お母さんを偲ぶ川柳

おかあさん 96歳 おめでとう



言いたかったなあ。同じ日に生まれた娘の誕生日を家族で祝った。おかあさんの誕生日、何回一緒に過ごしたかなあ。
おかあさん、なんでも持っていたから、プレゼントも選べなかった。でも、それでも、一生懸命考えたらよかった。お母さんの誕生日、私しか祝ってあげられないのに。ずっと知らん顔しててごめんね。
娘を生んだ日が、お母さんと一緒の誕生日でうれしかった。
お母さんはうれしかった?一度もうれしいという言葉は聞かなかった。
娘も「おばあちゃんと同じ誕生日でうれしい」などということもない。
孫が生まれて、お母さんともっと仲良くなれると期待したけど、かけちがったぼたんはそのままだった。
娘や夫に期待したが、人になんとかしてもらおうなんて、ばかだった。
自分が痛い思いして、自分が努力して、本当の気持ちをつたえなきゃいけなかった・・
母のせいで、かわいそうな子どもだった私のことなど誰も知らない。
母もきっとかわいそうな子供だったのだ。
でも、私はこの鎖はたちきった。
そして、娘は子供をうまないらしいから、これでジエンド。
母の誕生日もジエンド。

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