美容院での、良い時間。

今回は、暫く通っている美容院で、いつもお世話になっている美容師さんから学んだことを書こうと思います。

美容院に行くとき、特に女性は髪の長さが長くなればなるほど、そしてオーダーが多くなればなるほど(カット、カラー、パーマ、トリートメント等)、美容院で過ごす時間が長くなりますよね。

そして、その時間の快適さは、結構大事だったりしますよね。

先日、久々にその美容師さんに髪のメンテナンスをしてもらって、髪がスッキリしただけではなく、美容院で過ごした時間を素敵なものにしてもらったな、と感じました。

一気にいろいろなオーダーをしたこともあり、結構長い時間を美容院で過ごしたのですが、まだまだここに座っていてもいいや、と思ってしまったぐらい笑、あっという間の時間でした。

この美容師さんは、リピーターのお客さん(私もその1人)がとても多く、新規のお客さんの中には海外から来られる方も、とお話を聞いています。

美容師として、とても高い技術力を持っている、というのはもちろんあって、この技術力が最初の仕事をつくるきっかけになっているのかもしれませんが、この話を聞いていて、その技術力以外に、またこの人にお願いしたいな、と思わせてくれる魅力があるのかな、と思いました。

この美容師さんに出会う前、私は美容院、そして美容師さんが定まらず、いつもホットペッパーでクーポンを探すなどして美容院を転々としていて、髪のメンテナンスに行きたいのに、行く前は何だか面倒くさいな、と思っていました。

次もお願いしたいな、と思う美容師さんにはほぼ出会えず、また次の新しいところを探す、ということを暫く繰り返していました。

そんな時に、次もお願いしたい美容師さんに出会えたかも、と思えた時があったのですが、数ヶ月後にその方の予約を取ろうと美容院に連絡をした時、その方は辞めてしまっていたことが発覚し、直接の連絡先を知らなかったため、そのまま会えていない出来事があったこともふと思い出しました。

そして、この会えなくなってしまった美容師さんと、今お願いしている美容師さんに共通することって何だろう、と考えてみた時に思い浮かんだこと。

それは、「自分の仕事を楽しんでいることが伝わること」なのかな、と思いました。

技術職として、その技術力でどのようなことができるのか(変化前と変化後)を、お客さんにわかりやすく伝えようとしている時、仕事の話をする中で、どのぐらい自分の仕事に誇りを持っているのかが伝わってくる時などに、その方の人間性がとても感じられるな、と思ってしまいました。

そのエネルギーは、作られたものではなく、その人の中から溢れ出ているようなイメージです。

今回話をしている中で、特に面白いな、と思ったことは、美容師さんとは全く業種が違いますが、私はITの業種で同じ「技術職」を仕事にするにあたって、参考になることがあるのでは、と思ったことです。

ITの技術者として、いくら高い技術力を持っていたとしても、それだけでは信用性は得られないし、この人にお願いしたいな、と思わせられるものがなければ仕事は作れない、と思いました。

そして、これはITだけの仕事に限らず言えることなのかな、と。

相手とどのように会話をするかは、美容師さんの例とはまた違ったものになると思いますが、自分の中から溢れ出るぐらいのエネルギーを誰かに伝えることから、仕事のチャンスが来るのかもしれないな、と思いました。

私がこの美容師さんを信頼していて、これまでに何度もリピートするぐらい美容院の時間を心地よくできているように、そのチャンスから人間性が伝わり、信頼を築くことができれば、その関係はより強いものになっていくのでは、と思いました。

もちろんスキルは大事なのですが、必ずしもそこだけではないのかな、と。

友達の中には、美容師さんと話すのがあまり得意ではないので、最低限の会話で終わらせてずっと雑誌を読んでいる、という方がいましたが、私は少しの待ち時間に雑誌を読むことはあっても、美容師さんが近くにいる時は結構喋り続けている方なのかも、と思います。

美容師さんは、接客のプロフェッショナル、とも言えるので、そんな方から学ぶことは、実はたくさんあるのでは、という気づきでした。

周りの人から学ぶこと、本当にたくさんです。

身近な人の影響は人生において、実は大きなものなのかもしれないですね。

次の機会も、この美容師さんといろいろなお話ができるのが楽しみです。