ロンサーフの使い方

ロンサーフという変形服用を行う薬があります。

ロンサーフは、成人には初回投与量（1回量）を朝食後及び夕食後の1日2回、5日間連続経口投与したのち2日間休薬する。これを2回繰り返したのち14日間休薬。これを1コースとして繰り返すのが通常な薬です。
しかし、最近時々ロンサーフ5日服薬9日休薬を繰り返す服薬方法があります。どうやら好中球減少に関わるらしい。

Biweekly Administration of TAS-102 for Neutropenia Prevention in Patients with Colorectal Cancer
Yoshida Y, Sakamoto R, Kajitani R, Munechika T, Matsumoto Y, Komono A, Aisu N, Daibo K, Kiyomi F, Hasegawa S. Biweekly Administration of TAS-102 for Neutropenia Prevention in Patients with Colorectal Cancer. Anticancer Res. 2018 Jul;38(7):4367-4373. doi: 10.21873/anticanres.12738. PMID: 29970575.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29970575/

Abstract

患者と方法
2014年10月から2017年6月までに福岡大学病院でTAS-102を受けた大腸がん患者41人の医療記録が遡及的に検討された。 KRAS変異、投与方法、併用薬剤投与、好中球対リンパ球比（NLR）、小野寺予後栄養指数（小野寺指数）を層別化因子として、奏効率、PFS、OS、有害事象を解析した。
結果：
TAS-102とベバシズマブの併用療法では、PFSとOSの両方が有意に高かった。隔週投与 (7.1%) は、通常投与 (44.4%) と比較して好中球減少症が有意に減少していました。統計的有意性はなかったが、隔週投与による疾患制御率(DCR)は通常投与によるDCRよりも良好であった。隔週投与レジメンと通常投与レジメンの間で OS 率に有意差は観察されませんでした。しかし、隔週投与では PFS が大幅に延長されました。多変量解析により、OS については小野寺指標、PFS については投与方法と NLR に有意差が認められた。
結論：
薬剤の用量強度を変えずに隔週投与すると、mCRC患者の好中球減少症の減少と関連していた。 TAS-102 の効果と有害事象は、併用薬剤、投与方法、栄養状態と関連していました。

Biweeklyレジメンですね。
ひどく好中球減少があると治療継続できなくなるので、これでいいならよい話です～。