剋合と生合〔支合の差異〕

「合」には「相剋している関係の合」と「相生している関係」の2つがあります.

相生している関係の合を「生合」

相剋している関係の合を「剋合」

と言います.

・生合とは「合」の結びつきに、かつ重ねて「生」じている関係がある地支間のことで「吉に吉を重ねる」こととなります.
・剋合とは「剋」の作用により敵対的でありながら「合」という結びつきを有し、そのままですと「吉凶」相半ばする関係です.

*(注意)
 この剋合は、仲良き中にも敵意を含む合であり、「剋」を受ける側の地支が日辰・月建・動爻からの生扶をうけ「有気」である時に「貪合忘剋」といって剋の作用を取らずに「吉」と判断してよいのですが、もしも、傷を受けているなど休囚している場合は、「剋」の作用を強く表に表してくる形になり、凶象としなければなりません.

丑 ー 子:(剋合)…本来敵対関係だが子が旺相しており丑と合する場合に味方となる
寅 ー 亥:(生合)…どちらかが用神であれば「吉に吉」を重ねる合であり文句なし
卯 ー 戌:(剋合)…剋される戌が力量を失ってしまっていると合であるが味方にならない
辰 ー 酉:(生合)…用神であれば「吉に吉」を重ねる合
巳 ー 申:(剋合)…申が旺相している時に合となり手を結びさらに強くなる
午 ー 未:(生合)…「生合」であり、基本的に吉と判断する.

例1:ペットが重病である.助かるかどうかを占う.

月建「丑」/日辰「酉」の場合(火天大有ー山天大畜に之く)

— 〈応〉巳(官鬼)
‥ 未(父母)
— 酉(兄弟)→ ‥ 戌(父母)
— 〈世〉辰(父母)
— 寅(妻財)
— 子(子孫)
ペットの用神は(子孫爻=「子」)です.
用神は日辰より生じられ、発動爻「酉」と(金生水)の関係であり、この用神「子」は2つの生扶をうけて強くなっています.月建の「丑」は剋合であり、剋されているように見えますが「子」が有気であり月合の吉の意味を取り、併せて「助かる」と判断します.

例2:ペットが重病である.助かるか?

月建「辰」/日辰「丑」(火天大有ー火沢睽)

— 〈応〉巳(官鬼)
‥ 未(父母)
— 酉(兄弟)
— 〈世〉辰(父母)→ ‥ 丑(父母)
— 寅(妻財)
— 子(子孫)

用神である「子(水)の子孫爻」は休囚して弱く、合の作用を意味することはなく剋の作用のみに徹してしまう関係です.これは「めった打ち」となりペットは助からないとみます.

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