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アークナイツ現状

数日前にアークナイツというゲームを始めた。
普段あんまりソシャゲはやらないのだが、ゲーム大好きな友人が好んでプレイしており、先日の4周年イベントで楽しそうにしていたので初めてみた。

やってみるとこれが存外に面白い。

ソシャゲ全般に対してつまんねぇな、と感じていた最大の理由が、メインストーリーが簡単すぎてイベント以外クソほど面白くない事である。

メインストーリーがさくさく進むから、それに付随したテキストを読んでいる暇はなく、メインをぐいぐい進めて環境キャラを引く。環境キャラを引き、育成し、メインストーリーを制覇すると、そこにはもう何もない。

散発的に開催されるイベントも、重課金勢が頑張って意味不明なスコアを叩き出すので疎外感がえぐい。これまでの僕にとってソシャゲとは、ガチャの射倖心に牽引されてゲーム性のない作業を延々と自発的に行う自傷行為みたいな印象だったのだが、アークナイツはそこが大きく異なっている。

アークナイツは環境キャラを引いたとてその一体だけでサクサク進むほど一面的なゲームではない。僕が普段あまりゲームをやらないので、これがタワーディフェンス系(合ってるかわからん)のゲーム一般に言える事なのかもしれないが、パーティ編成を都度吟味する必要がある。

また、素材や金(龍門幣)を意識的に稼いでいかないと育成がままならない。そのおかげか基地(適切に拡張していくと素材を産む)や曜日クエストをこなすことに意味が生まれている。

素材集めと金策の逼迫感が他のソシャゲとは一線を画している。そのため、育成するキャラを入念に選別し、一旦育成を始めたら多少のことでは手放せない。そのためキャラクターに対して強い愛着が湧く。

またアークナイツは最高レアリティの排出率がかなり低い(確か1〜2%くらい)。その代わり低レアリティキャラが普通に強い。星3〜星6までのレアリティ構成の中、ほとんどのストーリーを星4だけで突破できる。

つまり、もうこのゲームのやり方に正解はないということである。

どのキャラを引くか、育成するかというのは多少の効率の問題でしかない。それよりもキャラの配置、特性の理解や組み合わせによるシナジーや敵キャラの特性の理解の方が優先度が高い。要するにゲーム性が高い。つまり飽きにくい。

そして巧みなゲーム性の設計に加えて、ボリュームの大きいシナリオも本作の魅力の大きな点である。というか本質だとおもう。



舞台は源石(オリジニウム)という架空の鉱石が偏在する未来の地球(多分)。その源石が発するエネルギーによって、都市崩壊クラスの天災が度々発生するクソヤバ被災世界。
この源石は災害を引き起こすにとどまらず人間をも蝕み、鉱石病(オリパシー)として内臓疾患や五感の失調、苦痛を引き起こす(これ自体はほぼ癌)。そして特徴的なことに、この鉱石病に罹患したものは源石術(オリジニウムアーツ)、いわゆる魔法が使用できるようになる。先述の天災もこの源石が引き起こしているため、嵐からでっかい隕石が落ちてきたりする。自然環境が産んだ一種の源石術と解釈してもいいかもしれない。

そんな源石(オリジニウム)という存在を仮定し、現代世界を翻訳し直した物語がアークナイツの世界観の根幹。

不定期にランダムな位置に発生する災害のせいで、人々は定住を諦めるしかなく、アークナイツ世界での多くの国家は移動式の都市に住んでいる。もうこの時点で大好物である。おそらくタイトルのアーク(聖櫃)はこの移動都市をさしており、プレイヤーはこのアークを守るナイツ(騎士)たちを操るドクターと呼ばれるキャラクターに憑依することになる。

このドクターとやらは記憶を失っており、なにやらその無くした記憶の中には重要な情報があるらしく、また記憶喪失前の働きが芳しかったため、ロドスという医療組織で戦術指揮官としてナイツのみんなを操るポストに配置される。

このロドスは表向きは鉱石病を治療するための医療組織なのだが、ドクター属する一団は鉱石病に罹患した人々を救うため、不当に差別される鉱石病患者を他都市から救出したり、鉱石術を使って暴れる患者を鎮圧したりとハードネゴシエーションも辞さない傭兵部隊となっており、常に前線でドンパチやっている。

感染者を治療する方法を模索しつつ、感染者が起こす問題を解決する(by ドーベルマン)」

「"治療法の研究"か"争いを鎮める"か――どちらか一方だけではダメなんです(by アーミヤ)」[出典:0-1戦闘後シナリオ]

https://arknights.wikiru.jp/index.php?%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E3%81%A8%E5%8B%A2%E5%8A%9B#na734cfd

僕が現在やっているのはストーリー2章の12までなので、まだ物語の核心的な部分には辿り着いていないのだが、世界が都市という単位で分断され(国家もあったかも)、天災、鉱石病に対して世界規模での協調がないバラッバラな世界を思想的、経済的に統一して立ち向かっていこう!そのためにロドスは動いています!天下統一!みたいな中華思想マンキンの叙事詩的に物語が進んでいくのではないかな〜と勝手に思っています。

ただ、現状ロドスという組織が他都市を併呑しているわけではなく、なんなら今は龍面(ロンメン)という都市の下請けで働かされていたりするので上の予想は恐らく大きく外れるでしょう。

ただし、この世界の最大の謎は源石(オリジニウム)なので、その謎を探求するロドス、そして何かを知っているドクターが物語の主流から外れることはないはずです。

源石という異物を放り込んだ世界で演繹されるエクストラポレーションとしてのSF叙事詩、それがアークナイツ。

僕はSFを通して現実世界を知れるような、現実に対する洞察不足からファンタジーに逃げたような作品とは異なるしっかり目のSFが好きなので、アークナイツはストーリー的に大好物です。

源石とはなんなのか、その謎を巡って世界各地を周遊し、源石に最適化した街、人、政治の異形を味わうSF浪漫譚。早くストーリーを読みたいのだが、いかんせんゲーム自体が難しい。

早く最新までストーリー追いつきたいのでフレンド登録してくれると嬉しいです。よろしくお願いします。


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