【発動】 ⑦ 冲に化す

⑦ 冲に化す

日辰の「冲」に化すことです.発動爻は衰弱し無力化すると見ます.

沢地萃ー沢山咸
巳月甲寅日

‥ 未(父母)
— 酉(兄弟)〈応〉
— 亥(子孫)
‥ 卯(妻財) → — 申(兄弟):日冲
‥ 巳(官鬼)〈世〉
‥ 未(父母)


日辰は特別な存在であり、断易では最も重要な機能を果たし「主宰」と位置付けられます.卦の中での生剋合冲や力量はもとより、それらの関係性以上に日辰との関係が大きな影響を与えるのです.上記の場合、求財占であれば四爻「卯」の妻財爻が用神となります.この爻が動き回頭剋となり潰れています.これだけでダメなのですが、ただ理論通の頭の良い方はこの忌神の兄弟となる化出爻『申』が弱く、しかも日冲で、回頭剋作用自体が無効化するのではないか?と判断に迷いが生じることでしょう.しかし大概、こうした場合は日辰との関係重視で結論を出します.つまり用神妻財爻は回頭剋で自滅の上に日冲となり完全に消滅してしまうというように解釈しなければなりません.

この占いで、もし時期を問うたのであれば、「申」の日という応期を示しているとも考えられます.この日に完全に失うことになります.

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