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国宝 高野切に会いに高知へひとり旅 その1

先日、高知城歴史博物館で、国宝の高野切(古今和歌集 巻第二十)が元旦から2週間 特別公開されるということで高知に行ってきました。
初ひとり旅。それもわくわく。

出発当日はくもり。高速バスで山間をぬけながら高知まで約3時間半。
窓から見える空はしっかりとグレーな空に覆われて、晴れ晴れとした気持ちまでのみ込まれつつ、、でもまあ、いいかとバスにゆられ。

無事高知着。
まずは大きな荷物をロッカーに預け、お昼をと思い、高知ならではの何かと思いながら歩きましたが閉まっているところが多く、結局迷ってドトールへ。笑
いや、いいんですけどせっかく高知に来たのにいつでも行けるドトール(でもコーヒーも飲みたかった)

ほっとひと息もつけたところで、いざ高知城歴史博物館へ!

ちなみにこれは2日目。快晴


とても気持ちのよい建造物。おちつきます。

人もほとんどいなかったので、気にすることなくゆっくりじっくり見れたのがよかったです。
高野切はきっと別の展示室だなと勝手に思い込んでリラックスしていたらその時はいきなり。目の前に。

はっ。。まずどこを見よう、現物か、説明文からいこうか、説明文から。えっと、、
静かなコーフンから同じ行を何度も読んでしまい先に進めない!笑笑
おちつけおちつけ笑、時間はたっぷりあると言い聞かせて、読み進めていきました。

千年前に書かれたものが目の前に。
室内照明はおとされており 展示物は明るく展示されているのですが、その広い室内に私ひとり、高野切と対面することができました。

とても厳粛な気持ちでまずはご挨拶。
それからじっくり近くで見たり、全体を見たり(巻全体を見れたこともよかった)、しゃがんで見たり、いろいろな角度から見たり。

図版で見て感じていた以上の、何倍もの
優雅さ、
繊細さ、
軽やかなリズム感、
料紙の美しさ(年月を経てもなお雲母の品のある輝き)
などなど、、

リアルのすごさをあらためて感じることができました。とても勉強になりました。
今後の臨書にも活かしていきたいです。

ちなみに、
静かにコーフンしながら高野切と対面していた左横から、
こちらを向いて座っている鎧兜の視線をずっと感じていてとてもおそろしかったのですが、
途中から「まあゆっくりしていき」と言ってくれているように思えてこわくなくなりました笑
逆にかわいいとまで思えたりして。

何時間博物館にいただろうか。気のすむまでいました。






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