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幾何学への探求

最近、ふとしたきっかけから、イスラム建築の様式美に関心が深まりつつある。

キリスト教とイスラム教は同根である。同じ聖地と同じ初源の神を信仰しており、そこが現在までも続く宗教的対立の元となっている。

キリスト教は教会に聖書の世界を壁画という形で飾り立てた。カトリックであろうし、ゴシック建築などは究極であろう。一方、イスラム教は偶像崇拝を禁じ、代わりに、神聖幾何学を随所にちりばめていく。
イスラムの幾何学の発展はすごいレベルのように思う。

写真は、日本にある最大のモスクである、東京ジャーミィのドーム天井である。六角形の平面形状のドームである。必然的にドーム天井は六芒星が浮かび上がり、24のハイサイドライトが設けられている。六角形の採用は珍しいのではないだろうか。次の東京出張の際に見学に行きたいものだ。

幾何学の発展の源流はピタゴラスにあるらしい。ピタゴラスからプラトンに受け継がれ、現在に至る。

わが社の社名をペンタグラマーと決めた。五芒星を意味するペンタグラムにそれを使う人という意味合いでerをつけた。ロゴマークは、晴明紋をモチーフにしている。

ピタゴラスについて探求しはじめると、イタリアのクロトンを拠点とするピタゴラス学派のシンボルとして五芒星が用いられ、イタリア語でペンタグランマと呼んでいたらしい。

美しい幾何学、聖なる幾何学を建築空間にいかにして取り入れるか。これは、どうやら、私のライフワークであるらしい。

これまでにキューブ形状にこだわった建築作品を多く生み出してきた。
プラトン立体といわれる正6面体である。

今後、どこまで進化できうるのか。それが、私の生きる道であろう。

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虹の森の国
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