世界一周旅行の疑似体験
1bike1worldさんの自転車による猫との世界一周チャレンジを追いかけていると、まるで、自分がそれをやっているかのような共感が生まれて来ている。
2018年9月にスコットランドのダンバーを出発し、一年以上が経過した2019年10月現在、ジョージアのティビリシにいるようだ。
スコットランドのダンバー、ジョージアのティビリシ。地名を聞いただけではどのへんだかわからないもの。
グーグールアースで可視化してみると、彼の長い旅路の痕跡が見えてくる。
最も東側の到達点であるアゼルバイジャンの首都バクー。一時期ドバイ化するぐらい注目を集めたらしい。ザハの建築もある。
彼がアップした写真や動画。旅のごく一部の情報ではあるが、見ていてとても楽しいのだ。
現在、ジョージアからアゼルバイジャンまで行き、子犬のためにジョージアに戻った段階。ここから難しいらしい。イランとかアフガニスタンとかの紛争地帯。猫を連れているのも難しくしている要因らしい。イスタンブールまで戻り、空路でインドに向かう事も検討しているようだ。
さて、世界一周旅行に憧れがあるのだが、実際にやった人の話を総括すると、旅行という非日常が、一か月もすると日常になり、刺激がなくなって、生活になってしまうらしい。旅行スタートした段階では、写真を撮りまくり、ブログや動画編集など熱中するようだが、次第に写真もとらなくなり、移動以外は宿舎にこもりっきりになるという。
私自身、沖縄に通うようになった2014年6月からは、沖縄に来たんだからと、ダイビングのライセンスを取ったり、三線教室に通ったり、ビーチにいったり、沖縄グルメを堪能したりと、一生懸命であったが、本格移住を決めた2016年11月からは、ぴたりとそういう行為がやんだ。
せめて海が見える場所で生活したいと思い、2017年に佐敷の津波古に引っ越したくらいで、海は毎日堪能しているが、ダイビングもアドバンスまで取得してから興味が薄れたし、三線もクローゼットの肥やしになったし、食事も普通のもの。ビーチにすらそんなにいかない始末である。
大分県は温泉の宝庫であるが、大分で暮らした累積40年のうち、温泉に入ったのは数えられるくらいである。
非日常が日常になる。悲しい現象かもしれない。
旅行も計画を立てるのが楽しかったりするが、情報を仕入れすぎてもよくない。確認作業のようになってしまうからだ。
猿岩石のように、ある日突然拉致されて、ヒッチハイクで世界一周してこい、と言われるような旅が、一番、興奮するのだろう。
偶然の連続。行き当たりばったりの無計画な旅。ダーツの旅。人生という旅も、計画してきたつもりではあったが、振り返ってみると、まったく計画通りではない。不思議なものである。
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