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パトゥムタニ日記 vol.16〜仏誕節に降る雨は美味しいものを連れてくる〜

本日5月15日は仏誕節、タイ公休日です。
タイ語でヴィサカブチャ、仏誕節。お釈迦様のお誕生日です。
お誕生日おめでとうございます👏

あれ。お釈迦のお誕生日って4月じゃなかったっけ。
甘茶かけて花祭りとか。。。。
従姉妹が行っていたお寺さんの幼稚園で、のの様のお誕生日、
花祭りって言っていたような。

タイでも、お釈迦様は産まれてすぐに7歩 歩かれた、
ということになっているらしいです。


タイでは陰暦6月の満月の日が仏誕節と定められているので
毎年変わります。
今年、2022年は5月15日。
お誕生日が毎年変わるのも不思議ですが
2560年も昔の方ですので、まあそういうことなんでしょう。

タイで大切な仏日は
マカブチャ(万物節)
ヴィサカブチャ(仏誕節)
アサンラハブチャ(三宝節)+カオパンサー(入安居)

全て陰暦、月の満ち欠けで決められて毎年変わります。
この日は酒類販売禁止日で、コンビニ、スーパー、一般商店での
アルコール飲料の販売は終日禁止。
高級ホテルのバーなどでは飲めるようですが
一般の飲食店では提供されません。持ち込みも不可。
ただ、外での飲酒は禁止だけど、家でストックしてある分を飲むのは
別にお咎めなし、というアバウトさがタイらしいです。
(もちろんいい顔はされません)

むかーし昔、私がタイに住みはじめた頃は
バンコクの市場でも生鮮の肉魚類の店は閉まっておりました。
公休日だからなのかと思ったら、
この日は不殺生、ということで休む店が多かったようです。
今はもう、そんな人も少なくなってしまったようですが。

夕方、月の出の頃、善男善女はお寺に出かけて行きます。
お坊様のありがたいお説法を聴き、みんなでお経を唱和した後
蓮の花と線香、蝋燭のお詣りセットを手に
本堂の周りを裸足になって三度巡るウィアンティアン。
その頃には満月は高くのぼり、すっかり浄められた気分になります。
(あくまでも気分、です)


タイに来たての頃、夫が話してくれたのは
「ヴィサカブチャの日には必ず雨が降るんだ」

夫の故郷の東北タイでは、昔は干魃も多くて
釈迦誕生の日に降るという雨をみんなで待ち焦がれたとか。

雨が降ると蛙が出てくるから嬉しかったんだよね〜。
美味しいんだよぉ。
コオロギとか、カポーム(トカゲみたいな爬虫類)も出てくるしね。

この時期はタイも雨季の始めの頃なので、
雨が降るのは当然といえば当然なんですが
それを お釈迦様の誕生を祝う慈雨と呼ぶ東北タイの人たち。
食物に真っ直ぐつながる信仰心。
いいなあと思います。


今日も、ほんのお湿り程度ですが雨が降りました。
缶ビール片手に、やっぱり降ったねえ、と喜んで長男に睨まれました。😅
ゴメン、信心のカケラも無い母で、すまんね。



本日もお読みいただきありがとうございました。

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