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ペンタちゃんねる

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猫好き集まれ!noteの猫を集めてます。たのしく話そうにゃ🐈
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#一度は行きたいあの場所

君といた夏

去年の夏は君とお祭りに出かけた 浴衣姿の君は何処か幼く何処か大人で 可愛い笑顔で僕の心を虜にした ラムネのように澄んだ瞳が好きで時間よ止まれと願った 季節が過ぎて春になってもあの頃の記憶がリフレインする 新しい恋をする心がメモリー不足になってしまう 蝉時雨の一日の記憶に埋まる 稲荷さまの祭りはいつものように賑やかで 苺のかき氷を見ると あの頃の君の笑顔を思い出す 懐かしい時間を取り戻したくて ラムネの瓶を振ってみた カラカラと記憶のガラス玉が揺れた向こうに 大人の君がいた

月夜に

満月の夜に海に出かけた 少し冷たい波にまかせて歩く 水平線と空が一つになった夜の海 昼間の自分を忘れたくて 月明りの中で歩く 潮騒の音がリフレインする夜のとばりに きみの姿を追ってみる ガラス玉をちりばめた波間に 好きだと思う気持ちが複雑になり 悩んでいた時間も星になる 月明りは波間を照らす 時間も風も 潮騒に溶けながら リフレインする ポケットのスマホに転送しておこう 波間の記憶

春のおわり

桜の花びらが一面に広がる頃に君と出会った 雨上がりの朝に近所の公園で いつも素敵な笑顔の君が気になり 声をかけたのは僕 桜の枝に新葉が出る頃の思い出 意外と春は短いのだと思いながら これから君との思い出を作ろう 暖冬の冬から春になり 雨の中の君は小さく見える 少しだけ寒いから ゆっくりと手を繋ごう 手と手が繋がった瞬間に二人の記憶が同期する やわらかい感触に気持ちが舞い上がる 春の終わりはオレンジのような甘酸っぱさ 素敵な思い出が広がる香り

ハルヒ

山桜の湖から空が見える 日差しが林間を照らす 春の日差しが足元を照らす 気持ちの中に春が芽生える 精霊が木々の隙間から顔を出し 呪文を唱える ハルヒ・ハルヒ・ハルヒ 山の木々に花が咲く 沢山の枝に花が咲く

桜の季節の出会い

いつも桜の木の下でひなたぼっこをしている 飼い主は誰かなって 話しかけても猫語はわからない そっと手招きをすると寄ってくる 桜の季節の出会い 風がそよぐと花びらが舞い 視線の先にゆっくりとたたずむ姿 春なんだ 素敵な時間を過ごした気がする 今日の出会いで心が躍る 桜の季節だから 明日もまた来てみよう 木陰のベンチでたたずむ君を 花色のパステルで記憶に描こう 今日の出会いを心の窓に

桜舞う頃に

今年も桜の花が咲き始めました 去年と同じ時期に 約束の言葉を埋めた桜の木に花が咲きました ほんの少し前まではきみと笑いながら眺めていた桜の花を 今年は一人で眺めています。 電車の線路沿いに咲く桜の花は 小高い町並みに化粧をしてくれて 何気ない春の訪れを 今年も教えてくれました。 寒い冬を忘れさせようと 桜の花びらが空を舞う きみに出会えたことは忘れない この桜の木の花が咲くたびに ぼくは一緒に過ごした時を忘れない 記憶の欠片が白く透き通り 何枚も重なり花束に変ってゆく

さらりーにゃん

僕は猫カフェの猫 通称さらりーにゃん お客様を癒すのがお仕事 接客業にゃー いろんな人に撫でられるのは嫌いじゃない でも首輪に紐はいやだにゃ 窓から見える隣の建物の塀が気になる スズメが自由に鳴いてる さらりーにゃんはお店が終わるまでここにいる たまに猫じゃらしに本能が働くけど ちゅるちゅるを楽しみに毎日過ごしてる たいくつな毎日なのだ 本能に任せて走ってみたい わずかな希望だけど 今日もお気に入りのベンチで寝て過ごす そう、僕はさらりーにゃん

はるの潮風

春の波は少し暖かい 潮風が冷たいから 空気が澄んでいて波の音が響く 砂に吸い込まれる波しぶき 足元の海の鼓動に春の体温を感じる どんな人にも必ず春はやってくる 冬の季節を感じたからこそ 春の風が心にしみる 大人びた足跡に強がった心は 海の鼓動に誘われて細かく震える 海鳥が舞う空に 真っすぐに伸びる飛行機雲 あの雲の先に明日があると はるの潮風が頬をくすぐる

はるのいぶき

河川敷で散歩をすると、妖精さんが沢山います 暖かい日差しに誘われて すくすくと伸びています トトロのどんぐりの木のように、一晩でぐんぐん伸びる 空まで届くように 散歩をしながら、犬も猫も背伸びをしたくなる暖かさ 春だ、春なんだぁ 風は少し冷たいけど 着ているダウンの胸元は開けたくなる そんな春の暖かさ ゆっくり深呼吸をしてみよう

ガタゴトガタゴト

ケツメイシのトレインを聞きながら春の足音を探してる。 満員電車は西から東へと走る。 国道沿いを電車は走る。 春の香りと君への心をのせて。 広い窓から海が見える。 黄色い畑と蒼い海、そして青い空。 春の風の中では誰でも詩人になれる。 そう、ここは防人(さきもり)の街だから。 遠くに住む人に言葉を贈ろう。 電車の足音を聞いたら、君の声が聴きたくて。 ガタゴトガタゴト電車は走る。

風の谷の

カルスト台地の山肌に木が立ってる。岩の間から伸びている木だ。 冬の間は枝だけの姿でススキの原に立っている。 この枝は大空から空気と光を栄養にしっかりと空間に根を張っている。 もし、この岩が飛行石なら天空に舞うのだろう。 それは春一番の風しか知らない。 風が岩を削る。谷を作る。 人の想いのように、風は岩肌を削る。 風の谷の空気は今日も吹いてる。 春が来る季節

空が澄んでいた

山頂から太陽を眺める。 色が濃いサングラスをかけるとこんな風景も。 峰に沿って雲が流れる。 仕事ばかりやっていると太陽の輝きも忘れてしまう。 空の蒼さを眺めて心の蒼さを取り戻そう。