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「悪について」を読んだよ

エーリッヒ・フロムの悪についてを読んだことを自慢するが為にnoteを書くに至りました。本を読破するという行為は本当に褒められて然るべきだとつくづく思います。褒めて伸ばし合いましょう。

といっても綺麗に感想を書く脳は無いので好きだったところを何となく要約するやつやるぜ


なんで人は悪いことをするのか、それをどうやってしないようにするか。という事が書かれていた本だったと思います。

・人間は近代化とかでどんどん機械的になっていて、どんどん生きることに対して無関心になっていて、死に惹かれている。

・人間は自己認識を持つ為、存在そのものの矛盾や孤独故の恐れみたいなのを持ってて、それを解決したいと望む。
これの解決策は2通りしかなく、動物のように他の人間と繋がって一体化する退行的な回答と、神や宗教みたいな"新たな目標"を作るみたいな、生きるということに対する疑問の回答を出すことで恐れを払拭する前進的な回答がある。
その回答が善いものでも、社会がその考えに沿っていなければ頭がおかしいとされ、悪い回答でも社会がそれを認めればそれが善いということになる。
つまり善と悪は二元論で語れるものではない。

・それで悪いことをしない為に、洞察力と努力によって自由を獲得する必要がある。自由があれば退行的、前進的な回答をバランスよく選び、善の選択肢を選ぶことが出来る。
どちらかの回答に頑なになってしまうと誤った選択をしてしまうが、頑なにならないよう常に自覚を持って選択することは非人間的、機械的に選択を下す必要があり、この為に生への関心を失うと善の選択をとらなくなってしまう。

みたいなことを言っていた気がします。普通に難しかったから全然理解できてないところもある


さて、完走した感想ですが、かなり面白かったです。

あと悪いことをしない為には受動的にならずに能動的に自分で考えて判断しよう!みたいなことが結論で、凄く感動しました。
自己啓発セミナーとほぼ同じことを言っていますね。

でもやっぱりなんで人が悪いことをしちゃうのかとかを知るっていうことって割と大事な気がしますよね。その路線に入っても踏みとどまれるかもしれないので。

でも生きることへの関心を失ったら悪いことはしない方がいいっていう前提が消えちゃうし、この本のまとめがそのことで締められているのがこの問題のどうしようもなさを感じさせるかも。


あとこの本読んでる途中で結局人間は自由なんか求めてなくて誰かに支配されていたいんじゃよ…っていう仙人みたいなことを考えていたので、次は自由からの逃走も読んでみたいですね。
そういえば暇と退屈の倫理学を読んだ時も、結局人は特攻隊にどこか憧れているのだみたいな文章にうおおおおおお特攻!特攻!となった気がする。



めちゃくちゃネクロフィリア的傾向だこれ。

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