【発動】 ⑩進神・退神

⑩ 進神と退神

どちらも動爻が自ら同じ五行を化出することになりますが、
・時計回りに進んでいる状態であるとするのを「進神」
・反時計回りに退いているとみなすのが「退神」となります.

これら進神・退神はひとつのメカニズムであり
・進神はその力がじわじわと強くなる象
・退神はだんだんと弱まっていく象
ととらえます.

進神作用・退神作用についてのメカニズム作動時期は、「日辰・月建・動爻」の三要素を考慮し「力量や傷の状態」を見極め判断していきます.


(イ)旺相する進神は勢いが強く、即座に他爻に影響をおよぼします.


(ロ)休囚する進神は即座に作用せず旺相する時を待って威力を発揮します.


(ハ)進神・退神どちらも発動爻・化出爻のどちらかに傷があった場合は、メカニズムが壊れているために作動しません.一時休止です.その傷が癒える時にメカニズムが作動し効果が現れ現象化します.


(ニ)退神は無力になることを意味していますが、旺相している場合、退いているとは取らず、発動爻として他に生剋制化の影響を与えていると判断します.ただし、遠い将来、休囚して力を失うときに退神の作用を表します.最初から休囚している場合は、そのまま力を失い、無力化してしまうと見ます.


〔進神例〕水雷屯ー水沢節

⚋子
⚊戌
⚋申
⚋辰
⚋寅 → ⚊卯(進神)
⚊子


〔退神例〕天地否ー沢地萃

⚊戌 → ⚋未(退神)
⚊申
⚊午
⚋卯
⚋巳
⚋未

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