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People Trees のこれまでの5年とこれからの5年/COO 中谷 真紀子

2019年6月にPeople Treesを創業してからもうすぐ5年。せっかくなので、私なりにPeople Treesというチームを運営する中で気づいたことについてまとめてみたいと思います。ちょっとでも読者の皆さんにとってPeople Treesを知っていただくきかっけになればと思いますし、読者の皆さんが所属するチーム(家族でもコミュニティでも、組織でも)について少しでも考えて頂けるきかっけになれば嬉しいです。

この5年間のあゆみ

2019年6月10日にPeople Treesを創業しました。「Tree」のようにすくすくと育ち続ける人や組織を増やしたい、そんな思いで会社名を決めました。本業でインプットしたものを副業でアウトプットしてみたい。そんな気軽な挑戦心から、休日を使って提案資料を作ってはお客様先に赴いていました。そこでやってきたコロナウイルス。リモートで打合せができるようになったことでお客様が増え、様々な課題を頂いて解決策を考える機会がぐっと増えました。

お客様が増えたことでかつての同僚や大学の同級生を中心に、人事領域で活躍する仲間たちに声をかけて仲間に入ってもらいました。お客様が増える∞メンバーが増えるというとても嬉しいスパイラルの中で、毎週見ている景色が変わる、そんな感覚で必死に会社の体制を作り続ける日々でした。「せっかく副業するなら楽しく」「副業でもオーナシップを持つためにはどうしたらいい?」「副業なのだから新しいことやりたい」当時はPeople Treesが私にとっても“副業”だったので、そんな思いで試行錯誤を重ねました。後にこれは「副業だから」ではなく、どんな仕事においても重要なことだと気付くことになりましたが、これが当社のValueとなる「Ownership」「Fun」「Frontier」のはじまりです。

こんな経緯でできたPeople Trees。仲間になってくれた素晴らしいメンバーと接する中で気づいたことが山ほどあります。今日はその中の2つをご紹介してみたいと思います。

チームでやることの醍醐味 ~本当の意味でのD&I~

私が経営において最も大事にしていることの1つが「多様性」です。People Treesは代表者2人という経営体制で、社長の東野と私の2人で創業しました。同じ人事領域のキャリアを歩んでいますが2人のタイプは全く違います。慎重で緻密、戦略的な東野に対して私は想いと勇気、行動力に関しては誰にも負けない自信があります。起業してから大小様々な意思決定をしてきましたが、異なる視点や価値観で考えることの必要性を感じない日はありません。性別・年齢の差も去ることながら、価値観と強みの違いがあることによって議論や対話を重ねる中で本当に大切なことが研ぎ澄まされるような感覚を持っています。

チームとしての多様性についてはどうでしょうか。当社のような小さな会社だと、1人新しい経験を持っている人が増えるだけで会社としてできることが倍増するということが本当によく分かります。同じ“人事“でも、価値観・経験・動機・問題意識・仕事のスタイル…等々1人1人全然違います。この違いを組み合わせて素晴らしい価値を作る、これが私がPeople Treesを運営する中で大好きなことの1つです。
「D&I」「DE&I」という言葉が良く叫ばれますが、本当に重要なのは多様性を増やすことでも、受容力を高めることでもなく、とにかく違いを活かして質の良い意思決定をすること、価値を創造すること。これに尽きるのではないかと思います。

「やってみたい」を活かすチームへ ~「+1」の視点~

当社のメンバーの共通点は「やってみたい」という気持ちを持っていることです。だからこそ、People Treesは自分も含めて関わる1人ひとりが「やってみたい」という想いを実現できるプラットフォームであり続けたいと考えています。時間・場所などの働き方、携わりたい人事課題、出張の可否など、それぞれによってニーズがあります。これは実現を約束するのが大前提。その上で、私が大事にしているのは「+1」という発想です。

採用に強いメンバーであれば採用の経験を活かしながらも育成の要素を体験できるプロジェクトを、大手企業経験が長いメンバーであれば中堅企業の経営者と議論ができる体験を、メンバーのペアを決める時も、Aさんには全く違う視点を持ったBさんが刺激になるかも、ちょっと大変だけど出張の機会も育児を離れて自分を考える機会にはいいかも‥等々、個人の強みや視座がもう一歩伸びるような、本人が気づいていないわけじゃないけれど決して自分からは言えないような、そんな「+1」体験をデザインする試行錯誤を楽しんでいます。

私自身とPeople Treesのこの先

もうすぐ5周年を迎えるこのタイミングで八木洋介さんと一緒に極寒のモンゴルに行く機会に恵まれました。その中で、自分がチャレンジしたいと決めたことについて宣言と共に書いてみたいと思います。

1.課題解決から価値創造へ

かつて国家公務員を目指したり、NPOに興味を持ったりした時期もありました。それでも自分が“企業”で働くことにこだわってきたのは、「価値創造」という企業ならではの役割に魅かれているからだと、最近気づかせて頂く機会がありました。これまでは目の前の課題を解決することに奔走してきました。しかし、「未来の日本社会のために価値を創造する」これが今、自分が人生を通じてやりたいことだと感じています。

2.人事から経営へ

新卒でリクルートに入社しましたが「経営者になりたい」なんて気持ちは微塵もありませんでした。組織のために貢献し、組織の中で活躍したいと考えていました。その手段としての人事という仕事は自分にはとても合っていました。ただ、最近は“人事のプロ”でありたいと思いながらも“経営者”でもありたいと思うようになりました。先にお話したような「価値創造」ができるチームをリードできるリーダーとして、“人事のプロ”であることはもちろんのこと、“経営”についても語れることの重要性を感じます。

3.日本から世界へ

私は緒方貞子さんに憧れて育ちました。いつか世界に貢献する日本人として、世界のためになる仕事をやるんだという自分の想いは今も変わりません。
それでもグローバル展開をしている企業に就職せずにドメスティックなリクルートに就職をしたのは「目の前の人を幸せにできる力もないのに、世界に影響を与えるなんて無理」そう思ったからです。働く中でたくさんの仲間に恵まれた今、People Treesというプラットフォームをよりパワフルで魅力的なものにしていくためにも世界にチャレンジしたいと思うようになりました。日本の人材マネジメントの価値、何かをその中にも世界で活かせるもの、通用するものがあるのではないか、それを見出したい、そう考えています。

4.個人からもっともっとチームへ

色々やりたいことを書き並べてみましたが、1人でできることは何もありません。これまでの5年間があるのはPeople Treesの仲間、そして周囲で支えて下さる数えきれない皆さんの支えがあってのことだと思っています。だからこそもっとチームへ。
あえて「組織」ではなく「チーム」にこだわりたいのは、このPeople Treesというプラットフォームは関わる人達たちの「やってみたい」によって形や在り方がどんどん変化し・進化していくべきだと思っているからです。

5年後のPeople Treesがどんな形になっているか、それは私もわかりません。
でも、「世界に活力ある人と組織を増やす」ために、その時代にあった最適な形に、進化させていきたいと考えています。そして、そこに皆さんと一緒に何かわくわくする試みが生まれていることを、願っています。


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