

行ってきますー!

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