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パトゥムタニ日記 vol.3 〜深窓のタイ猫は野ネズミの夢をみるか〜


南国タイ パトゥムタニからこんにちわ。
タナカーンさくらです。

猫です。
タイといえばシャム猫、タイ猫。
すらりとしたシルエット。長い尾。
体毛は短く、ブルーアイ。
ツンとおすましの性格。

タイにはいろんな美しい猫がいるようです。


いるようです、というのは私がついぞ見かけたことがないから。

もちろん、その辺りをうろついているわけもないのですが
バンコクにいくつかある猫カフェでも
タイの女優さんやユーチューバーさんが紹介する「我が家の猫」でも
登場するのはペルシャ系のフワフワ丸顔。
またはアメショーやラグドールのような外来種。
タイ王族に愛蔵されたという、オッドアイのカオマニーは無理としても
東北地方で雨乞いに使われたというコラットくらいは
どこかに居ても良いと思うのですが。。。
日本でスコティッシュフォールドが人気1位なように
今はタイでもコロンとした感じの猫が人気なのでしょうか。


さて、我が家の猫たち。
当然のことながら、代々ただの雑種猫。
今 飼っている2匹は、近所のノラが産んだ子供たち。
ご近所で協力しあってそれぞれ引き取り、
数ヶ月後に、地区の保健員さんに避妊手術をしてもらいました。

だらけております



朝夕のキャットフードを保証され だらけた生活をしているものの
狩の習性は100%残っていて、
ネズミはもちろん、昆虫、爬虫類、蛇や鳥に至るまで。
(タイの鳥は暑さで少々ボーっとしているのが多いようです)
獲った獲物はしっかりと見せびらかすのが仁義のようで
頼む、何処かでこっそりやってくれ、という
飼い主の願いも虚しく。。。あ〜〜(泣)

獲物を狙う瞬間


タイでは、猫はネズミから大切な経典を護る神聖な動物として
寺で飼育されていたそうです。
つまり、狩こそが猫の存在意義だったわけで。
同じ寺に住む動物でも、「マーワット(寺の犬)」には
情けない、ショボ垂れたイメージがあるのに、えらい違いです。


美しいタイ猫たちは
今もやんごとなきお家の内深く飼われているのでしょうが
そこでも狩の習性を残しているのでしょうか。
そんなお屋敷にネズミやトカゲなどいるはずもないので、
広いお庭で鳥でも眺めているのでしょうか。

ちょっと、考えてしまうのです。


先日聞いた、朝日新聞のポッドキャストにショックを受けました。
あんな猫が飼いたい、という需要に応えて作り出される猫たち。
人間のエゴにやりきれない思いです。


本日もお読みいただきましてありがとうございました。

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