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ペパボのデザイナーが書きました

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GMOペパボ株式会社のデザイナーが note に書いた記事をまとめています
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#UIデザイン

「ぴよログ」から学ぶコミュニケーションデザイン

こんにちは。 GMOペパボ株式会社のハンドメイドマーケットサービス「minne」でデザイナーをしております、sziaoreoです。 息子の出産を経て、最近職場復帰しました。 こちらの記事では、息子が生まれてから使ってみて「これはすごいぞ」と思った「ぴよログ」のアプリから得られたコミュニケーションデザインの学びをまとめています。 「ぴよログ」とは、赤ちゃんの生活の様子や育児日記を記録することができるアプリです。ママパパであればご存知の方も多いと思います。 それではここか

選ぶというのは大変だ - 選択で困らないUIを考える

こちらはGMOペパボデザイナー Advent Calendar 2023、12/2の記事になります。 この記事は?何かを選択させるUIを設計するとき、利用者が困らないよう意識する基本的なポイントをまとめてみました🤷🏻‍♂️ 選択UIとは「どういった軸で選びたいのか・選んでほしいのかの提案」です。 サービスに何を求めているのか、何を提供しようとしているのかをしっかり整理した上で利用者に提案しましょう。 前段:選べないUIに出会ったいつも行っている歯医者がアプリから予約でき

「縁の下のUIデザイン」が示した、縁の下に留まらないUIデザイン

今日のUIデザインやソフトウェアデザイン、プロダクトデザインといった領域を扱った文章においては、「デザイナーとエンジニアの協業」「デザイン組織の立ち上げや運営」のようなどんな環境で作るかといった題材や、「ユーザーの需要や行動の調査」「デザインシステムの運用」などといったUIデザインを取り巻く環境についての情報発信が活発なように感じられる。 そんな中、先月に刊行された「縁の下のUIデザイン──小さな工夫で大きな効果をもたらす実践TIPS&テクニック」は、どのようなものを作るか

GUIデザインのヘヴィネス、あるいはデザイナーとエンジニアの性質にみるソフトウェア開発の難しさについて

現代におけるソフトウェアやアプリケーションの開発では分業化が当たり前になっている。たぶんスケーラビリティなどが背景にありつつ、「良い感じのものをどう作るか」以上に「良い感じの組織をどう作るか」の観点が前景化してきたのだと思う。 そして、もはや大多数が疑うことすらなく参加しているこの分業体制を前提に、しばしばデザイナーとエンジニア(脚注1)の協業や連携の難しさが取り沙汰されるような印象だ。 現代では協業をなめらかにするべく設計された様々なソフトウェアが活用されているのに、こ

ルナルナもイルミネートもペアケアも続かなかった私が、Appleの「周期記録」を毎日使うようになったのはなぜか?分析してみた

女性に頻繁に訪れる生理。その記録や管理ってどうしてますか?めんどくさくないですか? 私は数年前、ルナルナというサービスを知ってから記録をつけようと試みたものの、気づいたら忘れ、思い出した時に記録、といったことが頻発して数ヶ月おきに飛び飛びで記録していました。 そしてお知らせか何かで「生理周期が乱れてます」と言われ、「記録するの忘れただけなんじゃ!!!」と心のなかでツッコミ、意味ないから使うのやーめた、という経緯があります。 そして数年後、イルミネート、ペアケアという類似サ

トイレの鍵のサインデザイン

こんにちは。GMOペパボ株式会社でデザイナーをしている、anegonといいます。最近会社で、姉御って言われることが増えたので、anegoにしようと思ったら案の定アカがすでにあるので、わりとウルトラマンの怪獣っぽくなりました、アネゴンanegonです。 さて、今回はトイレのドアに貼ってある、鍵の使い方のサインデザインについて小話したいと思います。 世の中の妄想の8割は担ってるんじゃないかというトイレ。 嘘です。言い過ぎました。でも一生のうちトイレに人は三年くらいいるらしいの