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Vol.06:「観察者ユリヤ」と夏至の出来事

2021年の夏至の日、多くのスピリチャリスト達が続々と沖縄入りしていた。

2021年の夏至において、日本の中でも沖縄の南城市あたりが、最も太陽に近い巡り合わせとなるらしく、夏至のエネルギーを受け取ろうとする動きが活発化したようであった。

それを実感したのは、夏至の前日、私のお気に入りの山の茶屋には、麻の白い衣装を着けた、ぱっと見にも、スピリチュアルな人達だなと分かる女子達が、ごっそりと群がっていた。

聖地とされるヤハラヅカサなどの場所にて、いろんなグループが日の出から夏至のピークである12時くらいの時間帯にかけて、いろんなイベントを行うという情報も溢れかえっていた。

前日に「預言者ユリヤ」から、
「「観音舞」の皆さんが沖縄入りしてるから、明日、良かったら観にこない?」
とのお誘いがあった。早朝にヤハラヅカサで、そして、正午にはどこかのグスクにて「観音舞」を奉納するという。

正午近くに集合場所の連絡が入り、糸数グスクに向かう。多くの団体は玉城グスクに大集合していたらしいが、「観音舞」の皆さんは、ギリギリまで何者かのサインを待ち、糸数グスクというメッセージを受信したようであった。

「観音舞」とは柳元さんが家元で、お弟子さんが結構いらっしゃるようであった。神道系の巫女として舞を待っていた柳元さんがインスピレーションを受けて創出した舞で、日本列島のあちこちの聖地においてパフォーマンスしているらしい。

私と「観察者ユリヤ」が到着すると、もう、儀式はスタートしていた。ごっそりいろんな団体がいた他の聖地と違い、そこには観音舞の方達と、その情報にありつけたごく少数の見学者のみであった。

グスク内の御嶽にて、踊り手の白装束の女性10人くらいが、祈りを捧げていた。そのシーンだけでも現実離れした光景であった。

「土地のエネルギーと繋がって、一旦エネルギーを引き上げるのね。1番エネルギーの強いのはあっちの広場の方なんだけど、次はそっちに移動して宇宙と繋げる感じかな」

ユリヤの解説通り、踊り手達は、祈りを終えて御嶽から広場に移動する。
広場で輪になって「観音舞」が始まる。
淀みのない滑らかな踊り。グーダドラムの演奏も合わさり、神秘的な場となる。

グーダドラムの音は宇宙船の音と同じらしい。

「縦糸を編み、横糸を編み。体の重心である丹田がグリッドの交点に載っている踊り。乱れたグリッドを整えているわね。光の柱が降りて、大地と宇宙が繋がったわ。わお、国常立尊が降臨して来たわよ。めっちゃでかいわね。4mくらいあるわよ。」

そんな実況解説であった。私にはなにも見えないが、エネルギーの流れの影響らしく、急に咳き込んでしまった。急に咳き込むという現象は時折遭遇しているが、何かのエネルギーに触れた現象であるらしい。4mほどの巨大な国常立尊が立っているであろう上空を眺め写真を撮る。後日判明したが、踊り手さんが写した写真の一枚に、うっすらと巨大な人型のぼんやりしたものが映り込んでいた。

国常立尊からのメッセージ。
「舞は受け取った。豊穣の実りを授けよう」そんなメッセージだったようだ。

不思議なものを見せてもらった。何かのメッセージに導かれ、夏至の日の最も重要な場所にて、何かのエネルギーを繋ぐ。この意味合いは計り知れない。
なんとなく夏至の沖縄でパワースポットにて何かをしているわけではなく、確信を持って確実に何かのミッションを実行している。そうとしか考えられないのであった。

あいにくの天気で朝からの曇り空で太陽は顔を出していなかったのだが、観音舞が終わる時には、真上に薄らと太陽が顔を出していた。

続く。



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