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よく分からない詩を書いてます

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何故よく分からない詩を書くのかは自分でも分かりません。それを人目にさらすことに意味はあるの?もしかしたらあるのかもしれません。
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記事一覧

詩 「耳の」

耳の森、目の島、パーティーを開こう

渡し守、渡し船、何度も来ては

肺に入る宝石、出る水鳥、キキキと鳴いて

じっと待っている足たち、大人しくして、子どもらしくあしらって

暮らしやすい水面、森はどこか遥かへ、音、おと、おととと、

出て行く島、帰ってくる島、またいずこ、耳には手を添えて

花の音、唇の動き、紅い

波が揺れる、震えた瞳の奥の原っぱ、眠る、空と人

人の住むところ、住めないところ

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詩 「いきつ もどりつ」

千の陽光が結んでほ
王位を継承したいと言
ころぶ子どもたちの足をまたはらう稲穂
うその曠野を食べなければならない

立ち入り禁止の看板にな
必ずや勝ってみせると言って引
だれの予言なのか早く逃げた忘れたよあの人の名
かれていく花の中ブタは下半身の麻痺

交通整理をしなければ通れないゆ
お互いに突然のことで驚愕のい
めのなかに水音がたたえられいるのに干あがる湯
かすみで何もかも見えなかった海の境界

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詩 「道」



穏やかな外出
しばらく見ていると
歩道は歩くし
言いなりになる

ぬるい水を撒く左から
右へ

この道に集まる
ひとびとは善良
皿を洗う
持ち方がなめらか

春休みに光がさす
鳥の群れがす と消える
怪我はもう治ったの

空を飛べる皆で
現在を等しく生きる
分からなくても、
いい

詩 「水辺」

子どもだからと置いていかれた
それでもそっと覗いて見ていた
あなたと私
繋がらないまま黙っていた
想像していたよりも良かった
でも と言い淀んで
私とあなた

すぐに来るからねとうなずいて
何年もたって分かった
約束は果たされない
疼きはおさまらない
紙の飛行機が青空に映えて
それだけが綺麗に目に残った

サイカチの枝を折って
手渡した
あなたと私
仲良くするんですよと告げられた
分からないけれど

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